最近の車は、技術の向上とともに、寿命が延びてきているのは確かです。しかし、メンテナンス無しでも長く乗り続けられるのか?というとそういう訳では有りません。
長い間乗り続けるには、適切なタイミングでの部品交換が必要です。
一般的な部品交換のタイミングの目安を紹介していきます。車種・走行方法などによって異なる場合が有ります。
部品交換のタイミングの目安
まずは、「10km」が交換の目安となる部品から紹介していきます。
■10万kmが交換の目安となる主な部品
- ブレーキホース
- オルタネーター
- タイミングベルト
- キャブレター
- スターター
- サスペンション
- ラジエーターホース 等
ブレーキホース
ブレーキホースは、マスターシリンダーからキャリパーまで繋がっている部品です。ブレーキペダルを踏む事で発生する圧力を油圧に換え、ブレーキを作動させる重要な部品です。
ブレーキホースに、液漏れなどの不具合があるとブレーキが効かなくなります。
ゴム製品のホースが多く、経年によって劣化します。
オルタネーター
オルタネーターは、簡単に言うとエンジンの回転を利用した発電装置です。大量に電気を発電するので、余剰した電気はバッテリーに充電されます。(バッテリーの寿命にも影響。)
オルタネーターが故障すると、十分な電力が確保出来ずバッテリー上がりの原因となります。
タイミングベルト
タイミングベルトは、エンジンがベストなタイミングで「吸気(空気と燃料)と爆発と排気の行程」を行う事を可能にする部品です。
タイミングベルトはゴム製なので、経年劣化などにより伸びたり切れたりします。もし、交換せずにこのような不具合が起きると、エンジン内部が損傷してしまい、修理費が高額になってしまいます。
キャブレター
キャブレターは、適切な量の混合気(空気と霧状のガソリン)を作る部品です。
キャブレターが不調になると、高速回転にムラが出るなど加速が悪くなってしまいます。
スターター
スターターは、バッテリーの電気を利用してエンジンを始動させる部品です。
スターターが壊れていると、エンジンを始動出来ません。ただし、エンジンがかからない場合は、まずバッテリー上がりを疑ってくださいね。(スターターはバッテリーの電気を利用しているので。)
サスペンション
サスペンションは、路面からの衝撃・振動を抑制する部品です。
サスペンションに不具合があると、乗り心地が悪くなったりハンドルがブレるなど、快適に走行出来なくなります。また、衝撃が他の部品に悪影響を及ぼし、別の故障の原因にもなります。
ラジエーターホース
ラジエーターホースは、ラジエーターとエンジンを循環する冷却水が通るゴム製のホースです。
ホースの劣化は「冷却水漏れ」を招き、エンジンが十分に冷却されずに「オーバーヒート」を起こす原因となってしまいます。
次に、「2,3万km」が交換の目安となる部品を紹介していきます。
■2,3万kmが交換の目安となる主な部品
- 点火プラグ
- ブレーキパッド
- バッテリー 等
点火プラグ
点火プラグは、エンジン内でガソリンを燃焼させる為に必要な部品です。
点火プラグがヘタると点火に失敗しやすくなり、燃費や加速が悪化します。
ブレーキパッド
ブレーキパッドは制動装置の一部を担い、ブレーキディスクを挟み込む事で車輪の回転を抑制し車を減速させる部品です。
交換時期の目安とした「走行距離」とは別に、ブレーキを踏んだ際に「キーキー」という音が鳴る場合には、パッドの残量を確認し「2mm以下」なら既に交換時期が到来している事になります。
「キーキー」という音は、パッド残量が原因では無い場合も有ります。即交換ではなく、まずは残量の確認をして下さい。
バッテリー
バッテリーは、「放電(主にエンジンスタート時)」と「充電(オルタネーターによる)」の役割を担っている部品です。
バッテリーが上がってしまうと、エンジンを始動する事は出来ません。
オイル等の交換時期
部品以外に、オイルなどの交換も必要です。
オイルの種類 | 交換のタイミング |
---|---|
エンジンオイル | 15,000km(郊外かつ乗用車の場合) |
エンジンオイルフィルター | 1万km(エンジンオイル交換2回ごと) |
ラジエター液 | 2,3年(車検ごとに交換) |
ブレーキオイル | 2,3年(車検ごとに交換) |
ATフルード | 5万km |
交換期間がある程度長い部品よりも、交換期間の短いオイル系の方が、車の寿命を延ばす為に重要となります。特にエンジンオイルは交換のタイミングが早く訪れるので、忘れずに交換するようにして下さい。
参考:エンジンオイルの交換の目安~都市部と郊外では交換時期はかなり変わります
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