自動車の「開発技術者」という仕事はとても重要です。なぜなら、開発の段階で、自動車の性能・販売価格などがほぼ決まってくるためです。さらに、消費者に受け入れられるかどうかの命運も握っています。
そのため、開発技術者は「大きなやりがい」を感じられる仕事だと言えます。その分、プレッシャーも半端ないようですが・・・。
開発技術者に必要な能力は主に4つ
開発技術者に必要とされている能力は、主に「タフな精神力」「コミュニケーション能力」「発想の豊かさ」「技術・知識」の4つです。
タフな精神力
技術開発には、我慢強さが必要です。通常、新製品の開発は一朝一夕には出来ません。実験を何度も繰り返すなど、地道な作業を長期に渡って行う事がほとんどです。また、ゼロからやり直しなんて事も有ります。
そのため、技術開発者にはタフな精神力が必要になります。
コミュニケーション能力
自動車の技術開発は、1人で行うのではなく、数名のチームで行うので、コミュニケーション能力も必要です。
より良い自動車を作る為に、技術開発のあらゆる段階で、チームの間で問題点・改善点を話し合う必要があるからです。
発想の豊かさ
技術開発には、発想の豊かさは欠かせません。新たな製品を作り出すためには、アイデアは必要不可欠な要素です。
また、技術開発は自由に行えるわけでは有りません。自動車のコンセプトやサイズ、コストなど一定の制約が有ります。こういった制約の中で、どのようにアイデアを実現していくのかといった発想の豊かさも必要になります。そして、ここで重要になってくるのは、自動車に関する「知識・技術」です。
技術・知識
自動車の技術開発なので、当然自動車に関する「知識・技術」が必要になります。
また、自動車に関する「知識・技術」は今まで紹介してきた必要な能力のベース(基本)となります。つまり、知識・技術が無ければ、円滑にコミュニケーションも取れませんし、発想も湧いてきません。開発を継続的に行う事も無理でしょう。
「知識・技術」は円滑に仕事を進める上で、一番重要な要素になります。。
開発業務の種類は主に3つ
自動車の開発業務は主に以下のように3つに分けられます。
- 大量生産車の開発
- コンセプトカーの開発
- 将来を見据えた開発
【参考コラム】開発技術者の管理の重要性
開発技術者に何の制約もなく仕事をさせてしまうと、コストのかかる最先端技術に傾倒しがちになります。
これでは「収益性」「ニーズ」「コスト」などのバランスの良い自動車を作り出す事は出来ません。そのため、開発技術者に、技術だけではなく、収益性なども考えて仕事をさせる管理業務も重要な仕事となります。
しかし、開発技術者を縛ってばかりいると、やりがいを感じる事が出来ず他社に移ってしまう恐れも有るので、管理業務も「制約」と「自由」のバランスを考える必要があります。
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