今年も自動車税・軽自動車税の納付時期がやってきました。「またこの時期か・・・」と憂鬱になっている人もいるかもしれませんね。
ところで、みなさんは去年どのような方法で自動車税・軽自動車税を支払ったか覚えていますか?多くの人が、納付書を持ってコンビニや金融機関の窓口で支払ったのではないでしょうか?
実は、その他にも自動車税・軽自動車税の支払方法が有るんです。納付書が届いてから納付期限まで1ヶ月もないので、滞納しないためにも、あなた自身にとって便利な納付方法があれば、それを利用するようにしましょう。
そこで今回は、自動車税・軽自動車税の「支払方法及び納付場所」について紹介したいと思います。
■自動車税・軽自動車税の基礎知識もチェック!
- 納付期限はいつ?自動車税の納付期限と滞納した場合の延滞金
- 自動車税はいくら?自動車税の金額一覧と減税額まとめ
- 軽自動車税はいくら?軽自動車税の金額と改正による増税額
自動車税・軽自動車税の支払い方法・納付場所
自動車税と軽自動車税の支払方法は主に以下の4つの方法が有ります。それぞれの納付場所も紹介しておきますね。
支払方法 | 納付場所 |
---|---|
納付書で現金払い | 各金融機関の窓口・コンビニ |
口座振替 | ー |
Pay-easy(ペイジー)払い | インターネット・ATM |
クレジットカード払い | インターネット |
なお、いずれの支払方法も納付書(又はそこに記載された各番号)が必要になります。「納付書での現金払い」を利用しないからといって捨ててしまわないように注意しましょう。
自動車税の納付書が来ない場合や紛失した場合などトラブル別の対処方法
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
注:自動車税は都道府県、軽自動車税は市町村が納付先なので、自治体によって対応していない支払方法もあります。支払方法を決定する前に、お住まいの自治体がその支払方法に対応しているかどうかを確認するようにしてください。
納付書での現金払い~コンビニ・銀行・郵便局窓口で~
自動車税・軽自動車税の納付書を窓口やレジに提出して、現金で支払う方法です。
納付書での支払いが可能な場所は以下の通りです。
- 銀行・信託銀行・信用金庫など
- 郵便局(ゆうちょ銀行)
- コンビニ
- 県税事務所(自動車税の場合)・市税事務所(軽自動車税の場合) 等
なお、納付書の裏面に納付可能な場所が記載されているので、「どの銀行なら可能なのか」「どのコンビニなら支払えるのか」という詳細な内容は納付書で確認してください。
初めて車の税金を収めるから不安という人は、簡単かつ便利なコンビニがオススメです。納付書を店員に渡して、お金を支払うだけ!そこまで難しく考える必要はありませんよ。
自動車税の納付が終わると、領収印を押した「領収証書」が貰えます。「納付をしているのに督促状が届いた場合」などに、迅速な対応をしてもらう為に必要となる事もあります。捨てずに大事に保管しておきましょう。
ちなみに、銀行等の預金口座から直接納付する事も出来ます。この場合は、金融機関の窓口に通帳やキャッシュカードと一緒に納付書を持って行く事で手続きが出来ます。
口座振替~役所や銀行で手続きを~
自動車税・軽自動車税も預金口座から自動引き落としで納付する事ができます。基本的に手数料はかからず、また納付期限に自動で引き落とされるので納付を忘れる心配もありません。
ちなみに、口座振替日は納付期限日(5月31日)となる自治体が多いのですが、別日を選択できる場合もあります(例:5月15日など)。
口座振替で納付するには、役所や銀行での申込手続が必要です。その際に必要な書類などは以下の通りです(自治体によって異なるので要確認)。
- 口座振替申込書(ダウンロード可能な自治体有り)
- 預金通帳(キャッシュカード)
- 口座届出印・印鑑
- 車のナンバー 等
なお、今年度の自動車税・軽自動車税を口座振替するには申込期限内に手続を行う必要があります。この期限も自治体によって異なるのですが、2月末や3月末となっている場合が多いです。
たとえば、2019年5月31日が納付期限の自動車税を口座振替にする場合、2019年2月末又は3月末までに書類を提出しておく必要があります。
申込期限を過ぎた場合は、翌年度以降の納付に対して口座振替が適用され、今年度の税金は口座振替以外の方法で支払わなければならなくなるので、手続きはお早めに。
