近くの中古車販売店には満足いく車がないので、ネットでの中古車購入について検討していませんか?
生活用品や本などと違って、中古車のネット購入は何度も経験するものではありません。
だからこそ、一体どのような流れで購入することになるのか気になりますよね。
生活用品など、大抵のネットでの購入は、流れがシンプルなものになります。
そのため、ネットでの中古車購入も簡単にできるのではないかと思いがちです。
しかし実は非常に回りくどい方法を取らないと、購入することができないことをご存知でしょうか?以下をご覧ください。
このようにネットでの中古車購入は、郵送や電話での商談などを何度も行う非常に回りくどい購入方法なのです。
もしこれを理解していなかったら、最悪の場合「こんなにめんどくさいのだったら、ネットで購入しなければ良かった」と後悔してしまうことでしょう。
しかし今回の記事では、はじめてでもネットでの中古車購入をスムーズに行えるよう、流れについてしっかり説明していますし、トラブルに巻き込まれない注意点も紹介しています。
さらにススメの中古車購入サイトまで解説していますので、ネットでの中古車購入を円滑に進めるための知識は、全て手に入れることができるでしょう。
近場の中古車販売店のラインナップに満足いっていない人には必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

意外とめんどくさい?ネットで中古車購入する流れ
インターネットで中古車購入した場合、どのような流れで納車されるのでしょうか。
近くに販売業者がいない分、色々と回りくどい流れになっていますので、しっかりと確認しておきましょう。
具体的には、以下のような流れを沿うことになります。
それではそれぞれのステップで一体何が行われていくのか、詳しく紹介していきましょう。
ステップ1.見積もりや写真をもらう
まずはインターネットサイトにて、あなたが欲しいと思う車をピックアップしていかなければなりません。
「この車はいいな」というのがあったら、問い合わせをして見積もりや写真をもらいましょう。
見積もりは、実際に購入した時にかかる費用が書かれている大切な資料なので、紛失しないように要注意です。
一方、写真はインターネット上に掲載されている写真では足りない場合に、追加でもらえる場合があります。
業者によっては「追加で写真が欲しい」と言わないと、提供してくれない場合がありますので注意が必要です。
ステップ2.電話で商談を行う
見積もりや写真をもらったら、具体的な商談を中古車販売業者と行わなければなりません。
「もっと金額は安くならないのか」「いつ納車されるのか」といった具体的な内容を決めていきます。
商談についてはメールでやり取りすることも可能ですが、メールだと非常に時間がかかる上にタイピングの手間がかかるため、基本的には電話を使いたがる業者が多い
客側としても電話を使った方がサクっと話が進むことが多いため、業者が電話を商談の手段として提示してきたのであれば、素直に従ったほうがいいでしょう。
ステップ3.売買契約を結ぶ
購入する金額や引き渡しの条件等で目処がついたら、売買契約を結びます。
遠方にある業者であれば、わざわざ店まで行くわけにもいかないため「持ち回り」と呼ばれる方法で、売買契約を結びます。
まずが販売業者が、すでに記名捺印を行った状態の売買契約書をあなたに郵送してくれます。
無事に到着したら、売買契約書の内容をあなたは確認して、記名・捺印して返送するという流れになります。
持ち回りだと、売買契約書について内容を説明してくれる人が近くにいないので、きちんと内容確認してから記名・捺印をしなければなりません。
ステップ4.売買代金の支払い
返送した売買契約書が業者の下に届いたら、次は売買代金の支払いです。
中古車販売業者の方から振込先となる銀行口座を指定されるので、そちらに期日までに入金を行いましょう。
なお、マイカーローンを使う場合は、銀行側に業者の振込先を伝えれば振り込み処理を行ってくれますよ。
ステップ5.必要書類の提出
売買代金の支払いが終わったら、業者は車を公道で走らせることができるように、各種登録をしなくてはなりません。
そのために必要な書類を提出しなければならないのですが、必要書類については業者側が一覧表としてメールや郵送で教えてくれるでしょう。
それに従って提出すれば良いのですが、基本的には以下の通りになる場合が多いです。
- 普通車の中古車を購入する場合
- 印鑑証明
- 車庫証明の申請書類
- 軽自動車の中古車を購入する場合
- 住民票(マイナンバーの記載なしでOK)
- 車庫証明の申請書類(対象市区町村にお住まいの方のみ)
なお、車庫証明の申請書類については販売業者側が用意してくれるので、あなたが印鑑証明か住民票を用意しておくことになります。
ステップ6.納車されるのを待つ
必要書類が業者のもとに届けば、後は納車されるのを待つだけです。
基本的にネット経由で中古車を購入した場合、自宅または指定した場所まで業者が納車してくれます。
なお、あなたが実際に足を運べるような場所に中古車販売業者があれば、自ら業者側に足を運んで、車を回収することも可能です。
ネットで中古車購入する時の4つの注意点
紹介してきた通り、ネットでの中古車購入は、郵送や電話をよく使う回りくどい方法です。
だからこそ、ネットで中古車を購入するのであれば、通常の中古車購入よりも注意しなくてはならない点がいくつか出てきます。
