自動車のナンバープレートには、「地名」や「数字」のほかに、「ひらがな」が用いられています。
しかし、「ひらがな」の代わりに、「E」や「A」などのアルファベットが用いられる車も存在します。地域によって、見かけた事が「有る人」と「無い人」が別れるでしょう。特に、沖縄では良く見かけるナンバープレートです。
ローマ字を用いたナンバープレートは、どのような車に取り付けられるのでしょうか。
ローマ字のナンバーは駐留米軍車用
ローマ字のナンバーは、駐留米軍の車に用いられます。
用いられるローマ字によって、以下のように分類されています。
- 「E」「H」「K」「M」・・・米軍所有の業務外用の車
- 「T」・・・本国から持ち込んできた米軍人の個人所有の車
- 「Y」・・・日本で購入した米軍人の個人所有の軽自動車以外の車
- 「A」「B」・・・日本で購入した米軍人の個人所有の軽自動車
なお、「退役した」又は「除籍された」日本国籍の無い軍人が所有する車には、ひらがなの「よ」が用いられます。
払い出し順は、アルファベット順となっています。このような駐留米軍の自動車の登録台数は、そこまで多く無いので、「B」「H」「K」「M」はまだ用いられていないでしょう(WIKIPEDIAによると、約60,000万台)。
また、駐留期間が有るのに、わざわざ本国から自動車を持ち込む人はなかなかいないので、「T」のナンバープレートはかなりレアな存在だと思います。
軍用公務に用いられる自動車のナンバープレート
日本で軍用公務に用いられる自動車のナンバープレートは、日本のナンバープレートの形式とは異なります。
形式は概ね以下のような感じです(上・中・下段の順番が違う場合や、いずれかが省略されている場合が有ります)。
- 上段・・・所属(陸軍(U.S.ARMY)・空軍(U.S.AIR FORCE )・海軍(U.S.NAVY)など)や米国防総省管理米人学校(DoDDS)など
- 中段・・・3~7文字の英字+数字(英字には、国防総省を表わすDODなどが用いられます)
- 下段・・・キャンプ地名
また、公務限定の意味を表わす「FOR OFFICIAL USE ONLY」の表記も、記載されている場合が有ります。
自衛隊の車両のナンバープレートは?
自衛隊車両は、道路運送車両法の適用外なので、ナンバープレートは一般の車両とは異なる形式となっています(自衛隊法114条)。
「2桁+4桁」の数字のナンバープレートとなっていて、最初の2桁で車両の種別を区分しています。なお、ナンバープレートを設置出来ない車両の場合には、車体に直接記載されます。
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