マツダ地獄という言葉を知っていますか?
「1度マツダで新車を購入すると、マツダ車以外乗れなくなってしまう」という連鎖の事を意味しているのですが、これは本当なのでしょうか?それとも単なる噂に過ぎないのでしょうか?以下で見ていきましょう。
参考:「マツダパターン」と呼ぶ方もいる様です。
マツダ地獄とは?!
自動車の国産メーカーであるマツダは、デミオやアテンザを始めとして人気車種を多く市場に送り出していますよね。しかし、1990年代頃に経営不振となり、なんとか車を売ってシェアを維持しようとすべく、新車を大きく値引きしていました。
買う側からすると、新車が安く買えるのでお買い得な感じがしますよね。しかし、実はそうではないのです。
日本では、車は最後まで乗り潰すという方はそれほど多くなく、大抵の方は10年程度乗ると買い替えをします。従って、買い替えるときの下取り価格や買取価格まで考慮して損得を考える必要が有ります。
しかし、マツダ車を購入した後で乗り換えようと思って他社に下取りに出すと、下取り価格が非常に低くなってしまうのです。
(他社の車でも同じですが)購入した車と違うメーカーで新車を買う場合、他メーカーに現在の車を下取りをしてもらう事になります。
新車ディーラーは下取りした車を系列の中古車販売店で売ろうとするのですが、他社の車は中々売れません。また、マツダ車は当初の値引き額も圧倒的に大きいので、どうしても下取り価格も低くなってしまうのです。
ところが、マツダで新車に買い替えようとすると、高い下取り価格を提示してくれます。同じメーカー車であれば系列の中古車販売店で売る事が出来ますからね!
従って、下取り価格の事をだけを考えると、1度マツダ新車を購入してしまうと、他社に下取りに出すのがもったいなくて他のメーカーの新車に乗り換える事が出来なくなる、という訳です。
マツダ地獄から抜け出したい、という方は愛車の無料一括査定をして買取業者に買い取ってもらうのも1つの手ですね。
複数の業者から見積りをもらって、一番高い金額を提示してきた業者に売る事が出来るので、下取りよりも高い金額で売る事が出来る可能性が高いですよ。
マツダ地獄も悪く無い!?
下取り価格が低くなるという点と、マツダ地獄というネーミングに着目すると、マツダで新車を購入するのは気が引けてしまいそうですよね。
しかし、マツダ地獄は元々、経営難を脱する為の苦肉の策から生まれたものに過ぎず、マツダの性能を否定するものではありません。マツダが好きな方にとっては、安く新車を購入する事が出来るので、むしろ最高ですよね。
地獄もようやく解消?!
最近のマツダ車は、ディーゼルエンジンを本格導入している点や、新デザインの人気の高さなどからブランド価値は回復傾向に有ります。新車値引きも控えめになって来ているので、もはや「地獄」というほどのものではないのかもしれないですね。
但し、今までずっとマツダ一筋だった方にとっては、マツダの新車値引きが減ってしまうのは、何だか損をした気分になってしまいそうですね・・・。