中古車には定価という物が有りません。また、中古車の購入方法は何種類か有り、それぞれで相場が異なります。そのため、中古車を購入する時にどの価格を参考にすれば良いのか、困る人も多いです。
一般的に「中古車相場」には以下の4つの相場が有ります。そして、それぞれの価格帯は異なります。
- 査定価格
- 下取価格
- オークション価格
- 店頭販売価格
査定価格
査定価格とは、買取業者に車を売却する場合に用いられる価格を指します。
中古車を購入する時に直接関係する価格では有りませんが、以下のような場合の販売価格の基礎となる価格なので、参考値として利用する事が出来ます。
- 買取専門店で買う場合
- 普通の販売店で買う場合
- 個人間売買の場合
- オークション代行で買う場合
これらの販売価格は、査定価格に業者・個人の利益や費用が上乗せられた価格です。そのため、査定価格「だけ」で販売価格の高低を判断しないで下さいね。
ただし、販売価格が査定価格とあまりにも掛け離れていれば「高い」と判断しても良いでしょう。
査定相場を調べる方法についてですが、以下の2つの方法が有ります。
- 査定価格の目安を公表している買取店のホームページをチェック
- インターネットの一括査定を利用
全ての買取店が査定価格の目安を公表しているわけでは有りませんし、また公表している買取店でも購入したい車と同一条件の情報を載せているとも限りません。
そのため、手っ取り早く査定価格の相場を調べたいなら「インターネットの一括査定サイト」に購入したい車と同一の条件を入力して調べた方が良いでしょう。
下取り価格
下取り価格とは、同一店舗で車の売却と購入を行う場合に、購入資金に充てられる旧車の売却価格を指します。
車の売却価格を表わす事から、下取り価格と査定価格を同じように考える人がいますが、査定価格とは似て非なる物です。
査定価格は、買取店が中古車を「買う」という視点で算定されるので、車の価値のみを表わした金額になります。一方、下取り価格は新車の販売とセットで下取りが行われる事から、新車を「売る」という視点が強くなり、販売促進に利用されるケースが多いです。
つまり、下取り強化キャンペーンや人気車種で値引きがしにくい車を販売する場合に下取り価格を多くする場合などが有り、下取り価格は純粋な車の価値を表わした金額とならないケースが多いです。
基本的に買取店の査定価格の方が下取り価格より高くなりますが、下取り価格は前述したような側面があるため、一概に査定価格の方が高くなるとは言いきれません。
いずれにせよ、車を高く売るには、下取り価格と比較するために下取りに出す前に買取店の査定を受けた方が良いでしょう。
車の下取り査定をする前に買取専門業者の査定を利用した方が良い理由
なお、下取り価格は中古車を購入する時の購入価格の高低を判断する材料には向いていません。前述したように車の価値以外の金額が反映されている可能性があるからです。下取り価格を参考にするなら査定価格を参考にした方が良いでしょう。
オークション価格
オークション価格とは、業者オークションで売買されている車の価格を指します。
オークション代行業者を利用して中古車を買う場合は、このオークション価格に代行手数料などを上乗せした金額が購入金額となります。
オークション価格の相場は、オークション相場情報誌やインターネットで調べる事が出来ます。
また、中古車販売店もオークションを利用して中古車を仕入れているので、店頭で中古車を購入する場合もオークション相場は購入価格の高低を判断する1つの目安となるでしょう。
店頭販売価格 – 一般的な中古車販売価格はコレ!
店頭販売価格とは、中古車を店頭で購入する価格を指します。我々ユーザーにとっての中古車相場と言えば、この「店頭販売価格」が該当するでしょう。
以下のような場合に用いられる価格です。
- 買取専門店で買う場合
- 普通の販売店で買う場合
個人間売買の売り手が店頭価格を参考にして売却価格を設定している場合も有ります。
店頭価格の相場を調べる方法は、カーセンサーなどの中古車情報サイトを利用する方法も有りますし、今回紹介した価格から推測する方法も有ります。
冒頭で書いたように、中古車には定価が有りませんので、1つの相場情報だけではなく、色んな角度から相場を推察した方が、より車の価値そのものを表わした価格に近づく事が出来るはずです。
納得して中古車を購入するためにも、相場を調べる手間はなるべく省かないようにして下さいね。