「カーリンク」って車の査定業者があるって聞いたけど、高い金額になるのだろうか。思い切って査定してもらおうかな・・・
車買取・査定業者の「カーリンク」は大々的なプロモーションはやっていませんが、「高値買取」を強くアピールしていますから、なんだが期待がもてますよね。
あまりにも期待値が膨れ上がって、「カーリンクなら絶対に高価買取される」なんて思っているのであれば、それは危険な考えです。
実際にカーリンクで買取査定を依頼してみましたが、他社に比べて以下のような結果になりましたよ。
比較項目 | 大手買取業者U社 | 大手買取業者A社 | カーリンク |
---|---|---|---|
金額 | 40,000円 | 63,000円 | 75,000円 |
査定時間 | 1時間 | 1時間半 | 15~20分 |
拘束時間 | 15~20分 | 1時間半 | 15~20分 |
接客態度 | 気遣いが感じられる質の高い接客が受けられる。査定結果は電話でも教えてくれる | ムダなセールスは一切なし。ただし査定する時間があまりにも長すぎる | ムダなセールスは全くなく、接客も丁寧。聞き取りも丁寧で全てが高水準の接客だった |
備考 | 店舗は車のチェックだけをして、最終的な査定結果は本部が出す仕組み | 5日間だけの買取金額。5日を過ぎると徐々に金額が低下 | フランチャイズなので査定は各店舗が行う。独自の裁量があるので店舗ごとの金額差が激しい |
見ての通り、カーリンクは他の業者よりも高い買取金額をつけています。
「それならカーリンク一択で良いじゃん」と思いがちですが、カーリンクは店舗ごとに別々の査定基準を持っています。
つまり、あなたの近くにあるカーリンクは、安い金額を付けるかもしれないのです。
さらに売却するタイミングや車種が変わってくると、もっと低い金額がついてしまうかもしれませんよ・・・?
このように、今回の記事ではカーリンクの査定を実際に経験して、ネットではまだ解説されていない「カーリンクの実態」を解説していきます。
「カーリンクに査定してもらうか迷っている」「カーリンクってどんな業者?」と思っている人には必見の内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
フランチャイズチェーン?車買取業者「カーリンク」の基礎知識
この章では車買取業者「カーリンク」の基礎知識を解説していきます。
カーリンクで実際に査定してもらった時のレポートを先に読みたいという人は、次の「どんな接客をする?カーリンクの買取査定を実地検証」まで飛ばしてもらって構いません 。
カーリンクの会社概要
車買取業者「カーリンク」は、他の業者と比べてそこまでプロモーションに力を入れていないため、知名度としてはまだまだです。
しかし定期的に以下のようなキャンペーン動画などを配信しているので、目にしたことがある人もいるかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=sPmd2c6uJ80&t=4s
そんなカーリンクですが、会社概要としては以下のような内容になります。
会社名 | 株式会社カービジネス研究所 |
ブランド名 | 愛車広場カーリンク |
URL | https://carlink-net.jp/ |
本社 | 〒 101-0047 東京都千代田区内神田 1-2-1 ダコタハウス10F |
設立 | 2011年11月 |
店舗数 | 約50店舗 |
カーリンクは「株式会社カービジネス研究所」が運営している買取専門業者です。
設立から10年足らずの新進気鋭の企業ですが、全国展開している買取業者なので信頼性は十分でしょう。
すべての都道府県ではないものの、以下のように全国のいたるところに店舗を構えていますよ。
北海道 | 青森 | 東京 | 埼玉 |
新潟 | 石川 | 富山 | 長野 |
愛知 | 静岡 | 三重 | 和歌山 |
滋賀 | 兵庫 | 島根 | 岡山 |
広島 | 徳島 | 愛媛 | 福岡 |
熊本 | 沖縄 |
なお、2024年10月時点で全国に46店舗あります。
※出典:カーリンク「案内ページ」より
フランチャイズを採用。各店舗は独自の査定基準がある
カーリンクは「フランチャイズチェーン」として拡大を続けている企業です。
フランチャイズとは事業形態や企業の名前を借りて運営するビジネスモデルのこと。コンビニが代表的です。
カーリンクの本部である「株式会社カービジネス研究所」の本業は、経営コンサルティングです。
そのため、各店舗に「カーリンク」という名前を貸すとともに、企業運営のノウハウを教えているというわけ。
