車の状態や条件は、少しでも良い方が査定額がアップするのは当然の事ですよね。
では、中古車を査定に出すとき車検が残っている方が査定額は高くなるのでしょうか。もし少しでも高くなるのであれば、どのタイミングで売るのがベストなのでしょうか?
車検の残存期間と査定額は必ずしも対応しない
車検が2年分残っている車は、車検が切れている車よりも査定額が高くなるのはほぼ間違いありません。しかし、車検費用以上に査定額がアップする事は有りません。従って、敢えて車検を通しても得をする事は有りません。
また、車検が1年以上残っていれば査定は多少プラスになるでしょうが、半年程度以下となると査定に影響が無い事が多いです。
なぜ、車検の残存期間が査定にそのまま反映されないのでしょうか?以下で理由を見ていきましょう。
中途半端な車検に魅力無し!
実は、中古車ディーラーは提携している工場で安い金額で車検を通すことが可能なのです。ですから、買取りした車に車検が残っていたとしてもディーラーにとってはそれほど魅力は有りません。
車検が残っている車が購入後すぐに売れるのであれば、車検費用を掛けずに付加価値を付けて売る事が出来るので、ディーラー側にもメリットがあります。しかし、なかなか売れずに在庫期間が長くなると、当然車検の残日数は毎日短くなっていきます。
また、例えば自動車税が課税される4月が近い場合、買取り後すぐに一時抹消することで自動車税を軽減することが出来ます。中途半端に車検が残っていてたとしても、自動車税を節約するために一時抹消してしまうのであまり歓迎されないのです。
参考:自動車税は4月1日時点の車の所有者に対して課税されるので、その時点で一時抹消されていれば自動車税はかかりません。
ディーラーで展示するときに「車検半年有り!」と書いてもインパクトに欠けますよね。せめて1年以上残っていれば車を見に来た客にとっても魅力的に映るでしょうけど・・・。
要するに、中途半端な車検期間の車を販売するよりも、車検が無い状態で展示しておいて販売後に安い料金で車検を通した方がメリットが大きいのです。ディーラーにとっても車検費用や税金が安上がりですし、購入者にとっても車検がフルでついて来るのでお互いに嬉しいですからね。
従って、車検ギリギリの状態であったり、既に車検が切れていたとしてもわざわざ車検を通す必要は無いので、そのままの状態で査定に出す様にしましょうね。また、少しでも高く売りたいのであれば、車検が1年以上残っている状態で売る様にしましょう。
車検切れの状態で売ると損?!
上記の様に、中途半端に車検が残っていても良い事が無いので有れば「車検が切れるまで乗って、車検切れの状態で売る方がいいのでは?」と思うかもしれませんね。
もちろん車検が切れていても車を売ることは可能です。しかし、車検が切れている場合は公道を走ることは出来ず、違反すると罰則が有ります。
従って、車検切れの車を売るとなると、陸送会社や販売店に運送してもらう費用を支払う必要が出て来ます。陸送費がかかってしまうのであれば、逆に損になってしまうかもしれませんね。(参考:中古車を県外など遠方の地域で購入する場合の注意点)
車検証が無い場合の注意点
車を売ろうと思った時に、車検証が見当たらないという方がたまにいます。車検証は車の売却時には必ず必要となりますし、そもそも車検証は走行時は携帯しておく必要が有ります。(参考記事:車検証を紛失していても廃車手続きや車検手続は行えるのか?)
車検証は普段あまり見る事の無い書類なので、紛失してもなかなか発覚しない事も有ります。万が一紛失していた場合は、管轄の運輸支局で再発行の手続きをしましょう。
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