数年度1度行われる「モデルチェンジ」が、値引き価格にどのような影響を及ぼすのか、気になっていませんか?
モデルチェンジとは現行のモデルから、デザインの変更や性能の改善などが行われること。
新モデルがどのような仕様になるのかに目が行きがちですが、旧モデルの価格がどこまで下がるのかも気になりますよね。
一気に古いタイプになるのですから、もしかしたら50万円から100万円ぐらい安くなるかもしれないと思いがちです。
しかし実はモデルチェンジをしたとしても、旧モデルは良くて10万円ほどしか安くならないことをご存知でしょうか。
そのうえモデルチェンジのタイミングを完全に把握することは難しいので、新車購入価格の値引きを能動的に狙いにいくことも非常に難しいのです。
もしこの事実について知らなければ、モデルチェンジ後の値引きを狙って待っていたのにかかわらず、「そんなに安くならなかった・・・」と落胆していたかもしれませんよ。
しかし、ご安心ください。今回の記事ではモデルチェンジとは何なのかという基礎知識はもちろんのこと、新モデルに変わった時、金額にどんな影響を与えるのかを紹介しています。
車のモデルチェンジがどのように価格に影響するのか気になっている人には、必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
最初に知っておくべきモデルチェンジの基礎知識
まずは「モデルチェンジとは何なのか」という基礎知識について、解説しておきましょう。
もちろん「モデルチェンジのことはある程度知っている」という人は、次の「直前がチャンス?モデルチェンジと値引きの関係」まで飛ばしてください。
そもそもモデルチェンジとは?
車のモデルチェンジとは、今現在発売中のモデルが変わることを指します。モデルチェンジは「フルモデルチェンジ」と「マイナーチェンジ」の2種があります。
フルモデルチェンジは「一新すること」
フルモデルチェンジは現行モデルから、デザイン・性能・機能が一気に変わることを意味します。
https://twitter.com/TT1usRoBqPetZ8n/status/778885362164731904
【史上最も醜い車!?】新型プリウス発表でアメリカ国民が示した反応とは!? https://t.co/GNEEGDgf0G pic.twitter.com/G5LUgVg3aC
— カーティン (@shareblog3) July 4, 2018
上記のようにフルモデルチェンジになると、最新のデザインや性能になるので、「別の車種なのでは?」と思うほど。
なお、フルモデルチェンジ後は、重大な欠点が見つかることもあります。
真面目なとこだと、買い替えないのがええと思うよ!発売直後とか、モデルチェンジ後すぐに買った車はリコールが続くのは仕方ないことじゃから。
— makky.o (@makkyo2) May 23, 2018
https://twitter.com/D_mukaikaze3/status/914292334484897793
このようにモデルチェンジ後にリコールになることだってあり得るので、フルモデルチェンジ後は買い控えする人もよく見られますね。
マイナーチェンジは「改善すること」
マイナーチェンジはデザインはほとんど変わりませんが、現行モデルよりも主に性能が改善されることを指します。
また発見された問題点や改良点などを細かく修正するのも、マイナーチェンジで行います。
つまり、フルモデルチェンジ後に発覚したマイナスポイントを改善するのが目的なので、フルモデルチェンジよりも完成度が高くなるわけです。
モデルチェンジのサイクルはどれくらい?
フルモデルチェンジは基本的に4~6年ぐらいのサイクルで行われます。
一方、マイナーチェンジは2~4年で行われるのが通例です。
フルモデルチェンジは一から開発するのと変わらないため、かなりの時間がかかりますが、マイナーチェンジは改善・修正なので割と短いスパンで行われますよ。
直前がチャンス?モデルチェンジと値引きの関係
ここまでモデルチェンジの基礎知識について紹介してきましたが、本題ともいえる「モデルチェンジと値引きの関係」について紹介していきましょう。
モデルチェンジの情報が出ると、「安く買える」といった噂を聞く事がありますが、これは正しいと言えるでしょう。
なぜなら、モデルチェンジにより「新型」が出ると、現行型は「旧型」になってしまうからです。
あなたは、近いうちに新型が出ると分かっているのに旧型を買いますか?
