あなたは車の「保証書・整備手帳・取扱説明書」の3点セットをちゃんと持っていますか?
車を購入してからあまり触る事はないかもしれませんが、これらが全て揃っていると車を売る際の査定額がアップするのです!仮に3点セットが無かったとしても売却手続は出来るのですが、車は可能な限り高く売りたいですよね。
以下では、3点セットと査定額との関係や、3点セットを紛失しないための対応策などについて見ていきます。
保証書/整備手帳/取扱説明書
そもそも、車の保証書や整備手帳、取扱説明書がどういう物かを知らない方もいるかもしれませんね。以下でそれぞれ簡単に見てみましょう。
整備手帳
整備手帳は、定期点検の記録が記載されている手帳です。メーターの改ざんが無いという証明に役立ちますし、定期点検を受けていれば、メンテナンスをしっかりしている車としてアピールする事も出来ます。(参考記事:法定の定期点検整備を受けていると査定金額が高くなる)
しかし、その車が過去にどのような整備を受けたかが記載されている物なので、紛失してしまうと再発行は誰もしてくれません。
参考:整備手帳は、定期点検記録簿やメンテナンスノートと呼ばれる事も有ります。
保証書
保証書は、新車を購入した際にメーカーから発行される保証書の事です。保証の内容はメーカーによって異なりますが、基本的には3〜5年といった期間保証や10万キロまでといった距離保証が有ります。
紛失した場合、新車を購入した販売店にいけば、基本的には再発行をしてもらう事が出来ます。
参考:保証書と整備手帳は通常はセットとなっています。
取扱説明書
取扱説明書は、車の取扱方法が書かれた説明書です。紛失すると販売店で購入(数千円程度)するか、メーカーのホームページからダウンロードする事が可能です。何年も車に乗っていても、取扱説明書を見て初めて気付く機能が有るかもしれないので、中身を見た事が無い方は1度見てみてはどうでしょう?!
これらの3点セットは新車を購入した場合、納車時に車検証等とセットにしてファイルなどに入れて渡される事が多いです。納車時に、担当者から「グローブボックスに入れておきますね」と言われ、そのまま1回も触った事が無いという方も多いかもしれないですね。
中古車を購入した場合、前の所有者が残しているとは限らないので、3点セットが揃っていない事もあります。購入前にそれぞれの有無は確認しておきましょう。
3点セットの保存と査定の関係
3点セットは、車を買う側からすると「あると助かる書類」です。従って、3点セットが揃っているかどうかは査定でも重視されます。
3点セットが全て揃っている場合、査定の際に10点加算となります。査定では1点当り1,000円としてカウントされるので、3点セットが揃っているだけで、査定額が1万円上がるという訳です。
一方で、いずれかが無い場合は以下の様に大幅に減点されます。
保証書・整備手帳の場合 | 1年〜5年 | 6年〜 |
---|---|---|
特・Ⅰ・Ⅱ | 40 | 30 |
Ⅲ・Ⅳ・軽 | 20 | 10 |
取扱説明書の場合 | 全年 |
---|---|
特・Ⅰ・Ⅱ | 5 |
Ⅲ・Ⅳ・軽 | 5 |
例えば、日産エクストレイルの場合、ランクはⅢなので、保証書・整備手帳を紛失していると査定時に2万円の減額、取扱説明書を無くすと5千円の減額となります。3点セットが全て無い場合は2万5千円の減額です、かなり厳しいですね。
注:3点セットは何れも原本が必要です。原本が確認出来ない場合は減点対象となるので、注意が必要です。また、汚損や破損の有る場合も減点対象となります。
3点セットを無くしたり汚さないために出来ること
3点セットは、上述した様に基本的には車のグローブボックスに入れている方が多く、それが紛失しない為の一番の方法だと言えるでしょう。
しかし、それでも紛失する方はいます。紛失した方は、「家などで取扱説明書を見た事が無いか?」「保険の契約や一括査定の申込時に車検証と一緒に取り出していないか?」などを思い出して、心当たりの場所を探してみましょう。
参考:稀に、定期点検や車検の際にディーラーや整備工場に渡したまま返って来ていない、というケースも有る様です。見当たらない場合は、念のためにディーラー等にも確認した方が良いかもしれませんね。
なお、3点セットは汚れていても減点されます。車に乗っていて、機能の使い方が分からないときなどに、取扱説明書を見る事が有るでしょうが、コーヒー等の飲み物を飲みながら読む事はやめましょうね。
「売る時に1万円になる!」と思って、丁寧に扱いましょう!