販売店に並んでいる中古車の質は様々です。ほぼ新車に近いレベルの新古車も有れば、あと2,3年乗れれば御の字のボロ車まで色々有ります。
その中でも購入してはいけない車の1つとして挙げられるのが「まっすぐ走らない車」です。真っ直ぐ走らない車は、何とか運転することが出来たとしても、結局大きな事故に繋がる可能性が高いです。購入するのは辞めておきましょうね。
真っすぐ走らない車は事故車・修復歴車に多い
「車が真っすぐ走らない」という現象は、正常な車では殆ど起きず「事故車」によく見られます。
自動車は、ハンドル以外にもサスペンションやタイヤなど、動力が地面に伝わるまでに様々な部品を経由する事になります。事故により、これらのどれか一つの部品の角度やボディーの状態が狂うだけでも走行性能に悪影響を及してしまう事が有るのです。
そして、事故車の中でも修復歴有りの車は、事故により車の骨格部分(車にとって一番大事な部分)に損傷を負っています。(参考:事故車と修復歴車の違い)
骨格部分に損傷が有ると車は真っ直ぐ走らない事が多いですし、骨格部分の損傷はどれだけ優秀な修理工でも完全に元通りにする事は出来ません。従って修復歴有りの車となっている時点で、何かしら走行性能に不具合が出ると考えておいた方が無難であり、素人が購入するべき中古車では有りません。
では、修復歴車の可能性が高い「まっすぐ走らない車」を見分ける為にはどうすれば良いのか?以下で見ていきたいと思います。
真っ直ぐ走るかどうかを見分ける方法
購入しようと思っている中古車が真っすぐ走るかどうかを知るには、まず第一に「試乗をして」確かめる必要が有ります。
走行中に、スピードを少し上げて、急ブレーキを踏んでみましょう。真っすぐ止まれば問題無し、左右どちらかに曲がりそうになる場合は、車自体が歪んでいると考えてまず間違い有りません。
また他の方法として、直線の道路でハンドルに手を添える感じ(力を入れない)で走らせる方法が有ります。左右のどちらかに進んでいく様なら、歪んでいるという事が分かります。
一方で、販売店で試乗が出来ない場合は、ぶつけた箇所が無いかをじっくりとチェックするしか有りません。ボンネットやドアの隙間が左右で均等になっていない場合には車をぶつけている可能性が高いです。
また、リアトランクのカーペットを外して、溶接が妙に新しい部分が無いかもチェックしましょう。周りと比較して新しい溶接の跡がある場合は、修理の跡と思って間違いないでしょう。
真っすぐ走らない車を売る様な販売店は、良心的な販売店ではない事が多いですから、保証も無いかもしれません。購入する前に出来る限りのチェックはする様にしましょうね。(参考記事:中古車でも1年の保証は欲しい)
あと「真っ直ぐ走らない中古車」を掴まされる事が無いように、友人のツテやネットの口コミ等を使って「信頼できる販売店」を探すのも忘れずに!