軽自動車の安全性って大丈夫なの?サイズが小さい分、普通車よりも安全性が低いような気がするんだけど…
確かに交通事故の写真を見ると、いつも軽自動車がぺちゃんこになっているため、軽自動車の安全性にマイナスイメージを持ってしまいますよね。
しかし実は軽自動車の安全性は十分に優れており、特にここ最近では、安全性能がかなり高くなった軽自動車が増えてきていることをご存知でしょうか?
もしこの事実について知らなければ、何となくイメージ的に「軽自動車は危ない」と思ってしまい、優秀な軽自動車を食わず嫌いしていたかもしれませんよ?
しかし、ご安心ください。今回の記事では軽自動車の安全性をわかりやすく解説した上で、安全性の高い軽自動車の車種を具体的に解説しています。
軽自動車の安全性について、ちゃんとした事実を知りたいと思ってる人には、必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
なぜ軽自動車は安全性が低いと言われるのか
軽自動車の安全性について検証していく前に「なぜ軽自動車は、世間的に安全性が低いと言われるのか」を見ていきます。
もちろん、軽自動車が安全かどうかの結論だけみたい人は、ここは飛ばしてもらっても構いません。次の「軽自動車の安全性を最新のデータで検証」にいってください。
軽自動車はやっぱり安全性が貧弱だから怖いな。代車でも乗りたくない。
— Nagai🌗Ryu (@ryunag) September 26, 2018
真横の車が追突事故った(゜ロ゜;ノ)ノ
わお!グシャて、フロントが凹む音がした!
軽自動車は、脆いなぁ( ̄▽ ̄;)— なゆ田@実況ぼちぼち再開 (@nayuta5555) March 20, 2015
上記のように軽自動車に対して「安全性が低い」とマイナスイメージを持っている人は、ネットの口コミを調べると簡単に出てきます。
そんな人たちは、なぜ「軽自動車の安全性は低い」と言っているのかと言うと、口を揃えて「サイズが普通車よりも小さいから」と答えます。
https://twitter.com/ham_mk2/status/694775952560095232?s=21
確かに軽自動車は普通車よりもサイズが小さいため、衝突事故にあったとき「軽自動車の方が損傷が激しいハズ」というイメージは、簡単にできるでしょう。
軽自動車vs乗用車
ほんと、思考停止で軽自動車買う人に1度は見せときたい pic.twitter.com/RgzK5PprTx— お卍 (@86_0304) June 21, 2018
上記のように普通車とぶつかって、軽自動車だけが大破している、という写真もよく目にすることが多いため、軽自動車の安全性は劣っているというイメージが根強いといえます。
軽自動車の安全性を最新のデータで検証
ここまで「なぜ軽自動車が安全性が低いと言われるのか」と理由について見てきました。
先述したように、世間ではいまだに「軽自動車の安全性は低い」と言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
結論から言いますと、軽自動車の安全性はかなり高まっており、普通車に匹敵すると言っても過言ではありません。
ただ「軽自動車の安全性は大丈夫だよ」と、口だけ言っても何の信憑性もないですよね。客観的なデータをもとに、軽自動車の安全性をひもといていく必要があるでしょう。
そこでこの章では様々なデータから、軽自動車の安全性を検証していきます。
軽自動車の事故率
安全性を図るうえで、最も簡単な指標が「事故率」です。「事故件数÷車の台数」という式を使って、事故率(どれぐらいの確率で事故に遭っているのか)が出せます。
計算によって出た事故率を、普通車と軽自動車で比較すれば、軽自動車の安全性を知ることができるでしょう。
警察庁交通局が出した、最新の交通事故の統計データによると、普通車が20.9万件、軽自動車が12.6万件もの交通事故を起こしていました。
そして国土交通省が出した、最新の自動車台数の統計によると、自家用の普通車は4,739万台、軽自動車は3,278万台となっています。
上記のデータから、「事故件数÷車の台数」で事故率を出してみると…普通車は0.44%で、軽自動車は0.38%になりました。
つまり、普通車の方が事故率が高いという結果になったのです。この時点で既に、軽自動車の安全性が普通車で劣っているとは言えないことが、お分かりいただけたと思います。
軽自動車の死亡事故となる確率
