走行キロ数が多すぎる中古車ってあまり良くないんでしょ?じゃあ1年間で、どれくらい走っていれば妥当なの?
結論から言いますと、1年間で1万キロ走っている中古車であれば、ちょうどいい走行キロ数です。必要以上に劣化していることもないでしょう。
もっといえば、1年で1万キロというのはどちらかと言うと、”買い”な中古車です。実は1年で2〜3万キロ走った中古車だって少なくありません。
もしこの事実を知らなければ、中古車選びの際に走行キロ数と年式の関係を見誤ってしまい、いつまでたってもあなたが買うべき中古車が見つからなかったかもしれませんよ?
しかし、ご安心ください。今回の記事では走行キロ数と年式の関係をわかりやすく解説しています。
なぜ1年間で1万キロ走っている車が妥当なのか、そしてどれくらいの走行キロ数であれば”買い”なのかというところを、わかりやすく説明していきますよ!
安心できる「質の高い中古車」を見つけ出す方法についても解説しているので、これから中古車を買おうと思ってる人には、必見の内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。
「1年1万キロ」の中古車は大丈夫なのか
結論からいいますと、「1年1万キロ」の中古車は大丈夫です。むしろ「1年1万キロ」は中古車は”買い”であり、走行キロ数の目安にもなってくれますよ。
中古車査定の基準を定めている「日本自動車査定協会(JAAI)」では、1年間で5,000キロ〜1万キロの走行であれば「プラス査定」になる、としています。
つまり、年間1万キロ程度の走行は、他の中古車に比べると、質の高い車だと判断されているわけです。
なお、日本で昔から言われている乗り換え時期の目安は「10年落ち(年式が10年間経過した状態)」と「走行キロ数10万キロ」です。
10年間で10万キロという事は、単純に10で割ると「1年1万キロ」になるので、一般的な感覚としても合致しますね。
なお、「1年1万キロ」を前提に考えると、例えば年式が7年経つ車なら7万キロ程度が目安です。
それ以上走っている場合は走行キロ数が多いと判断できますし、少なければ走行キロ数は少なめと判断できる、というわけ。
このように「1年で1万キロ」という観点は、中古車を買う際の「目安」になってくれるのです。
「1年1万キロ」ではない中古車は大丈夫?
ここまで、1年で走行キロ数1万キロたらずの車は「中古車として質が良い」紹介してきました。では「1年1万キロ」ではない中古車は、どうなのでしょうか?
具体的には「1年で1万キロも走っていない”走行キロ数が少ない車”」と「1年1万キロを超えて走っている車(過走行車)」の場合です。
それらのケースについて、わかりやすく解決していきましょう。
1年で1万キロも走っていない走行キロ数が少ない中古車は「買い」
中古車の中には「1年間走ったけど走行キロ数は3,000キロ」という中古車が存在します。
1年経っているのに、3,000キロしか乗らないなんて怪しい・・・絶対何か隠された問題があるはずだ!
確かにそう思うのも、無理ありません。しかし実はそういった中古車に問題が内包されていることは非常に少ないです。つまりは1年間で1万キロ以下の中古車は「買い」というわけですね。
例えば、「週末にしか車に乗らない」「近場の買い物用に車に乗っていた」等の場合、走行キロ数はそれほど増えません。
新車から3年🚗
今月頭に車検通したけど1年で5000kmも走ってない。
ママさんと2人で使ってるけど買い物や送り迎え程度。
自転車で走る年間走行距離より全然少ないやΣ(゚ロ゚;) pic.twitter.com/8qD9qZDhgk— ゆた (@juventus10ita) March 26, 2018
( •̀∀•́ )b 2017年の年間走行距離は3333.3㎞。辛い出来事が多い1年だったので来年は良い年になるようにゲンを担ぎしました。
(๑˙―˙๑)?去年より700㎞以上少ない。そんなに怠けたかなぁ… pic.twitter.com/a1EPYI3yDF
— カヱル (@mooooooominpapa) December 29, 2017
上記のように特に問題がないのに1年間で5,000キロ未満で済んでしまう車もありますので、1年1万キロ以下の中古車を見つけたら、ラッキーと思って全然問題ないですよ。
走行キロ数の改ざんに要注意
走行キロ数の少ない中古車を購入する際、注意しなければならない点が1つだけあります。それは「走行キロ数のメーターが改ざんされている可能性がある」こと。
メーターの改ざんは犯罪行為なので、基本的には普通の販売店が行う事はありませんが、オークションや個人売買ではよくある事です。
もし個人売買やオークションで走行キロ数の少ない中古車を購入するのであれば、メーター改ざんをされている可能性が非常に高いと思って購入しましょう。
絶対にメーター改ざんの被害に遭いたくないのであれば、オークションや個人売買は使うべきではありません。
1年で1万キロを超えて走行している中古車は「要注意」
日本の中古車市場では、走行キロ数が1年で1万キロを超える中古車が多いです。とくに地方は顕著な例ですね。
なぜかと言うと、理由はカンタン。公共交通機関が発達していないので、車を使って通勤しなければならないからです。
ただ、1年で1万キロを超えている中古車の全てがダメ、と言うわけではありません。
今までの累計走行キロ数が3~5万キロの中古車なら、経年によるキズや汚れも少ない状態です。1年で1万キロという目安を超えているものの、中古車としての質は悪くないので全然”アリ”ですよ。
買ってはいけない中古車は?