カンタンにいうと、地域に根ざしている「●×自動車」という会社が、株式会社カービジネス研究所のコンサルを受けると「カーリンク」と名乗れる仕組みです。
なお、基本的に本部である株式会社カービジネス研究所は経営に対して口を出すので、査定方法などについてはマニュアルが存在しません。
各店舗それぞれが独自の査定方法・査定基準を採用しています。
どんな接客?いくらの金額?カーリンクの買取査定を実際に体験
ここまでカーリンクの基礎知識について紹介してきましたが、あなたがカーリンクを使うかどうかキチンと決断するためには、もっと突っ込んだ情報が必要です。
つまり、既存のネット記事にはない「リアルな査定の実態」を知ることが必要不可欠というわけ。
そこで今回は本当に売ろうと思っている筆者の愛車をカーリンクにもっていき、「査定の流れ」「接客」「査定金額」などを確認してみました。
どのような流れでカーリンクが査定してくれるのか、シンプルに流れをまとめると、以下のようになります。
- 車検証を預ける
- 車のチェックをする(=店内で待つ)
- 車について聞き取りを受ける
- 車のアピールポイントを伝える
- 店舗内だけで査定結果を出して発表する
気になる査定結果ですが、先に結論を言ってしまいましょう。
カーリンクの買取金額は、他社にくらべて以下のような感じになりましたよ。
比較項目 | 大手買取業者U社 | 大手買取業者A社 | カーリンク |
---|---|---|---|
金額 | 40,000円 | 63,000円 | 75,000円 |
査定時間 | 1時間 | 1時間半 | 15~20分 |
拘束時間 | 15~20分 | 1時間半 | 15~20分 |
接客態度 | 気遣いが感じられる質の高い接客が受けられる。査定結果は電話でも教えてくれる | ムダなセールスは一切なし。ただし査定する時間があまりにも長すぎる | ムダなセールスは全くなく、接客も丁寧。聞き取りも丁寧で全てが高水準の接客だった |
備考 | 店舗は車のチェックだけをして、最終的な査定結果は本部が出す仕組み | 5日間だけの買取金額。5日を過ぎると徐々に金額が低下 | フランチャイズなので査定は各店舗が行う。独自の裁量があるので店舗ごとの金額差が激しい |
なお、今回査定してもらったのは、新車購入から10年経つ「ムーブ」(ダイハツ)であり、都市部ではなく地方店舗での検証です。
当然ながら、査定してもらうタイミング・車種・店舗・査定(接客)するスタッフによっては、今回の結果と激変する可能性も考慮してください。
ではカーリンクに査定してもらった時の具体的な流れと、その詳細を見ていきましょう。
流れ1.車検証を預ける
カーリンクに着くなり、査定を担当する人と思われる、つなぎを着たスタッフがやってきます。
「本日のご用件は?」と聞かれたので「買取査定をお願いします」と答えると、「それでは今からチェックするので店内でお待ちください」と即座に車のチェックを始めました。
基本的に買取業者に査定を依頼すると、まずは店舗の中にスタッフと一緒に行き、アンケートという形で聞き取り調査や個人情報の記入を行うことになります。
しかしカーリンクの場合は、一切それがなかったですね。
そもそも筆者が行った店舗は、そこら辺にある地場の買取業者といった感じでした。
「ダイハツ」や「スズキ」などの取り次ぎ店であることはわかりましたが、店舗には「カーリンク」という文字は一切書かれていませんでしたね。
流れ2.車のチェックをする(=店内で待つ)
店内で車のチェックが終わるまで待つことになります。
ただずっと待つということはなく、結果的に10分ほどしか待ち時間はなかったですね。
「もう車のチェックが終わったのか」と思うほどです。
流れ3.車について聞き取りを受ける
スタッフが店内に戻ってくると「車のチェックは終わったのですが、ちょっと聞きたいことが何点かあります」と言われます。
そして「〇〇の場所に修復歴と思われる場所があるのですが、ご存じないですか」と聞かれ、詳細を話すという流れに。
「シガーソケットの調子が悪いのですが、これは毎日調子が悪いのですか?」と、気になるところを一つ一つ確認されるといった感じでした。
大抵の買取業者だと車の状態については事前のアンケートに書くものなのですが、車のチェックが終わった後に、聞き取りされるのは珍しかったですね。
もちろん尋問のような形ではなく、かなりフランクな形で聞いてくれたので、ストレスや抵抗を感じることはありませんでしたよ。
流れ4.車のアピールポイントを伝える
車についての聞き取り調査が終わったら、次は「なるべく買取金額をアップさせたいので、この車に対してアピールポイントはありませんか?」と聞かれます。