なお、自治体によっては「①自動車税・軽自動車税それぞれで所有している車両全てが口座振替の対象となる自治体(一部対象外とする事も可能)」もあれば、「②1台ずつ申し込む必要がある自治体」もあります。
また、車を買い替えた場合に手続が不要な自治体もあれば、改めて手続が必要な自治体もあります。
このように自治体によって細かい部分の取扱が異なるので、申請する際は気になる点をしっかりと確認してください。
Pay-easy(ペイジー)~ネット・ATMで~
自動車税は、ネットバンキングやATMから支払が出来る「ペイジー」を利用して納付することも可能です。
ペイジーは手数料も不要(ATM等の時間外手数料はかかる事があります)で簡単に納付する事が出来るので、利用者が今後増えていく事が予想されますね。
(出典:ペイジー)
なお、2024年10月時点で自動車税の納付にペイジーが利用出来るのは、以下の20都府県です。上記画像のように、納付書に「ペイジー」のマークが入っていれば利用可能です。
岩手県 | 宮城県 | 茨城県 | 栃木県 |
群馬県 | 埼玉県 | 東京都 | 神奈川県 |
岐阜県 | 静岡県 | 愛知県 | 三重県 |
大阪府 | 兵庫県 | 奈良県 | 和歌山県 |
島根県 | 広島県 | 佐賀県 | 鹿児島県 |
軽自動車税の納付にペイジーが利用できる市町村は「こちら」のページで確認してください。
支払方法は以下の通りです。
- ① ATM・ネットバンキングで「ペイジー料金払込」を選択(メニューの名称は各金融機関で異なる)
- ② 納付書に記載されている「収納機関番号・納付番号・確認番号・納付区分」を入力
- ③ 支払内容を確認
- ④ 支払ボタンを押して完了(口座の暗証番号が必要です)
手順はこれだけなので本当に簡単です。時間の無い人にピッタリのサービスなので、是非利用してみてくださいね。
クレジットカード~ネットのみ~
クレジットカードで納付する方法は、クレジットカード利用料金が引き落としされる日まで実質的に支払を先送りに出来ますし、ポイントも貯まるので嬉しいですね。
ここでは、東京都の場合を例に見ていきましょう(扱いが自治体によって異なるので、お住まいの自治体のホームページ等で確認する様にして下さいね)。
東京都では、クレジットカードを使って「都税クレジットカードお支払いサイト」からパソコンや携帯電話で納付する事が出来ます。また、スマートフォンのアプリ(モバイルレジ)を利用して、より簡単に納付する事も可能です。
利用出来るクレジットカード
東京都で自動車税を納付する場合に利用出来るのは、以下のクレジットカードです。
- VISA
- MasterCard
- JCB
- AmericanExpress
- DinersClub
- TS CUBIC CARD
なお、家族名義の自動車税でも、カード名義人が手続きをすればクレジットカードで納付する事が可能です。また、通年で利用可能ですが、毎週月曜の午前1時〜7時はシステムメンテナンスの為、利用する事が出来ません。
決済手数料
クレジットカードで自動車税を納付する場合、自動車税以外に決済手数料が必要となります。
税額 | 決済手数料(税別) |
---|---|
1〜10,000円 | 73円 |
10,001〜20,000円 | 146円 |
20,001〜30,000円 | 219円 |
30,001〜40,000円 | 292円 |
40,001〜50,000円 | 365円 |
注:50,001円以降は、税額が10,000円増える毎に73円(税別)の決済手数料がかかります。また、クレジットカードによる分割払い(3・5・6・10・12回から選択可能)やリボ払いをする場合は、クレジットカード会社の定める手数料が別途かかります。
なお、支払手続きが完了した後の取消しは出来ません。ポイントを貯めたいクレジットカードがある場合は、カード間違いをしない様に気を付けましょう。
お得なクレジットカードでの払い方
各自治体が設けているクレジット納付サイトを利用すると、ポイントは貯まるものの、手数料を負担しなければなりません。納付する税額によっては損をする場合もあるわけです。
どうせクレジットカードで自動車税・軽自動車税を納付するなら、ポイントも貯まり、かつ手数料も発生しない方法が良いですよね?
