雨の日に前を走る車が泥を跳ね上げたり、黄砂が降ったりすると、フロントガラスが汚れて視界が悪くなる事が有ります。
そんなときに、ウォッシャー液を使って汚れを拭き取ろうとしたら、ウォッシャー液が空っぽだった・・・という事は有りませんか?
ウォッシャー液の点検や交換は難しそうだから、と避けている方もいるかもしれないですが、実はとても簡単です!ここでは、ウォッシャー液の交換・点検サイクルや選び方について見ていきましょう。
ウィンドウウォッシャー液の交換・点検サイクル
ウォッシャー液の交換・点検サイクルは1ヶ月(※)が目安と言われています。液量の点検や補充は誰でも簡単に行う事が出来るので、消費量が増える梅雨の時期にはこまめにチェックして随時補充したいですね。
※:使用頻度や量は人によって異なるので、適宜交換・点検をする様にしましょう。
ウォッシャー液の交換方法
ウォッシャー液は、エンジンルーム内の専用タンクに入っています。ボンネットを開ければ、ワイパーをかたどったマークの付いた注入口のキャップが有るので、簡単に見付ける事が出来るでしょう。
注入口のキャップを開けて、ウォッシャー液をタンクの「FULL」と書かれた上限ラインまで補充します。なお、ノズルが付属のウォッシャー液を買うと補充が簡単ですが、無い場合はジョウゴなどを使って補充しましょう。
注:違うメーカーや違うタイプのウォッシャー液を補充すると正常に噴出されない事が有るので、一旦タンクを空にしてから補充する様にしましょう。
車種によっては、タンク本体がフェンダー内に隠れていて、注入口しか見えないという事も有ります。その場合は、内部にセットされたフロートやレベルゲージでウォッシャー液の残量が確認出来る様になっています。
噴射液が変な方向に飛んでいく場合は、クリップなどを噴射口に差し込んで、適切な位置に飛ぶ様にノズルを動かして調整する様にしましょう。
ウォッシャー液の抜き方
ウォッシャー液を交換する際は、同種のウォッシャー液であればそのまま補充すればいいですが、異なる種類のウォッシャー液を入れる場合は、上述した様に1度入っているウォッシャー液を完全に抜いてから補充する必要が有ります。
ウォッシャー液を抜くには、タンクが空になるまでひたすらウォッシャー液を出し続けるという方法が有りますが、残量が多いと結構な時間がかかりますし、手が疲れますよね。
そこで、以下で簡単なウォッシャー液の抜き取り方法を紹介します。用意するのは細いホースだけです!
まず、ウォッシャータンクが一杯になるまで水を入れます。そして、ホース内にも水を一杯入れ、水がこぼれ出ない様にホースの両端を指で押さえます。
次に、片方の端をウッォシャータンクの底まで入れます(もう片方の端は指で押さえたまま)。最後に、ホースの先端をウォッシャータンクよりも低い位置に下げて指を離します。そうすると、ウォッシャー液は空になるまで出続けます。
参考:市販の灯油のポンプを使って抜き取る方法も有るのですが、これだとタンクの底まで届かず完全に抜き取る事が出来ない事が有ります。
ウォッシャー液の選び方
ウォッシャー液には、主に以下の4種類が有ります。目的に応じて購入する液を選ぶ様にしましょう。
参考:ウッォッシャー液には、そのまま使う事の出来るストレートタイプと、薄めて使う濃縮タイプとが有ります。
- ①洗浄のみの一般的なタイプ
- ②撥水タイプ
- ③油膜落としタイプ
- ④解氷撥水タイプ
①洗浄のみの一般的なタイプ
ウォッシャー液として最も一般的なのは、洗浄成分のみのタイプです。洗浄成分のみなので、家庭用の中性洗剤でも代用する事は可能です。1本(2L)2〜3百円程度で売られている事が多いですね。
ちなみに、ガソリンスタンドなどにいくと、無料でウォッシャー液を補充してくれる事が有りますが、恐らくこの一般的なタイプのウォッシャー液が使われています。
②撥水タイプ
撥水タイプは、フロントガラスに付く水を弾く効果が有ります。ウォッシャー液を吹きかけてワイパーで拭き取るだけで、撥水コーティングが可能なので、手軽に視界を良くしたい方にピッタリのタイプです。
メーカー等にもよりますが、おおよそ1本3〜400円程度で購入する事が出来ます。
参考:専用の撥水コーティング剤と比べると効果や持続期間は劣ります。本格的にコーティング加工したい場合は、撥水コーティング剤を使用した方が良いでしょう。
③油膜落としタイプ
車のガラスには、何かと油膜が付着します。原因は色々有りますが、主に排気ガスやアスファルトに含まれている油分がフロントガラスに付着し、ワイパーを動かした際に膜となり発生します。
油膜が付着していると、視界が悪くなり、ワイパーを動かした際に「キュキュッ」といった音がしたりします。
油膜落としタイプは、そんな油膜を綺麗に洗い流してくれるウォッシャー液で、価格は1本400円〜1,000円程度です。
ワイパーゴムを交換しても、油膜は取る事が出来ません。むしろ、油膜が付いたガラスをワイパーで拭き取るとワイパーゴムにも油膜が付着してしまいます。
ワイパーゴムに油膜が付着していると、いつまで経っても綺麗にならないので、ウォッシャー液を変えるついでにワイパーゴムも新調しておくと良いでしょう。
④解氷撥水タイプ
通常のウォッシャー液は、寒冷地では凍ってしまい使う事が出来ません。
解氷撥水タイプは、解氷成分が入っており、氷点下でも問題なく使用出来るので、寒冷地に住んでいる方やスキーに行く方等にオススメのウォッシャー液です。1本400円程度で購入出来るでしょう。
ウォッシャー液は水道水で代替してもいい?
ウォッシャー液に水道水を使ってはいけないの?と気になる事があるかもしれませんが、夏場であれば水道水でも問題は特に有りません。
しかし、冬場になると単に視界を回復させるだけでなく、ウォッシャー液の凍結防止効果も求められます。寒さでウォッシャー液が凍って使えないというのでは意味が無いですからね・・・。
注:石けん水は塗装面のシミの原因となるので、入れない様にしましょう。
従って、冬場は寒冷地に対応したウォッシャー液を使うのが一般的です。なお、製品によって希釈濃度や対応温度が異なるので、購入前に必ず確認する様にしましょうね。