正直言ってアピールポイントが浮かばなかったので「特にないです」と答えると、「最近タイヤ交換されましたよね」「車検が結構残ってますよ」と逆に教えてもらうことに。
まさか査定スタッフの方から、アピールポイントを浮き彫りにしてくれるとは思いませんでした。
すると「最終的な金額をつけてきますので、もう少しお待ちください」と言って、5分ほど待つことになります。
流れ5.店舗内だけで査定結果を出して発表する
少し待っていると、査定スタッフが出てきて、きちんと以下のような査定書を提示されます。
その上で、「今回の金額に関してはウチが独自で出しているものなので、全てのカーリンクでこのような金額になるわけではない」と言われました。
この後「売りませんか」「ぜひ売ってください」なんて押し付ける事はなく、「有効期間は1ヵ月以内なので、気が向いたらまた言ってください」と言った感じで解放されましたね。
なお、大手買取業者のオートバックスの有効期限は5日間で、今回行った業者は1ヵ月の有効期間ですから非常に良心的だといえます。
【総評】店舗ごとの査定差が大きいので運が良いと大当たり
カーリンクの良さは、とにかく査定が早いこと、そして買取金額が高いことです。
さらには接客スタッフの接客態度も非常に良く、めちゃくちゃレベルの高い買取査定でしたね。
このような素晴らしい結果を踏まえると「買取査定はカーリンク一択」と言いたいところなのですが・・・残念ながらそういうわけにもいきません。
先述したように、今回行った業者はカーリンクの名前を使っているだけで、実際は地域に根を張る「地場の買取業者」です。
査定結果を出しているのもカーリンクではなく、買取業者が独自で行っていますし、査定の基準もカーリンクから指定されている事は一切ありません。
そのため、カーリンクの店舗ごとに個体差が出るのを避けることはできないでしょう。
だからこそ、カーリンクそのものがスゴイとは判断してはいけないのです。
誤解を恐れずにいうと、今回査定してもらった地場の買取業者が、ものすごく質が高かっただけでカーリンクそのものが良いというわけでは決してありません。
本当に重要なのは質の良い地場業者を見つけること
今回の結果から見えてくるのは、紹介した業者のように地場の買取業者の中には非常に質の高い業者が紛れ込んでいるということ。
これを見つけることができれば、おのずと満足いく買取が実現できることでしょう。
そうなると、近くにある地場の買取業者を一社ずつ回って査定してもらうことになるわけですが・・・これはあまり現実的ではありません。
もし今回筆者が査定してもらったような高品質の「地場の買取業者」を見つけるのであれば、「車一括査定サイト」を使うしかないでしょう
車一括査定サイトとはネット上で一度申し込みをすれば、複数の業者に査定が依頼できるサービス。
仕組みとしては、以下のような感じになりますよ。
このようにあなたの査定依頼を一括査定サイト側が代行して、複数の業者に流してくれるわけです。
満足いく高価買取を目指すなら、騙されたと思って車一括査定サイトを試してみてはどうですか?
まとめ
今回カーリンクがどんな買取業者なのか、ネットに書かれていない真実を解明すべく、筆者が本当に売ろうと考えている愛車を査定してもらいました。
結果としては、以下の通りになりましたよ。
比較項目 | 大手買取業者U社 | 大手買取業者A社 | カーリンク |
---|---|---|---|
金額 | 40,000円 | 63,000円 | 75,000円 |
査定時間 | 1時間 | 1時間半 | 15~20分 |
拘束時間 | 15~20分 | 1時間半 | 15~20分 |
接客態度 | 気遣いが感じられる質の高い接客が受けられる。査定結果は電話でも教えてくれる | ムダなセールスは一切なし。ただし査定する時間があまりにも長すぎる | ムダなセールスは全くなく、接客も丁寧。聞き取りも丁寧で全てが高水準の接客だった |
備考 | 店舗は車のチェックだけをして、最終的な査定結果は本部が出す仕組み | 5日間だけの買取金額。5日を過ぎると徐々に金額が低下 | フランチャイズなので査定は各店舗が行う。独自の裁量があるので店舗ごとの金額差が激しい |
ただ、すべてのカーリンクでこのような結果になるわけではないので注意してください。
カーリンクに期待するというよりも、質の高い地場の買取業者を探すといった方向性でいく方が結果的に高価買取になることでしょう。
以上「車買取のカーリンクをつかうと高価買取ができる?実際に査定をうけていくらになるのか検証」でした。