中古車購入後に「メーターの巻き戻しが行われているのではないか?」と疑問に思った事は有りますか?
例えば、走行距離のメーターの数値の割には、加速力やパワーを感じる事が出来ないよう場合など。走行距離に比して、古い車に乗っているような感覚を抱いたのなら、メーターの巻き戻しが行われた可能性が有ります。
ただ、中古車販売店に問い合わせた所で、正直に答えてくれるわけが有りません。また、販売店自身も、巻き戻しが行われた中古車で有る事を気付かずに仕入れた可能性も有ります。
この記事では「メーターの巻き戻しが行われたかどうか」を確認する方法を紹介します。
メーター巻き戻しの確認方法
メーター巻き戻しの確認方法は主に2つ有ります。
- 走行メーター管理システムで確認する
- 運輸支局で過去の所有者の情報を取得し前オーナーに確認する
どちらかの方法で確認した走行距離が、中古車を購入した時の走行距離よりも長い場合は、メーターの巻き戻しが行われていた事になります。
ただし、走行メーター管理システムは、業者オークションに出品された時点での中古車のデータを管理しています。そのため、オークション出品以前のデータは反映されていません。
つまり、オークションに出品した業者がメーターを巻き戻していた場合は、走行メーター管理システムは役に立たないという事です。また、業者オークションを介していない場合も同様です。
メーターの巻き戻しを確実に調べたい場合は、運輸支局を利用した方が良いでしょう(前オーナーが協力してくれるかは、わかりませんが)。
走行メーター管理システムで確認する
日本自動車査定協会と日本中古自動車販売協会連合会の受付窓口で、オークションに出品された時の走行距離のデータを確認する事が出来ます。
手数料は1,500円です。また、確認の為に、現車を持ち込む必要があります。
日本オートオークション協議会の加入している中古車販売店でも、個別検索が可能です。自宅付近に受付窓口が無い場合は、近くの中古車販売店に相談してみて下さい。
販売業者が個別検索を行う場合の手数料は、契約タイプによって、1台当たり50円、150円、500円です(日本オートオークション協議会個別検索システムより)。
運輸支局で過去の所有者の情報を取得し前オーナーに確認する
中古車の本当の走行距離は、前オーナーに直接聞くのが一番確実な方法だと思います。そのためには、前オーナーの連絡先を調べる必要が有ります。連絡先は運輸支局が発行する「詳細登録事項等証明書」を利用します。
詳細登録事項等証明書とは、自動車の現在と過去の登録内容が記載された書類です。
この証明書を取得するための手数料は1,000円です(2枚以上になる場合は、1枚につき追加で300円が必要です)。
■手数料の他に必要な物
- 自動車登録番号(文字・数字全部の情報)と車体番号(下7桁)、若しくは車体番号全桁
- 取得する正当な理由(メーター巻き戻しについて具体的に)
- 請求者の本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)
なお、各運輸支局で全国のデータを取り扱っているので、最寄の運輸支局で全てのデータを取得する事が出来ます。
取得した連絡先で、前オーナーに売却した時の走行距離の確認を行いましょう。ただし、最近個人情報に関して敏感になっているので、丁寧に経緯を説明してくださいね。
さらに、証拠固めとして、新車ディーラーに過去の整備記録の確認をしてもらいましょう。新車ディーラーは、車両の過去の整備記録をPCなどに保存しています(古い情報は破棄されているかもしれません)。
新車ディーラーに確認する際は、登録番号(過去)や車体番号が必要です(ディーラーによって必要な情報は異なります)。
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