そこでオススメなのが、セブンイレブンでの「nanaco払い」です。さきほどの方法を実現してくれます。
簡単に説明すると、nanacoにクレジットカードでチャージして、レジで納付書を出し、nanacoで自動車税・軽自動車税を支払うだけです。
チャージできる金額が5万円までなので、5万円超の自動車税を支払う人は「チャージ分とセンター預かり分」を駆使して支払うか「2枚のnanacoカード」で支払いましょう。少し手間ですけどね。
なお、nanaco払いと同様に「ミニストップでのWAON払い」でも同じ効果を得られます。ただし、利用できるクレジットカードが限定されている点やそもそもミニストップが近くにない点を考慮すると、nanaco払いが一番オトクとなるでしょう。
ちなみに、「Yahoo!公共料金支払」を使ってクレジットカードで自動車税・軽自動車税を納付する方法もあります。ただし、この方法も各自治体が設けているクレジット納付サイトのように手数料が発生するので、あまりオトクな方法とは言えません。
【期限切れの場合】支払い可能な方法は?
自動車税・軽自動車税の納付期限は共に5月31日です。この日までに納税する事が最低限のルールなわけですが、納付を忘れてしまう事もありますよね。この時、支払い可能な方法って何なのか?気になると思います。
結論から言うと、確実な方法は県税事務所や市税事務所での支払いです。またはこれらの事務所に支払い可能な方法を確認する事です。
というのも、自治体によって支払可能な方法が異なるからです。納付期限内でも各自治体で違いがあったように、期限切れをした場合も同様です。
色んなサイトに「期限後でもコンビニ払いが可能」とか「クレジットカード払いは不可能」などの断定した情報が掲載されていますが、これはおそらくその記事を書いた人が住んでいる自治体での話です。
事実、自治体によって、納付書に納付期限とは別に「コンビニでの収納可能期限」が有るものと無いものがあります(有れば可能)。また、クレジットカード払いにおいても、東京都では期限後でも可能ですが、兵庫県では不可能となっています。
そのため、管轄の税事務所に出向いて納税するか、電話で支払可能な方法を確認するようにしましょう。(参考:自動車税の納付期限が過ぎてしまった場合~納付方法が制限されます!)
なお、概ね6月・7月に督促状(納付書)が郵送されてくるので、それに記載されている方法で納付するのもアリです(コンビニ払いも可能な自治体もあります)。
最初の納付期限を過ぎた事で延滞金が発生しますが、1,000円未満は切り捨てされるので、税額にもよりますが2ヶ月程度の延滞なら結局延滞金は0円となります。
ただこの督促状の期限を守らないと、財産の差し押さえに発展する可能性があるので、この期限は必ず守るようにしましょう。延滞金の計算方法は下記記事で詳細に解説しています。
6月中に車検する人はコンビニ・銀行で支払いを!
自動車税・軽自動車税の支払方法について紹介しました。色んな方法がありますが、便利だなと感じた方法を試してみてはいかがでしょうか?お得な方法はnanaco払いですけどね。
なお、車検を6月中に受ける人はコンビニ・銀行などの窓口で支払うようにしてください。
納税確認の電子化によって、車検時に自動車税の納税証明書を提出する必要はなくなりましたが、納税情報が反映されるのに2週間~4週間の時間を要するので、この期間内に車検を受ける人は納税証明書が必要です。
そして、ペイジーやクレジットカード、口座振替では、納税証明書が発行されない又は発行されるとしても2週間~4週間の期間を要します。
そのため、コンビニ・銀行等の窓口に納付書を提出して自動車税・軽自動車税を支払うようにしましょう。ちなみに、軽自動車税に納税確認の電子化システムはありません。