車に乗っていると、ボディの塗装がはがれている事が有りますが、なぜ剥がれてしまうのでしょうか?一度塗装がはがれてしまうと、修理代が結構高くつくので出来れば避けたいですよね。
そこで、ここでは塗装がはがれる原因と対策について見ていきます。
塗装がはがれる原因
ボディの塗装がはがれる原因には様々なものが有りますが、主に以下の様な原因が考えられます。
- 汚れ
- スクラッチ
- 紫外線
- チンピング
- ウォータースポット
- イオンデポジット
以下で1つずつ内容を見ていきましょう。
汚れ
空気中には小さなゴミや鉄粉などが含まれています。これらが車のボディに付いた状態で放っておくと、塗装が酸化し塗装の下が錆びてしまいます。
また、鳥のフン(虫の死骸も同様)がボディに付いている事が有りますよね、鳥のフンは強い酸が含まれているので、放っておくと塗装がはがれたりひび割れたりしてしまいます。触りたくない気持ちも分かりますが、すぐに取り除いた方が良いでしょう。
スクラッチ
ホコリやチリによるボディの小さなキズの事をスクラッチと言います。これは、主にガソリンスタンドでの洗車時に付く事が多いです(洗車傷とも言います。)
紫外線
車のボディは、屋外にいる間は長時間紫外線(直射日光)を浴びています。紫外線にさらされていると、塗装の劣化が早まり色褪せたり色落ちの原因となります。また、表面の光沢が失われ、キズや汚れが付き易くなります。
チンピング
砂利道などを走っていると、飛び石によりボディが傷付く事が有ります。この様な飛び石等による塗装のはがれを「チンピング」と言います。
チンピングによって傷が塗装の下まで達すると、ボディが錆びてしまい塗装が浮いてしまいます。
ウォータースポット
洗車後や雨が降った後で、完全に車が乾かない内に直射日光を浴びると、塗装面に残った水滴がレンズの代わりとなって塗装部分を焼いてしまいます。
この様にして出来たシミを、ウォータースポットと言います。ウォータースポットは、放っておくと塗装のベースとなる部分まで焼いてしまい、クレーターの様になってしまいます。
イオンデポジット
水道水や雨水にはミネラル成分が含まれており、ボディに付いた水滴が蒸発すると、白っぽい水玉状のものが残ります。これは「イオンデポジット」と呼ばれ、夏場の洗車時や雨の後などに起こる現象です。
塗装はがれの対策
塗装がはがれる原因を見て来ましたが、はがれない様にするにはどうすれば良いのでしょうか?以下で、簡単に出来る対策を見ていきましょう。
駐車場選びを慎重に!
上述した様に、車は紫外線や雨の後の水滴などにより塗装がはがれ易くなります。車に乗っているときは仕方が無いですが、車に乗らないときは、車をしっかりと労ってあげたいですよね。
そこで、駐車場は出来る限り、直射日光や雨の避けられる屋根の有る場所を選びましょう。また、砂利によるスクラッチの事も考えるのであれば、しっかりと舗装された駐車場の方が良いでしょう。
ボディカバーをかければ、直射日光や雨は防ぐ事が出来ますが、擦り傷が付く可能性が有るので注意が必要です。
黄砂や花粉に要注意!
中国大陸から飛んで来る黄砂は、車のボディに溜まり塗装を痛める原因となっています。黄砂の情報は天気予報で知る事が出来るので、黄砂の舞う日は屋外に車を出さないか、出したとしても後で綺麗に黄砂を洗い流した方が良いでしょう。
花粉も同様に、ボディに溜まると塗装を痛めてしまいます。春先はどうしても花粉が多くなってしまうので、定期的に洗車をした方が良いでしょう。
少しでも傷が付いたら補修!
車に乗っていると、どうしても小さなキズは付いてしまいます。目立たないキズは放っておく方も多いかもしれませんが、こういった箇所からもサビが発生し、塗装がはげてしまいます。
そこで、キズが付いた場合は出来るだけ早く補修をする様にしましょう。カー用品店でボディと同じ色のタッチアップペンを購入し、キズの上から塗れば小さなキズであれば簡単に直す事が出来ますよ。
自分で補修するのが不安な方は、ディーラーや塗装工場等で相談すると良いでしょう。
コーティングでボディを守る!
車のボディを守るベストな方法といえば、ボディコーティングといっても過言では有りません。コーティング剤を使うと、車に光沢が出るだけでなく、水や汚れをはじき、被膜がキズからボディを守ってくれます。また、ワックスよりも持続期間が長く、一度コーティングすると数ヶ月から数年程度は効果が続きます。
参考:一般的に、ポリマーコーティングよりも、ガラスコーティングの方が料金は高いですが、効果や持続時間面で優れています。
まとめ
いかがでしたか?車の塗装がはがれると、車の見栄えは一気に悪くなります。直すのにも手間やお金がかかるので、未然に防ぎたいですね。ここで紹介した原因と対策をしっかりと頭に入れておきましょう!