警察庁が出した最新の交通事故統計によると、軽自動車が死亡事故となる確率は0.59%で、普通車は0.47%でした。
こちらは事故率とは違って、軽自動車の方が数値が高い結果となりましたが、その差はほんの少しです。
死亡事故となる確率という観点でも、普通車に比べて軽自動車が極端に高いわけではないということが分かりますね。
【補足知識】軽自動車の安全性を高める3つの安全装備
解説してきたように、軽自動車は普通車に匹敵する安全性を持っています。
ではなぜ軽自動車がそれほどの安全性を手に入れることができたのかと言うと、最新の安全装備が導入されているからです。
具体的には、以下のような安全装備が今の軽自動車には取り込まれていますよ。
- サイドエアバック(カーテンエアバック)
- 横滑り防止機能
- 自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)
では、それぞれの装備について、簡潔に紹介しておきましょう。
安全装備1.サイドエアバック(カーテンエアバック)
サイドエアバック(カーテンエアバック)は、側面からの衝撃を防いでくれるエアバックです。
構造上取り付けられない軽自動車も多かったのですが、構造を最適化された最新の軽自動車には、多く採用されるようになりました。
安全装備2.横滑り防止機能
カーブや不安定な路面で滑った時に、自動制御によって横滑りを抑制してくれる安全装備です。
とくに横滑りしやすい「横幅に余裕のないタイプ」には、重要な安全装備ですよ。
安全装備3.自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)
自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)は、衝突前に警告音を出したり、ブレーキをかけて停止や減速する機能です。
最近の軽自動車には、ほぼすべての車に装備されるようになってきましたね。
あなたにオススメする安全性の高い軽自動車3選
ここまで解説してきたように、軽自動車は普通車に比べて事故率が低くく、死亡率も極端に高いわけではありません。十分に信頼できる安全性だといえます。
しかし、確実な安全性を考えるのであれば、どんな軽自動車を選んでもいいわけではありません。
上記で紹介したような充実した安全装備が搭載されている軽自動車を選ぶべきでしょう。具体的には、以下のような車種がおすすめですよ。
- ホンダ「N-BOX」
- スズキ「ハスラー」
- ダイハツ「キャスト」
それではそれぞれの車種ついて、簡潔に解説しておきましょう。
オススメ軽自動車1.ホンダ「N-BOX」
今や日本を代表する軽自動車に成長した「N-BOX」ですが、普通車に搭載されるものと同スペックである「安全運転支援システム」が標準装備されています。
さらに緊急自動ブレーキも搭載。歩行者を自動検知し、時速80〜100km以内の走行であれば確実に停止できる性能をもっていますよ。
オススメ軽自動2.スズキ「ハスラー」
豊富なカラーバリエーションで一気に人気車種になった「ハスラー」ですが、「車両走行安定補助システム」が標準装備されており、安全装備も充実しています。
横滑りの抑制、なめらかな発進や加速、急ブレーキの自動制御など、様々な観点から走行をサポートする便利なシステムとなっていますよ。
またスズキが自信を持って送り出している「デュアルカメラブレーキサポート」や「レーダーブレーキサポート」など、最新の安全装備も魅力です。
オススメ軽自動車3.ダイハツ「キャスト」
今人気を徐々に上げてきているダイハツの「キャスト」は、様々な安全装備を標準装備しています。
誤発進抑制制御機能・車線逸脱警報などのサポート機能に加え、車両を見下ろしたように表示されるパノラマモニターも付いているので、非常に運転しやすい車ですよ。
まとめ
今回は軽自動車の安全性について、紹介してきました。
事故写真などで、よく軽自動車のぺちゃんこ状態を目にすることが多いので、軽自動車の安全性について疑ってしまう人は少なくありません。
しかし統計データから見ても、軽自動車の安全性は普通車に劣っていないことを理解していただけたと思います。
もし軽自動車の安全性について疑いを持っているという人は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
以上「軽自動車の安全性を徹底検証!抜群の安全性の誇る軽自動車3台も解説」でした。最後までお読みいただき、ありがとうございます。