「人気が有る車だったら、売るときにもそれなりの買取り金額が付くだろう」という考えを持つ人は多いです。確かに、人気の有る車は人気の無い車と比べると、査定金額は高くなる傾向に有ります。
しかし、人気が有る車でも査定金額が一気に低くなってしまうケースも有るので、手放しで安心する訳にはいきません。
ここでは、中古車の査定金額を、「需要(人気)」という側面から考えていきます。
車の値段は人気=需要に左右される!
あなたは、中古車を買う際に人気の無い車を選びますか?敢えて選ぶという方(※)もいるかもしれないですが、普通は車にこだわりの無い方でも人気が無い車より人気の有る車の方を選びたくなりますよね。
※:不人気車は、同年式で同程度の状態の他車と比べると安く購入する事が出来るので、中古車選びの方法法としては検討する価値は有ります。(参考記事:不人気車は安くてお買い得なので中古車選びの際は検討の余地あり!)
車に限った事ではないですが、人気(需要)の有るものはよく売れます。売る側としても、人気の有る車は高く売る事(供給)が出来るので、購入に力を入れます。
その結果、人気の有る車は高く買い取ってもらう事が出来るのです!
但し、人気が有る故に中古車市場でも溢れかえってしまい、逆に相場が下がってしまったり、買取り業者が少しでも利益を得ようとする為に安く買い叩かれてしまう、という事も有ります。
プリウスは、過去に爆発的に売れて、新車の納車に数ヶ月待たないといけない、という様な状況だった事が有ります。
同時に、少し乗って売りに出す方も多かったので、このタイミングで売りに出した方は安く買い叩かれた様です。
中古車市場に急激に出回った為に相場が下がった、という点と、業者が少しでも安く仕入れて高く売ろうとした事が考えられますね。
また、車の人気は景気の良し悪しにも左右されます。景気が良いときに買った車を、景気が悪いときに売ると、想像以上に買取価格が下がってしまう事が有り得るのです。
高級外車(中古)で購入時は500万円だったのに、いざ売りに出すと査定価格が150万円しか付かなかったという事が有り得ます。
景気が悪いときは、消費者は消費を控える傾向に有るので、高級車の需要は減ってしまいます。どれだけ購入時の価格をアピールしても、人気が無い場合はどうしようも有りません。
買取り業者としても、良い車だとは分かっていても、高い価格で買い取ってしまうと次に売るのが難しくなってしまうので、査定価格を下げざるを得ないのです。
なお、新車は発売当時は新車という付加価値が有りますが、2〜3年も経つと付加価値部分は無くなってしまうので減額される事が多いです。また、中古車の市場価格や査定金額は、通常は年式に応じて一定の割合で下がっていくという側面が有ります。
一方で、中には値崩れしにくい車も有ります。代表例としてはトヨタのレクサスですね。もちろん、他の車同様に値崩れはしますが、下げ幅はベンツなどの高級外車と比べると控えめです。
また、希少価値の高い高級車(フェラーリやランボルギーニなど)は、購入時も高いですが売却時も一定価格以下には下がりにくいといったケースも有るので、人気の有無で必ず査定価格が決まる!と考えるのではなく、ケースバイケースだと思っておいた方が良いでしょう。
中古車を購入する際には、こういった売却時の事も考えて購入する様にしたいですね。
注:フォルクスワーゲンのゴルフの様に、元々人気が有る車種なのに排ガス規制の偽装問題が明るみに出て、会社の信頼を失う様な場合も有ります。該当の車種は日本では販売されていないものでしたが、全体として客離れが起きるので、買取価格にも影響が出る事になります。
まとめ
いかがでしたか?中古車の買取金額は、需要によって左右される事が分かりましたね。
愛車を少しでも高く売りたいのであれば、一括査定で複数の業者に査定をしてもらうのが一番です。安く買い叩いて来る業者がいる中でも、多くの業者に見積りしてもらえば、他より高い金額を提示してくれる業者が出て来る筈です。
ちなみに、ここでは「需要」に焦点を当てましたが、同じ車でも何月に売るかによっても査定額は影響を受けます。