普通であれば、新型が間もなく出ると分かっているのであれば、敢えて旧型を買う事はせずに新型の発売を待ちますよね。
従って、モデルチェンジが発表されると、現行モデルは売りづらくなるのです。
そして、新型が発売されてしまうと更に売りづらくなるので、モデルチェンジが実施されるまでに何とか売り切ろうと、ディーラーはモデルチェンジの発表後に値引き額を大きくするのです。(中古車の値引き幅にも影響します)
実際に、ディーラーで見かける「在庫一掃セール」というのは、モデルチェンジ実施直前に実施される事が多いです。
なお、先述したようにモデルチェンジには、車種名はそのままに、次期型としてほぼ全面的に刷新(全面改良とも言われます)する「フルモデルチェンジ」と、部分的な仕様の変更(一部改良とも言われます)をする「マイナーチェンジ」があります。
それぞれの値引額は車両本体の元の価格にもよるので、一概には言う事はできませんが、マイナーチェンジで数万円程度、フルモデルチェンジで10万円前近く安くなると考えておくと良いでしょう。
【注意点】フルモデルチェンジの明確な発表タイミングはわからない
ここまで「モデルチェンジ前だと安くなる」とお伝えしてきましたが、一つだけ注意点があります。
それは「モデルチェンジのタイミングは予測不可能」ということ。
https://twitter.com/tha6a5hirc/status/984012596000051202
最近の新車は4年でモデルチェンジしないから いつ変わるのか読めない。 ネットは嘘か本当かわからないし。
— あぅと (@auto1154) September 29, 2017
モデルチェンジ直前に安くなると言っても、モデルチェンジが何ヶ月後に行われるかを正確に予測する事はできません。
なぜなら、それはメーカーの関係者しか分からないからです。
一般的にメーカーからディーラーにモデルチェンジのタイミングが伝わるのは1〜2ヶ月程度前の様なので、ディーラーの方に聞いても「知らない」と言われます。
なお、インターネット等で「来年はモデルチェンジか!?」と予測しているサイトを見かけますが、あくまでも予測に過ぎないので鵜呑みにはしない方がいいでしょう。
それでも可能な限りモデルチェンジのタイミング情報が知りたい方は、ディーラーの方とのコミュニケーションを密に取るか、雑誌をこまめにチェックする事をお勧めします。
現実的には、欲しい車種を買おうと思ったタイミングとフルモデルチェンジのタイミングとが偶然重なる事は中々無いでしょう。
車の購入を焦っておらず、モデルの新旧にもこだわりの無い方であれば、モデルチェンジのタイミングを見据えて購入するタイミングを選ぶのもいいかもしれないですね。
旧型を買うのもあり
上記の様にモデルチェンジ直前になると、ディーラーは値引きして何とか売り切ろうする為、基本的にはモデルチェンジ後に旧型を購入する事はできません。
しかし、中にはモデルチェンジまでに売り切る事ができなかった為、在庫として残ってしまっている車があるかもしれません。
中々めぐりあわないかもしれないですが、もし見つける事ができたらモデルチェンジ直前よりもさらに安く購入する事ができるかもしれませんね。
https://twitter.com/9kaJ7wpTc2ILHsU/status/993846614044233728
このように旧型車の方が故障リスクも少なくて安いという利点があるので、在庫を見つけることができたらラッキーといえるでしょう。
まとめ
以上、今回はモデルチェンジと値引きの関係性について紹介してきました。
一気にガクッと金額が落ちると思われがちなモデルチェンジのタイミングですが、実は10万円ほどの値引きと、そこまで大きくは無いのです。
そのうえ、モデルチェンジのタイミングを完全に把握するのは難しいので、必要以上にモデルチェンジを期待する必要はないことをご理解いただけたと思います。
今後、モデルチェンジを狙っている人、なるべく安く買いたいと思っている人は、ぜひ今回の知識を参考にしてみてください。