車査定するつもりの車は純正マフラーではなく、社外のマフラーを使っているんだけど。。。査定にだせばかなり高い金額がつくはず。だって高い金額だして取り付けしたんだもん。当然でしょ。
車査定を受けるつもりなのであれば、あなたの愛車についているマフラーがどんな評価を受けるのか気になりますよね。
高いお金を払ったのだから、評価されて当たり前と思いがちですが・・・残念ながら多くの買取業者では、逆に低い評価を受けることをご存知でしょうか?
今回、純正マフラーと社外マフラーがどのように車査定で評価されるのか、近くの買取業者に聞き取り調査をしてみました。結果としては以下の通りです。
項目 | 大手買取業者 | ディーラー下取り | 地場の買取業者 |
---|---|---|---|
社外マフラー | △5~10万円 | △10~20万円 | +10万円 |
純正マフラー | ±0円 | ±0円 | +0~5万円 |
備考 | 取り外した純正マフラーがあればマイナス査定を回避できる | 純正品しか取り扱えないため大幅なマイナスになる | 「社外マフラーがついている」という理由で高く売れることが多い |
※△はマイナス(ー)を意味します。
このように、多くの買取業者が社外マフラーを低評価しています。
しかし地場の買取業者だけは、高い評価を下しているのです。
今回の記事では、マフラーの基本的な知識はもちろんのこと、車査定におけるマフラーの評価について深掘りしていきます。
愛車のマフラーがどのような影響をもたらすのか気になっている人には、必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
車査定を受ける前に知っておきたい「マフラー」の基礎知識
まずは車査定前に知っておきたい「マフラーの基礎知識」について解説しておきましょう。
もちろん「マフラーについては知っている」という人は、次の「車査定におけるマフラーの影響力を各業者ごとに検証」まで飛ばしてもらってかまいません。
そもそもマフラーとは何?
車のパーツの一部である「マフラー」は、排気ガスを車外へ出すために存在します。仕組みとしてはこんな感じですね。
※画像出典:JASMA「マフラーについて」より
マフラーは排気ガスを出すだけでなく、車の騒音を小さくする役割もあります。
最新の車のマフラーは、昔にくらべてかなり音が小さくなるようなっていますよ。
マフラーには「規制」がある
マフラーには法律で規制がかかっており、何でも使っていいというわけではありません。
以下の項目を満たしていない場合は、規制違反となるので注意してください。
- 近接排気騒音96dB以下
- 加速騒音82dB以下
- 触媒(有毒ガスを抑制する箇所)が正しく装着
- マフラー先端がバンパーから出てない
- マフラー先端が尖っていない
- マフラーから地上の高さがは9cm以上ある
上記の規制さえ守っていれば、マフラーを改造・交換しても問題ありません。車検に落ちることもないでしょう。
なぜマフラーを純正から社外製に変えるのか
元々車についているマフラー(いわゆる「純正マフラー」)は、基本的に音を小さくすることと燃費の向上を優先しています。
しかしそのせいか、車が本来持っている出力を制限しているという難点もあります。
そんな難点を解消するべく取り付けるのが、ディーラー以外のメーカーが販売している「社外マフラー」です。
社外マフラーは騒音と燃費については無視して、車の出力を高めることだけを追求しています。
つまり、社外マフラーは「純正マフラーで制限された車の出力では納得できない」という人が取り付けるために存在する、と言っても過言ではありません。
車査定におけるマフラーの影響力を各業者ごとに検証してみた
マフラーについて基礎的な知識を知ってもらったところで、本題とも言える「車査定でマフラーはどのような評価をされるのか」という点を見ていきましょう。
社外マフラーと純正マフラー、どちらをつけているかによって、査定にどんな影響を及ぼすのかを解説していきます。
今回より具体的かつリアルな結果にするために、大手買取業者、ディーラー、特定の地域にしかない地場の買取業者まで聞き取り調査を行いました。
結果としては、以下の通りになりましたよ。
項目 | 大手買取業者 | ディーラー下取り | 地場の買取業者 |
---|---|---|---|
社外マフラー | △5~10万円 | △10~20万円 | +10万円 |
純正マフラー | ±0円 | ±0円 | +0~5万円 |
備考 | 取り外した純正マフラーがあればマイナス査定を回避できる | 純正品しか取り扱えないため大幅なマイナスになる | 「社外マフラーがついている」という理由で高く売れることが多い |
それでは各業者のマフラーに対する見解について、詳しく紹介していきましょう。
大手買取業者は社外マフラーにめちゃくちゃ厳しい
「ビッグモーター」や「ガリバー」などの大手買取業者は、社外マフラーについて良い評価をつけてくれません。
純正マフラーはついていて当たり前という扱いをされるため、プラスマイナスゼロという結果になりますが、社外マフラーだとガラッと評価が変わります。
どれだけ有名なブランドのマフラーをつけていたとしても、5万円から10万円のマイナス査定になってしまうでしょう。
なぜこのような評価になってしまうのかというと、多くの人が純正マフラーの方を望んでいるから。
買取をした後、売却をしなければ会社の利益にはなりません。
