ガソリンの給油後にレシートを見て、疑問に思ったことは有りませんか?
これ、実はガソリン税にも消費税がかけられているんです。少しでも会計や税務の勉強をしたことが有る人なら「ハッ!」となるはずです。だって、普通、税金に税金はかからないはずですからね。
でも、現にガソリン税には消費税がかけられています。これは二重課税ではないのでしょうか?
ガソリン価格の内訳
まず、ガソリン価格の内訳を見て行きましょう。詳細は「ガソリンにかかる税金の内訳」を御覧ください。
以下は、リッター単価144円と仮定した場合の「ガソリン小売価格の内訳イメージ図」です。
ガソリン本体価格に「石油税・ガソリン税」が上乗せされて、更にそれらに消費税がかけられることで、ガソリン小売価格は決まります。
しかし、「ガソリン税・石油税」は税金なんだから、消費税をかけるのは間違ってるんじゃないか!という意見が有るんですね。
確かに二重課税だが、一般的には二重課税ではない
上記のイメージ図を見ると分かりますが、現在のガソリン小売価格の決定方法は、私達消費者からすると、確かに二重課税です。しかし、一般的には二重課税では有りません。
なぜなら、石油税やガソリン税は、企業が製品を作る際の「生産コスト(製造コスト)」に含まれるものだからです。
生産コストには、これら以外にも「人件費・広告宣伝費・製品原価・減価償却費」など、製品を製造するのに要した様々なコストが含まれます。そして、会社は営利企業ですから、これらの生産コストに利益を上乗せして販売します。
つまり、ガソリン税や石油税は製品を製造するために不可避のコスト。だから、本体価格に転嫁して販売するのは当然。企業としては「ガソリン税や石油税」を含めた価格を小売価格として販売しているのだから、それらに消費税がかかるのはおかしくないでしょう。
というのが、現在の一般的な解釈です。だから、その部分は二重課税じゃないという事ですね。
ガソリン税・石油税以外で同じような理論の税金を紹介
例えば、企業の製造工場にかけられる固定資産税や償却資産税。これらもれっきとした税金ですね。そして、これらの税金も当然「生産コスト」に含まれていますから、小売価格に転嫁されています。
要は、企業が使っている製造工場の固定資産税を、私達が間接的に負担しているわけです。これも二重課税と言えますか?言いませんよね。
その製品を作るためには、その製造工場が必要であり、それに対して税金がかけられるわけですから、企業としてはその製造工場で作った製品を買ってくれる人達に「固定資産税等」を負担してもらおうと考えるのが普通です。
固定資産税部分は税金なんだから小売価格に転嫁しないでおこう・・・なんて思う企業有るわけがありません。
「二重課税だ!」なんて言われますが、企業が負担した税金を、製品価格に転嫁して消費者が負担する、という構造はビジネス上は一般的な話しであって、二重課税とは言えないんです。
補足:自動車取得税と消費税は二重課税です!
ガソリン税や石油税の場合とは異なり、自動車取得税に関しては当然二重課税と判断できます。なぜか?
なぜなら、自動車取得税と消費税はどちらも税金の性質が同じだからです。自動車取得税も消費税も「財・サービス」を購入・消費した時にかかる税金ですよね。同じ性質の税金を2つも払うなんて、普通に考えておかしいですよね。
なので、長年にわたって各方面から「二重課税を廃止しろ!」という声がありました。
政府にとって、自動車取得税は確実に税収を見込める大きな財源だったので、長きにわたって二重課税の状態は続きましたが、消費税増税が決定した事で財源確保の見込みが立ったこともあり、2019年10月には完全に廃止される予定です。(消費税増税と同タイミングで廃止される予定)。
コメント一覧
いやいや、やっぱり
二重課税じゃん。
頭が沸いているだろ、
コレ書いてるヤツは。
政府の回しモンか?お前は(笑)
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石油税はともかく、ガソリン税は企業への徴収分とは解釈できないから、やっぱり二重課税ですね。コレ書いてるヤツは政府の回しもん。
記事を書いた者の名前が無い時点でフェイク。
信憑性とかより目立つことが目標。
カス記事。
このコメントは承認待ちです。
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