走行距離が10万km以上になると、車の価値は下がります。従って車を「下取り」や「査定」に出すなら、走行距離の短い車両の方が高値が付きやすいです。
参考:走行距離は車査定価格にどの程度影響を与える?一般的な考え方は?
一方、中古車を購入する立場から考えると、走行距離の長い車両は狙い目です。
走行距離の長い車が狙い目となる理由
走行距離の長い車が、狙い目となる理由は2つです。
- 販売価格が安い
- メンテナンスがしっかりされている
販売価格が安い
走行距離の長い車は販売価格が安いんです。なるべく出費を抑えたい人には、かなりオススメです。
例えば、価格.comによると、アルファード2.4(モデル240X)では、走行距離が10.2万kmで車両価格は199万円です。一方、走行距離が1.4万kmで219.9万円ですから、およそ20万円安い事がわかります。軽自動車なら20万円~40万円ほどで購入出来ます。
アルファードの車両価格自体があまり安くない理由は、「人気」があるからです。
冒頭で書いたように、走行距離の長い車は査定額が安くなります。当然、その車は販売される時には、業者の利益が上乗せされたとしても安くなるわけですね。
メンテナンスがしっかりされている
走行距離の長い車は、前オーナーの生活に車が欠かせなかった事を暗に意味しています。こういったオーナーは日頃から、車のメンテナンスはきっちりと行っている場合が多いです。
中には、メンテナンスを全くしていない人もいます。ただ、車にあまり乗らず、走行距離が短い状態で手放すオーナーよりは、メンテナンスをしっかりするオーナーが多いわけです。
走行距離が長い中古車の方が、壊れにくいという傾向もあるようですからね。
ちなみに、メンテナンスというのは、短期的な物では「エンジンオイルの交換」、長期的な物では「タイヤ」や「ブレーキパッド」の交換などです。
ただし、走行距離の長い車を購入する時には、何点か注意が必要です。
走行距離の長い車を購入する時の注意点
走行距離の長い車が全て狙い目というわけでは有りません。
こういった中古車を購入する際には、以下の点に注意して下さい。
- 定期点検整備記録簿をチェック
- 古い車は選ばない
定期点検記録簿をチェック
中古車を選ぶ時は、3ヶ月、6ヶ月、1年などの定期点検の内容を記録した「定期点検記録簿」をチェックしましょう。
定期点検記録簿は、前オーナーの過去の整備内容が記録されています。そのため、前オーナーがどれだけ車を大切にしていたかどうかが分かる資料なんですね。
もし、買おうとしている中古車に定期点検整備記録簿が無い場合には、その車の購入はやめておいた方が良いでしょう。
前オーナーが紛失してしまった可能性も有りますが、記録簿を見せると売れない理由があるのかもしれません(整備がちゃんと行われていないなど)。
古い車は選ばない
走行距離が10万km以上の車は基本的には古いです。しかし、あまりにも古い車は避けた方が良いです。
自動車の寿命は走行距離だけでなく、経過年数によっても決まります。経過年数で車の寿命を左右するのは「電気系統」です。
電気系統には、エアコンやオルタネーター、セルモーターなどが有ります。
こういった部品は走行距離ではなく、経過年数で寿命が来ます。
あまりにも古い車は、電気系統が劣化している可能性が高いわけです。そのため、走行距離の長い車を選ぶ際は、なるべく新しい車を選ぶようにしましょう。
追記:走行距離に関する色々な疑問をまとめた記事を書きました!
中古車の購入と走行距離の関係性を徹底解説
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