ただし、1年で1万キロと言うルールを逸脱した上で、5万キロ以上を走っている車は要注意です。
具体的には、購入して2年ぐらいしか経っていないのに、すでに5万キロ以上走っているような車のことですね。
車に無理をかける形で走り続けているため、様々な箇所に過度な劣化が見られることでしょう。早い段階で故障する可能性が高いですよ。
ちなみに2年で5万キロ以上走行したような車は、同じ年式・車種の車でも、大幅に安く購入する事ができます。
そのため「早い段階で不具合が出る」と想定した上で、2年程度乗るだけのつもりで購入するのも1つの手ですね。(当然、売却する時の価格はかなり安くなってしまうので要注意)。
「1年1万キロ」の中古車を見つけるカンタンな方法
ここまで「1年間で1万キロ」以外の走行キロ数を持つ車は”買い”なのか、”回避すべき”なのかを解説してきました。
基本的には、1年間で1万キロ以下を走っている中古車を狙うべきだ、と理解していただけたと思います。
ただ車種よっては、1年間で1万キロ以下を実現している中古車がなかなか存在しない場合があります。
そんな時は先述したように、今までの累計走行キロ数は5万キロ以下である中古車を見つけるのがベターでしょう。
では一体、どのように見つけるのかというと、「価格.com」を使うとカンタンです。価格.comなら検索条件を絞り込むときに「走行キロ数の少ない順」で並べ変えることができるので、これをうまく使います。
まずは価格.comの中古車ページに飛びましょう。
そしてメーカーを選択します。なお今回はトヨタを選択してみますね。
そうすると車種が出てきますので、好きな車種を選んでみてください。
ここまでくると以下のように車種一覧が出てくるのですが、青で囲ったところをクリックしてみましょう。
プルダウン形式で選択肢が表示され、「走行キロ数の少ない順」に並べ替えることができます。
このように希望する車種で、「走行キロ数の少ない順」に並べると、簡単に5万キロ以下の”質の良い中古車”が見つかります。
なお、車種によっては、1年で1万キロという目安をクリアする中古車を見つけることもできるでしょう。
以下のように表示されている「走行キロ数」を「年式(平成30年は”1″になる)」で割ってみると、1年で1万キロかどうか、すぐに分かりますよ。
上記の場合は、平成30年式で走行キロ数3万キロなので「1年で3万キロ」、平成30年式の4万キロなので「1年で4万キロ」です。つまり「1年で1万キロ」という目安を満たさないことがわかりますね。
まとめ
今回の記事では1年で1万キロ走った中古車は、妥当なのかという点を深掘りしてきました。
1年に1万キロ走っている車は、中古車として、どちらかと言えば”買い”の部類に入ることを理解いただけたと思います。
もし中古車を買う際、走行キロ数や年式の関係について気になっているのであれば、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
以上「1年で1万キロの中古車は買っても大丈夫?走行キロ数と年式の関係を完全ガイド」でした。最後までお読みいただき、ありがとうございます。