あなたのナンバープレートは、何色ですか?
白いプレートに緑の文字?それとも黄色いプレートに黒い文字でしょうか。
自動車を運転していると、ナンバープレートの色が何種類か有る事に気付くかと思います。
例えば、以下のような青いプレートに白色文字のナンバープレートもあるのをご存じでしたか?
このナンバープレート、実は大使館用の青いナンバープレートなのです。
ナンバープレートの色は、適当に割り振られている訳では有りません。
「下地」と「文字」の色の組み合わせで、自動車をおおまかに区分しているのです。
先にざっとまとめると以下のようなナンバープレートがありますよ。
下地の色 | 文字の色 | 用途・種類 |
---|---|---|
白色 | 緑色 | 自家用の普通・小型自動車 |
緑色 | 白色 | 事業用の普通・小型自動車 |
黄色 | 黒色 | 自家用の軽自動車 |
黒色 | 黄色 | 事業用の軽自動車 |
青色 | 白色 | 大使館関係の自動車 |
白色 | 青色 | 領事館関係の自動車 |
白色 | 黒色 | 自衛隊の車両 |
今回は、ナンバープレートの「色」の意味について紹介したいと思います。
特にレアなナンバープレートである青の大使館用ナンバープレートについての興味深い知識についても解説していきますよ。
ナンバープレートを色分けする意味
自動車は時速何十kmというスピードで走行しているので、ナンバープレートに何の工夫も無ければ、自動車のナンバーを視認するのが難しくなってしまいますよね。
そのため、ナンバープレートの「下地」と「文字」に対照的な色を用いる事で、視認性を向上させています。
また、以下のような理由から、ナンバープレートの色だけで、用途・種類を絞り込めるように、「用途・種類」別に色のパターンが決まっています。
- 走行している自動車のナンバーを、全て認識するのは困難である事
- 「普通車(小型車)」と「軽自動車」の見極めが、難しくなってきている事
ナンバープレートを見て、自動車を特定又は絞り込めるように、色分けが行われているんですね。
では、どのような色分けが行われているのか?具体的に見ていきましょう。
ナンバープレートの色分けパターンは7つ
一般人に関係が有るのは、上の4パターンです。下の3パターンは、なかなか見かけませんね。
下地の色 | 文字の色 | 用途・種類 |
---|---|---|
白色 | 緑色 | 自家用の普通・小型自動車 |
緑色 | 白色 | 事業用の普通・小型自動車 |
黄色 | 黒色 | 自家用の軽自動車 |
黒色 | 黄色 | 事業用の軽自動車 |
青色 | 白色 | 大使館関係の自動車 |
白色 | 青色 | 領事館関係の自動車 |
白色 | 黒色 | 自衛隊の車両 |
普通・小型車は「白色」と「緑色」、軽自動車は「黄色」と「黒色」の組み合わせとなっています。
そして、「自家用」か「事業用」かで、それぞれの「下地」と「文字」の組み合わせの色が逆になる関係に有ります。
サクッとみわけがつくように、それぞれのナンバープレートのサンプルを作成してみました。
以下に示すようなビジュアルになっていますので、ぜひチェックしてみてください。
なお、今回のナンバープレートはあくまでもサンプルのため、地域名のところは当サイト名の一部をとって「車査定」としていますのであしからず。
自家用の普通・小型自動車のナンバープレート(白色×緑色)
事業用の普通・小型自動車のナンバープレート(緑色×白色)
自家用の軽自動車のナンバープレート(黄色×黒色)
事業用の軽自動車のナンバープレート(黒色×黄色)
大使館関係の自動車のナンバープレート(青色×白色)
領事館関係の自動車のナンバープレート(白色×青色)
自衛隊の車両のナンバープレート(白色×黒色)
大使館用の青ナンバープレートに隠された秘密
上記では各7種のナンバープレートを紹介しましたが、中でも一番馴染みがないのが、大使館用の青ナンバープレートです。
実は色々と興味深い秘密があるので、紹介していきましょう。
外交官用の車しか付けられない青ナンバープレート
青いプレートに白文字のナンバープレートは、外交官の乗る車しか付けられない特別なモノです。
そのため、地名などが表示されず「外-0000」のような表示になります。
外交官とは、外国から「大使」や「外交職員」のこと。
外交官には「外交特権」という特別な権利が与えられ、日本の法律の対象外になる性質を持ちます。
当然、日本の税法からも逸脱しているので、自動車税がかかりません。
そのため、よくあるナンバープレートとは差別化が図られています。
つまりは「青ナンバープレート=外交官用の車=自動車税対象外の車」と覚えておくとよいでしょう。
なお、外交官には外交特権があり、その効力が青ナンバープレートの車にも及びます。
そのため、青ナンバープレートのついた車が交通事故を起こしたとしても、何の責任も追及できません。
逮捕はもちろんのこと、損害賠償請求ですら対象外になっていますので、ご注意を。
珍しいナンバープレートについて解説
上記で紹介したナンバープレートの他にも色々なナンバープレートが存在します。
この章では以下のナンバープレートについて解説していきますよ。
- 仮ナンバープレート
- ディーラープレート
赤い斜め線は仮ナンバー
右上から左下にかけて斜めの赤い線が引かれているナンバープレートは、「自動車臨時運行許可番号標」と呼ばれる物です。
仮ナンバーとも呼ばれています。
仮ナンバーは、「車検切れ」や「ナンバープレートの破損や盗難」などによって、公道を走行する事が出来ない自動車に取り付けます。
その目的は、「車検」や「ナンバープレートの再交付」などです。
この仮ナンバーに記載される内容は、左に運輸支局名や自動車検査場名、右下に運行許可を出した行政庁名が記載されます。
その他、4桁の数字が記載されます。この数字に特に意味は無く、行政庁が管理しやすいように払い出していると思われます。
例えば、大阪府和泉市では、年号が奇数年の場合には「1×-××」を、年号が偶数年の場合には「2×-××」を払い出しています。
なお、「ひらがな」や「分類番号」は記載されません。取り方は下記記事参照。
全体に赤枠が施されているのはディーラーナンバー
枠が赤くなっているナンバープレートは、「回送運行許可番号標」と呼ばれる物です。
自動車ディーラーに貸与されるナンバーで、「ディーラーナンバー」や「回送ナンバー」とも呼ばれています。
ディーラーナンバーを付ける目的は、仮ナンバーと同様です。
ただし、仮ナンバーは1台に1枚必要ですが、ディーラーナンバーは1枚で何台でも利用する事が出来ます。
また、有効期間が仮ナンバーより長い事から、業者はこのディーラーナンバーを利用しています。
ナンバープレートには、許可を出した運輸支局名が記載されます。
また、数字に関しては、おそらく各運輸支局が管理しやすいように、払い出しているかと思います。
なお、「ひらがな」や「分類番号」は記載されません。
まとめ
今回はナンバープレートの「色」について様々な知識を紹介しました。
普段自分がよく見るナンバープレートの他にもたくさんの種類があることをお分かりいただけたと思います。
とくに青色の大使館用の青ナンバープレートは超レアなので、見ることはなかなかないでしょう。
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