ここ数年の間に、お近くのガソリンスタンドは閉店していませんか?車で走っていると、「あれ?無くなっている?」と、思った事があるかと思います。
事実、ガソリンスタンドは、徐々にその数を減らしていっています。
では、どれだけ日本全国のガソリンスタンド数が減っているのか、その推移を見てみましょう。
【全国版】ガソリンスタンドの数の推移
平成元年から平成26年度末までの「ガソリンスタンド数」の推移は、以下のようになっています
(出典:資源エネルギー庁(PDF))
平成元年には、60,000ヶ所以上もあったガソリンスタンドは、年々その数を減らして、平成26年度末にはほぼ半減して33,510ヶ所までになってしまっています。
減少した理由は主に以下のような事が考えられます。
- 「石油価格の高騰」による利幅減少
- 40年以上経過したガソリン貯蓄タンクの改修・交換義務の法制化
- 都市部での車離れ(参考:若者の車離れのデータ) 等
「石油価格高騰」や「タンク補修・交換」によるコストの上昇に対応するために、最近では、人件費を削れる「セルフサービス」制のガソリンスタンドが増加しています。
セルフスタンドとフルサービスのスタンドの推移
下の図は、「セルフサービス」と「フルサービス」のガソリンスタンドの数の推移を表わしています。
(出典:石油情報センター(PDF))
フルサービスのガソリンスタンドの減少を尻目に、セルフサービスのガソリンスタンドの数は年々増加しています。
ただ、セルフのガソリンスタンドが増えているとしても、それ以上にフルサービスのガソリンスタンドが減少しているため、ガソリンスタンド数全体では、その数は減少してしまっています。
【県別】ガソリンスタンド数の減少状況
では、次は都道府県別のガソリンスタンド数の減少状況について見てみましょう。
(出典:資源エネルギー庁(PDF))
全ての都道府県で、軒並みガソリンスタンドが減少しています。ガソリンスタンド数が全体で約30,000店減少しているので、当然の結果では有りますね。
その中でも、より減少している都道府県が4つ有ります。
- 東京都・・・1,714店減少(59.2%減)
- 大阪府・・・1,299店(55.7%減)
- 神奈川県・・・1,028店(50.6%減)
- 愛知県・・・1,574店(50%減)
平成6年度の店舗数と比べると、50%以上も減少しています。この4つの都道府県はいずれも都市部という事で、地方よりも都市部の方がガソリンスタンドの減少が進んでいる事がわかります。
都市部での車離れが、ガソリンスタンドの減少に影響している間接的な証拠となるでしょう。
コメント一覧
この記事へのコメントはありません。