そこでここからは、ネットで購入するなら絶対に注意しておくべき注意点について、紹介していきましょう。具体的には以下の4点になります。
- 確実に配送費の確認をしておく
- なるべくたくさんの写真をもらう
- 第三者に意見をもらう
- 試乗ができないリスクを受け入れる
それでは各注意点について、紹介していきましょう。
注意点1.確実に配送費の確認をしておく
ネットで中古車購入する時、必ず発生する金額が「配送費」です。
生活用品の通販の場合、サイトによっては送料無料なんてことがありますが、車になると配送する金額が非常に高くなるため、配送費は購入者が負担するのが一般的です。
あなたと業者との距離が遠ければ遠いほど配送費がかさんでしまうため、きちんと事前に配送費はいくらになるのか確認しておきましょう。
高い場合は100,000円以上になる場合もあるため、配送日を考慮すると結果的に他の業者の方が安くなる場合もありえます。
そのため「この車にしよう」と気持ちを固める前に、配送費がいくらかかるのかという点を確認しておくことをおすすめします。
注意点2.なるべくたくさんの写真をもらう
ネットでの中古車購入における大きなリスクの1つが、実際に車を見ることができない点です。
そのため、写真を確認して傷がどこに入ってるのかなどをチェックすることになるのですが、インターネットで掲載されている写真だけでは足りないことが多々あります。
写真が足りないなら中古車販売業者にお願いをして、とにかくなるべくたくさんの写真をもらうようにしてください。
解像度高めで、きちんと傷が表示される写真をお願いすることをお忘れなく。
注意点3.第三者に意見をもらう
ネットで中古車購入をすると、売買契約は「持ち回り」という形になります。
あなたが契約書を記入して返送すると売買契約が成立してしまうため、契約書に調印する前に、第三者に契約書をチェックしてもらうことをおすすめします。
司法書士や弁護士を使うのも良いですし、車に詳しい知人の意見をもらうのも良いでしょう。
また車の状態についても、第三者に意見をもらうのをおすすめします。
業者からもらった写真などを車に詳しい人に見てもらい、危ないところはないのか意見をもらうと、トラブルに巻き込まれる確率をぐっと減らすことができますよ。
注意点4.試乗ができないリスクを受け入れる
昨今の中古車購入においては、試乗することが常識となっています。
試乗して「車に問題は無いのか」「フィーリング合うのか」という点をチェックしていくことが必要です。
しかし当然ながら、ネットでの中古車購入では試乗することができません。
試乗でしかわからないフィーリングやエンジンの異音、ブレーキングの感度、アクセルの踏み具合等を確認することができない
この点に関しては、試乗なしではどうしても解決できない問題なので、最悪の場合「自分とは相性の合わない車をつかんでしまうかもしれない」と覚悟しておいた方が良いでしょう。
ネットで中古車購入するなら使いたいおすすめサイト3選
紹介してきた注意点についてしっかりと押さえておけば、ネットでの中古車購入は非常に魅力的なものになります。
何故かというと、近場の販売店にはない車種をみつけることができますし、金額も安く手に入ることがあるからです。
そうなると、積極的にネットでの中古車購入をすることになるのですが、そこで出てくる問題が「一体どこの中古車サイトを使うべきなのか」ということ。
そこでこの章では、ネットで中古車購入をするのであれば、ぜひ使ってもらいたいサイトをピックアップしてみました。具体的には以下の通り。
- カーセンサー
- グー
- 価格.com
それではそれぞれのサイトの特徴について、シンプルに解説していきましょう。
オススメ中古車サイト1.カーセンサー
CMで目にすることの多い「株式会社リクルート」が運営している中古車サイトです。
車に関するニュースや様々な知識も解説してくれているため、中古車を探し始めた人にとっても便利なサイトとなっています。
オススメ中古車サイト2.グー
中古車をネットで買う時の王道が「カーセンサー」か「グー」の2つです。
中古車は1台1台異なり、カーセンサーに掲載があるけど、グーにないもの、逆にカーセンサーには掲載されていないけど、グーには掲載あるなど頻繁にありますので、両サイトを何度も見ることをオススメします。
オススメ中古車サイト3.価格.com
とにかくたくさんの中古車情報を見たいという人にオススメなのが、家電の比較サイトとして有名な「価格.com」です。
「グー」「車選び.com」など、様々な中古車情報サイトの中古車情報が全て集約されているため、日本最大級といっても過言では無い情報量となっていますよ。
ただし、カーセンサーは掲載がないので、カーセンサはどちらにしても見た方がいいでしょう。
http://kakaku.com/kuruma/used/
まとめ
以上、今回はネットでの中古車購入について、深掘りしてきました。
もしネットで中古車を買うのであれば、以下のような流れにになります。
郵送や電話をやたら使ったりと、回りくどい感じにはなりますが、うまく使いこなすことができれば、気になる中古車を良い条件で手に入ることも可能になりますよ。
もし近場の販売店ではなく、ネットで中古車を買おうと思ってるのであれば、今回紹介した知識をぜひ参考にしてみてください。