バキュームカー(吸上車)とは、主にボットン便所や簡易水洗などの下水道に繋がってないトイレの汚物を汲み取る車の事です(工事現場の仮設トイレなども)。
また、トイレの種類に関係なく、排水管の詰まりを除去するのもバキュームカーの役割です。昔は、今のように水洗トイレが整備されておらず、ほとんどの家庭でボットン便所が採用されていたので、バキュームカーが大活躍していました。
しかし、今では水洗トイレが主流になっていますので、特に、都心部の10代・20代の世代はバキュームカーを見たことが無いかもしれません。田舎だと、まだまだボットン便所が主流の地方も有るようなので、そういう地域ではバキュームカーが今でも活躍しているそうです。
今回は、バキュームカー(吸上車)の運転手の仕事に就くための資格や、この仕事の良い所・悪い所を紹介していきたいと思います。
バキュームカーに必要な資格
バキュームカーを操作する為に必要な資格は有りません。ただし、バキュームカーを運転するには、中型自動車免許又は大型免許が必要になります。普通免許だけではダメだという事ですね。
将来的には、現場の指揮・監督者になるのであれば「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」の講習を修了する必要が有ります。また、会社が浄化水槽の管理も行っている場合には、「浄化槽管理士普通免許」を取得する事も有ります。
平均年収
平均年収は、350万~400万円です。初任給でも、月20万円以上貰える会社も有り、給料は良いと言えるでしょう。
ほとんどの人が嫌がる仕事なので、もう少し高くても良いような気もしますが、昔と比べて需要自体が減少している事も有り、給料をそこまで高くすることは出来ないのかもしれません。
仕事の旨味
バキュームカーの仕事の旨味は、以下のような点です。
- 給料が良い
- 感謝される事が多い 等
給料が良い
人が嫌がる汚物の処理をする仕事なので、給料は比較的高くなります。
感謝される事が多い
こちらも同じ理由ですが、汚物の処理は誰しもやりたくないので、依頼者から非常に感謝されます。
バキュームカーの仕事は大変ですが、依頼者の感謝の言葉が、継続して仕事をするモチベーションに繋がるでしょう。
仕事の大変な所
バキュームカーの仕事の大変な所は、以下のような点です。
- 汚物の臭い
- 力が必要な仕事 等
汚物の臭い
汚物の汲み取りが主な仕事なので、やはり臭いは強烈なようです。
ただ、基本的に、汚物に直接触れる事は有りません。バキュームカーのホースを上手く操作して、排水管やトイレなどから汚物を吸い取ります。
しかし、作業時にホースを丁寧に扱わないと、作業着に汚物が付着してしまうようです。
ほとんどの会社には、お風呂があるみたいなので、仕事終わりには体を綺麗にしてから帰宅する事が出来ます。
力が必要
長いホースを排水管の中に通して作業を行うには、当然力が必要です。また、下水道が詰まっている時には、重いマンホールを持ち上げる必要が有ります(マンホールの重さは50kg以上)。
1日の作業件数が少なければ、負担にはなりませんが、何十件も回る日には肩・腰に負担が掛かるでしょう。
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