自動車のナンバープレートには、「ひらがな」が含まれています。
この「ひらがな」にも意味が有るんですね。また、中には使ってはいけない「ひらがな」も有るようです。
今回は、ナンバープレートに用いられている「ひらがな」について紹介します。
なお、希望ナンバー制とは違い、「ひらがな」は選ぶ事が出来ません。五十音順で払い出しが行われていきます。
「ひらがな」の意味
ナンバープレートに用いられるひらがなは、自動車の用途を表わしています。
後で説明するように、「お」「し」「へ」「ん」は使用されません。
「あ行」と「か行」と「を」は事業用
いわゆる営業車や社用車などの事業用の車には、「あ行」と「か行」と「を」を使用します。
「わ」と「れ」はレンタカー
「わ」と「れ」はレンタカー用の「ひらがな」です。カーシェアリングで利用される自動車も、「わ」と「れ」です。
その昔、ナンバー制度が導入された頃まで話は遡ります。
レンタカーに使われる平仮名が決定した後に、全国各地の陸運局へ「レンタカーには【わ】を使うぞ!」という、FAXが届いたらしいのですが、この時のFAXの性能ってそこまで良い物じゃなくて、文字とかがかなり不鮮明だったそうです。
で、北海道の陸運局では【わ】か【れ】か判別が付かなかったそうです。結果、「レンタカーなんだから【れ】だろう」という安易な理由で、【れ】をレンタカー用の平仮名番号として使う事になったそうな。
ただ、今では全国に統一させる形で、北海道でも「わ」ナンバーが使われているそうです。しかし、47都道府県全てに同じ文面のFAXが届いてるはずなので、もっと多くの都道府県が同じ間違いをしていてもおかしくないと思うのですが・・・。
というか、そもそも実際に使う前に本部に確認しないとダメでしょ!というポイントでも有りますけどね。
「よ」は駐留軍人用車両
「よ」は、日本で退役又は除隊をした軍人の自動車に使用されます。
現役の軍人や本国から輸送してきた自動車などには、ローマ字が使用されます。
車のEナンバーとかAナンバーってなに?普通ひらがなじゃない?
一般人の感覚からすると「そこ分ける必要が有るのかな?」とも思いますが、ナンバー制度が導入された当初は分ける必要が有ったのでしょう。
上記以外は自家用
上記以外とは、「さ行」や「た行」、「な行」、「は行」、「ま行」、「や行」を指します。
自家用の用途が一番多い事から、多くの「ひらがな」が割り振られています。
軽自動車は取扱いが少し異なる
軽自動車は、上記の登録車とは少し取り扱いが異なり、以下のようになっています。
- 事業用・・・「り」「れ」
- 駐留軍人用・・・「A」「B」
- レンタカー・・・「わ」
- 登録抹消用・・・「ろ」
- 自家用・・・上記以外
登録車と違うのは、事業用の「ひらがな」の数と登録抹消用に「ろ」が使用される点です。
事業用として使用される軽自動車の数が少ないため、ひらがなの数も少なくなっています。また、登録者は登録抹消には、分類番号の下1桁の「9」を使用します。
「お・し・ん・へ」を使ってはいけない理由
これら4つの「ひらがな」はナンバープレートには使用されません。その理由はそれぞれ以下のようになっています。
- 「お」・・・「あ」と視覚的に判別が付き難く、「を」と発音が似ている為
- 「し」・・・不吉な「死」を連想させる為
- 「ん」・・・発音がし難い為
- 「へ」・・・イメージの悪い「屁」を連想させる為
3つはなるほどという理由ですが、「へ」に関してはすごい子供染みた理由でしたね。別に個人的には「屁」が連想されても、何の問題も無いような気がしますが・・・。
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