新幹線といえば、時速300km以上のスピードで町を走り抜けるとても便利な乗り物です。それを運転する運転士は「運転士の中でもエリートなんだろうな」という感じがしますよね。
そんな新幹線の運転士には、どうすればなれるのでしょうか?また、給料はどれくらいなのでしょうか?以下で見ていきましょう。
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新幹線の運転士になる方法
新幹線の運転士になるのは、決して簡単とは言えません。いきなり「なりたいです!」といって求人に募集しても、もちろんなる事は出来ません。
新幹線の運転士になるには、鉄道会社(JR北海道・JR東日本・JR東海・JR西日本・JR九州)に就職して、駅員や車掌として数年間ずつ経験を積まなければなりません。そして、社内試験に合格した後で、国家試験である「動力車操縦者運転免許試験」に合格すれば運転士となれます。
学歴よりも経験や能力が重視されるので、大卒でなければ運転士になれないという決まりも無いですし、むしろ高卒の方の方が運転士は多い様です。
参考:学歴で鉄道会社での採用が決まる訳では無いですが、小さい頃から運転士を目指しているのであれば「昭和鉄道高等学校」や「岩倉高等学校」、「東京交通短期大学」など、鉄道専門の学科が有る高校や大学を卒業している方が近道の様です。
中には、試験合格後いきなり新幹線の運転士となれるケースも有る様ですが、基本的には在来線の運転士を数年務めてから改めて社内試験と免許試験(※)を受験し、合格すればそこで初めて新幹線の運転士になる事が出来ます。
※:在来線の運転には「甲種電気車運転免許」、新幹線の運転には「新幹線電気車運転免許」がそれぞれ必要となります。
なお、運転免許試験自体は、20歳以上であれば男女問わず誰でも受ける事が出来ますが、合格したとしても新幹線の運行会社に勤めていないと新幹線を運転する事は出来ません。また、視力・色覚・心電図などの検査や、クレペリン検査(※)も必要なので、健康な方でなければ運転士なる事が出来ません。
※:単純な計算問題を継続的にこなす事で、その人の性格や適性を測る検査で、正式名称を内田クレペリン精神検査と言います。
新幹線の運転士の給料
新幹線の運転士の給料は、鉄道会社にもよりますが、概ね月収50万円前後でボーナスを入れると600万〜800万円程度でしょう。
在来線の運転士も新幹線の運転士も、職位は同じなので基本給は同じです。但し、運転士の給料には、乗務手当というものが有ります。乗務手当は、乗務時間と乗務距離で決まるのですが、新幹線は在来線と比べると乗務時間も乗務距離も多くなるので、手当が多くなり、結果として給料も良くなるのです。
なお、福利厚生面や退職金については、さすが元国鉄というだけあって公務員並みに良い様です。
まとめ
いかがでしたか?新幹線の運転士になるのは、決して簡単な事ではありません。しかし、「小さな頃から将来なりたい!」と夢見て来た方も多いでしょう。新幹線の運転士になりたいと思ったら、まずはJRに就職して修行を積みましょう!
なお、鉄道会社によって運行する新幹線は決まっています(「のぞみ」や「ひかり」はJR東海・JR西日本、「はやて」や「とき」はJR東日本といった感じ)。運転したい新幹線が決まっている方は、それも視野に入れて就職する鉄道会社を選ぶ必要が有りますね。
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