軽自動車税の金額と増税額【2017年4月以降最新版】

平成27年4月に軽自動車税が増税されました。どれだけ増税されたのか？というと、乗用自家用車で1.5倍の増税です。

一方、増税と同じタイミングで軽自動車税が減税される「グリーン化特例」も導入されました。増税と減税で複雑になった軽自動車税、その金額はどうなっているのでしょうか？

2018年の最新版情報も含めて紹介していきます。

軽自動車税の金額

軽自動車税は車の定置場のある市区町村から課税される税金です。市区町村によって軽自動車税額が異なる場合が有りますが、ほとんどの市区町村が地方税法に定められた標準税率を採用しています（地方税法第444条1項二号ハ）。

以下の表は、神戸市の軽自動車税の一覧表です。こちらも地方税法の標準税率を採用しています。この表を用いて自家用乗用車の軽自動車税の説明をしていきたいと思います。

ただし、以下の表にグリーン化特例は反映されていません（後述）。

三輪の金額や営業用軽自動車の金額も一緒に載せていますが、ほとんどの人は「四輪・乗用・自家用」の区分の所の金額を見て貰えればOKです。

新規検査を受けた時期が増税前（平成27年3月31日以前）の場合（表のA）

平成27年3月31日以前に新規検査を受けている乗用自家用車の軽自動車税は7,200円となります。以後、新規検査から13年が経過するまで軽自動車税は7,200円となり、13年経過すると12,900円となります（表のC）。

新規検査の時期は車検証の初度登録年月で確認出来ます。

新規検査を受けた時期が増税後（平成27年4月1日以降）の場合（表のB）

平成27年4月1日以降に新規検査を受けた乗用自家用車の軽自動車税は10,800円となります。増税前と比べると「1.5倍」にもなります。

新規検査から13年が経過するまでは軽自動車税は10,800円、13年経過後は12,900円となります（表のC）。

参考：13年以上乗っている車の自動車税・重量税は値上げ

軽自動車税のグリーン化特例

平成27年4月から軽自動車税は増税されましたが、同時に軽自動車税にグリーン化特例という減税制度が導入されました。

■グリーン化特例のポイント

では、軽自動車税がどれだけ減税されるのか具体的に見ていきましょう（平成30年度・31年度適用分）。

（出典：神戸市）

※1 天然ガス自動車は、平成30年排出ガス規制に適合するもの。又は平成21年排出ガス規制に適合し、かつ、平成21年排出ガス基準値より10％以上窒素酸化物の排出量を低減している自動車
※2 平成17年排出ガス基準75％低減達成車
※3 乗用車は平成32年度燃費基準値＋30％達成車、貨物車は平成27年度燃費基準値+35％達成車
※4 乗用車は平成32年度燃費基準値＋10％達成車、貨物車は平成27年度燃費基準値+15％達成車

電気自動車である三菱自動車のi-MiEVなどは、75％軽減されるので軽自動車税の金額は2,700円となります（自家用乗用車の場合）。

ダイハツのミラ・イースやスズキのアルトなどは、軽自動車税が50％軽減されて、自家用乗用車の場合は5,400円となります（モデル・グレードによって対象外の場合が有ります）。

ダイハツのムーヴやスズキのワゴンRなどは、軽自動車税が25％軽減されて、自家用乗用車の場合は8,100円となります（モデル・グレードによって、50％軽減対象又は25％軽減対象外の場合が有ります）。

4月・5月に軽自動車を購入して軽自動車税を節約！？

軽自動車税は車を購入した年度の税金を納付する義務が有りません（新車・中古車問わず）。これは自動車税には有る「月割課税制度」が無いためです。

そのため、4月・5月など年度の最初の方に軽自動車を購入すれば、ほぼ1年間の軽自動車税を節約する事が出来ます。ただし、月割課税制度が無いので、車を廃車する時は既に納付した軽自動車税は還付されません。

軽自動車にかかる税金は年間いくらになるか？