そうなると「いくらで売れるのか」「誰が買うのか」という出口戦略が重要になってきます。
出口戦略を意識すると、社外マフラーは買う人が狭まってしまうため、なかなか強気で買い取りできないという事情があるのです。
ちなみに社外マフラーに変える際、取り外した純正マフラーを残しているのであれば、チャンスですよ。
査定時に純正マフラーを持っていけば、社外マフラーがついていようともマイナス査定になりません。
引き渡す時、わざわざマフラーを交換する必要もなく、買取業者側が無料で交換するため、査定時に持っていけばいいだけです。
もしマフラーが残っているのであれば、必ず査定に持っていくようにしてください。
ディーラー下取りは社外マフラーをとてつもなく嫌う
社外マフラーに対する評価は、ディーラーになるとさらに低くなってしまいます。
ディーラーの場合「下取り」と言って、新車購入のための割引金額として車を引き取ることになります。
つまり「現金をもらえない」「新車購入が必須」のため、買取よりも高い金額で引き取りしてもらえることもあるのですが、社外マフラーがついていると一気に評価が悪くなります。
当然、純正マフラーはついていて当たり前という形でプラス査定になることはないのですが 、社外マフラーがついていると、マイナス10万円から20万円ほど評価になるでしょう。
なぜここまで社外マフラーについて低い評価を下しているのかというと、 ディーラーは基本的に純正品しか取り扱えないためです。
下取りをした車をそのまま売り場に出すとしても、社外マフラーをつけたまま売却するわけにはいきません。
純正マフラーを取り寄せて交換しなければ、販売することはできないのです。
このように社外マフラー付きの車を下取りすると、様々な手間と費用が発生してしまうため、大きなマイナスになってしまうのです。
地場の買取業者はどんなマフラーでもかなり寛容
地場の買い取り業者といえば、特定の地域に根を張る買取業者のことです。
あなたの近くにも「●×自動車」なんて名前の付く買取業者がいるはず。
地場の買取業者は、買取後にそのまま知り合いや近くに住む人に売ることが多いです。
そのせいか、地域によっては「社外マフラーがついている」という理由で購入してくれる人が出てきます。
地方や田舎になると余計にこの傾向が強く、わざわざ改造しなくても社外マフラーがついている、ということから好んで購入してくれるというわけ。
そんな人がいるのであれば、高い金額で買取しても何の問題もないので、社外マフラー付きの車を積極的に買い取りしています。
また純正マフラーに関しても、地場の買取業者の場合はプラス5万円ほどになることもあります。
地場の買取業者は大手買取業者と比べて、査定基準がガチガチに決まっていません。
そのため「比較的キレイな純正マフラー」なんて評価をされると、あっさりとプラス査定にしてくれるというわけ。
【結論】マフラーを取り外さずに売りたいなら地場業者を狙え
ネットを見ていると「車査定前に社外マフラーが付いているのであれば、取り外して売却した方が良い」と書かれていることがあります。
しかしここまで読んでくれたあなたであれば、別に取り外す必要はないということが分かるでしょう。
大手買取業者に売却した場合も、純正マフラーを持って行きさえすれば、マイナスになることがありませんし、地場の買取業者に至っては社外マフラーの方が高評価になります。
つまり、わざわざマフラーを外さずに査定にもっていくのがというのが正しい知識といえるわけです。
自慢の社外品を評価してくれるのは地場の買取業者だけ
社外マフラーをつけている人の大半は、こだわりがあって取り替えをしていることでしょう。
場合によっては純正マフラーよりも、圧倒的に金額が高い有名ブランドをつけてる場合も。
そんなこだわりがある愛車が、査定で低評価をされてしまうとイラッとしてしまいますよね。
もし愛車の社外マフラーを高評価して欲しいと思うのであれば、地場の業者に車査定してもらうのが一番です。
地場の買取業者は大手と違って、査定マニュアルがガチガチに決まっていないため、持ち主のこだわりや大切にしていた部分などをプラス査定にしてくれます。
こだわりを持って乗っていた車ほど高い金額になる可能性が高いため、社外マフラーを付けた車を査定してもらうのであれば、地場の買取業者を使うのがいいでしょう。
まとめ
今回は車査定におけるマフラーの影響力について、深掘りしてきました。
各業者に具体的な影響力について聞いてみましたが、結果としては以下のような感じです。
項目 | 大手買取業者 | ディーラー下取り | 地場の買取業者 |
---|---|---|---|
社外マフラー | △5~10万円 | △10~20万円 | +10万円 |
純正マフラー | ±0円 | ±0円 | +0~5万円 |
備考 | 取り外した純正マフラーがあればマイナス査定を回避できる | 純正品しか取り扱えないため大幅なマイナスになる | 「社外マフラーがついている」という理由で高く売れることが多い |
※△はマイナス(ー)を意味します。
社外マフラーをきちんと評価してほしいのであれば、地場の買取業者を使うべきだということをお分かりいただけたと思います。
もし社外マフラーを取り付けした車を査定してもらうのであれば、今回紹介した内容を参考にしてみてください。
以上「車査定時のマフラーの影響度を専門家が徹底検証!純正以外でも高価買取される方法も解説」でした。