中古車選びの際に必ずチェックしておきたい書類が「査定表」です。内外装のキズ・汚れの程度や電子部品の作動具合など、車の状態をある程度把握する事が出来る書類です。(参考:中古車の査定表の見方)
この査定表は査定士の資格を有する査定員によって、業者オークションの出品時や買取・下取りの際に作成されます。なんとチェックする項目数は50以上も有ります。
一定の基準はあるものの、これだけ多数のチェック項目が有るので、査定士全員が同様の査定結果を出すとは限りません。さらに、査定士も人ですから、ミスを犯す事も有れば、個人のクセが査定に出てしまう事も有ります。
もちろん査定表をチェックする事は大切ですが、査定表を鵜呑みにして中古車を購入する事が無いようにして下さい。
査定士のクセ
どんな仕事でも同じですが、長年やっていると仕事の進め方は人によって異なってきますよね。これは査定士にも言える事です。
多数有るチェック項目の中でどこを厳しくチェックするのかは、査定士によって異なってくるでしょう。内装を入念にチェックする人もいれば、エンジンルームを厳しく見る人もいます。逆に、車体のチェックはパッと見て、目立った傷が無ければ簡単に終わらせてしまう人もいるかもしれません。
チェックの入念さとは別に人それぞれで感覚も違います。例えば、車内の臭いです。家でペットを飼っている人は、車内にペットの臭いが少しだけしていても気付かないかもしれません。
また、タバコを吸っている査定士なら、少々のタバコ臭は気にならないかもしれませんよね。休憩でタバコを吸った後ならなおさらです(商品にタバコの臭いが付いたらいけないので、おそらく喫煙は禁止されていると思いますが)。
そして、査定士も人ですから、必ずミスを犯します。小さなキズや汚れなどを見過ごしてしまう事も有るでしょう。
こういった事から査定士によって作成される「査定表」は、査定士それぞれのクセやミスによって、実際の車両の状態とは異なる結果になる可能性が有ります。
【参考】オークション会場によっても検査の厳しさが異なる
オークション会場は日本全国にたくさん有ります。運営している会社はそれぞれ異なります。そのため、会場毎に検査の厳しさは異なる物になります。
あるオークション会場では高い評価を受けた中古車も、別の会場では通常と評価される事もあるわけです。
こういった事からも査定表に記載される内容には、ブレが生じる可能性が有ります。
査定表のチェックだけではなく、自分の目で確かめよう
査定表は、中古車査定士の人が作成する書類なので、一定の信頼を持てる物ではあります。しかし、査定士個人個人のクセやミス、またオークション会場毎のチェックの厳しさに違いが有るので、鵜呑みにするのは良く有りません。
そのため、中古車を購入する際には、査定表と併せて現車を隅々まで自分で確認する事が大切です。
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