駐車監視員に必要な資格、仕事のノルマやお給料の話

駐車監視員  
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駐車違反をしている車に、放置車両確認標章を貼る緑の服を来た人たち。少し停めている間に彼らにシールが貼られ、「しまった!」と思った事が有る人も多いのでは?このシールを貼られると放置違反金を納付しないといけないので、出来れば彼らとは出会いたくないものですね。

彼らは、「駐車監視員」と呼ばれる方達なのですが、ここではこの駐車監視員になるのに必要な資格や給料面の話などを見ていきましょう。

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駐車監視員とは

証票を貼る監視員

従来、違法駐車や放置駐車の取締り業務は警察が行っていたのですが、2006年の道路交通法改正によって、その一部を民間企業に委託出来る様になりました。

その結果誕生したのが、違法駐車や放置駐車をしている車両を警察に代わって探す「駐車監視員」です。

駐車監視員は、警察官ではなく民間の企業に雇われた言わばサラリーマンですが、駐車監視員としての業務を行っている間は、法令により公務に従事する職員として扱われます(みなし公務員)

従って、業務を行っている駐車監視員に暴行や脅迫をした者は、公務執行妨害として逮捕され、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金が科される可能性が有ります。

業務内容

駐車監視員の仕事は、決められたエリアを巡回し、違法駐車や放置駐車をしている車両を見つけ、標章を貼ると共に警察に連絡する事です。

標章貼付けまでの大まかな流れとしては、まず違反車両を発見したら駐車規制適用除外車両ではない事を確認します。適用除外車だった場合は、違反ではないので別の違反車両を探しに行きます。

適用除外車両ではなかった場合は、違反の状況を撮影し、機具に車両番号や違反場所などを入力します。すると確認標章が出来上がるので、違反車両に貼付けします。貼付けが出来たら、再度違反車両を撮影して完了です。大体これらの手続を1台4〜5分程度でこなす事になります。

警察から委託されているのは、あくまでも駐車違反をしている車両を発見する事なので、駐車監視員は標章を貼るのみで、違反キップ切ったり反則金を徴収する事は出来ません。

放置車両確認標章

駐車監視員は、基本的に2人1組で午前中1回・午後1回、各2時間ずつ巡回活動を行います。業務中は自転車で移動しますが、坂道が有ると大変ですし、雨の日はカッパを着て移動しなければならないので、肉体的には意外に大変と思う方もいるかもしれませんね。

参考:エリアによっては、徒歩や自動車で移動する場合も有ります。

駐車監視員は、駐車違反車両を発見するのが仕事なので、何かと人から嫌がられます。制度導入後間もない頃よりは大分マシになった様ですが、それでも違反車両の運転手や通行人に殴られたり怒鳴られたりする方もいる様なので、そういったトラブルに遭う可能性が有る事は知っておきましょう。

かなり怖い!?駐車監視員にまつわる色々なトラブル事例

駐車監視員になるには

駐車監視員になるには、各都道府県で開催されている2日間の「駐車監視員資格者講習()」を受講(7時間×2日間)し、約1週間後に実施される修了考査(1時間)に合格する必要が有ります。

:内容は、道路交通に関する法令知識、放置車両の確認の適正な実施に必要な技能や知識などです。

講習会

講習の申込は警察署の会計係でするのですが、以下の書類等の提出が必要となります。

  • 駐車監視員資格者講習受講申込書(警察署に置いてあります)
  • 写真1枚(3cm×2.4cm・申込前6ヶ月以内に撮影したもの)
  • 52円切手
  • 手数料(20,000円)
  • 判子

常に応募がされている訳では有りません。講習開催日は予め決められているので、事前に警察に確認する様にしましょうね。

講座を受講し、その後の修了考査に合格すると「駐車監視員資格者講習終了証明書」が郵送されて来ます。

参考:修了考査に不合格の場合は「駐車資格者講習結果通知書」が送られて来ます。

必要書類

修了考査に合格したら、次に最寄りの警察署交通課で駐車監視員資格者証の交付申請をします。申請には以下の書類が必要です。

  • 申請書
  • 駐車監視員資格者講習終了証明書
  • 戸籍謄本若しくは抄本
  • 登記されていないことの証明書
  • 診断書
  • 誓約書
  • 交付申請手数料(9,900円)
  • 写真2枚(3cm×2.4cm・申請前6ヶ月以内に撮影されたもの)

申請書が受理されると、警察側で資格者証の交付要件を満たすかどうかの調査が行われます。駐車監視員資格者講習終了証明書を持っていたとしても、18歳未満の方や暴力団員、アルコール・覚せい剤中毒の方等は駐車監視員資格者証を貰う事は出来ません(道路交通法第51条の13)

調査の結果、問題が無ければ駐車監視員資格者証交付簿に登載され、資格者証が交付されます。申請した警察署から電話連絡が有るので、受け取りにいきましょう。なお、申請してから資格者証が交付されるまでには、概ね30日程度かかります。

駐車監視員資格者証が交付されれば、晴れて駐車監視員として業務に就く事が出来ます。民間の警備会社で随時人材が募集されているので応募しましょう。警備会社の警備員が、会社から費用を出して貰って講習を受け、駐車監視員として働く事も有る様です。

:70歳以上の方は、資格者にはなれますが駐車監視員の業務に就く事は出来ません。

詳細は都道府県によって異なる事が有るので、お住まいの都道府県の警察署若しくは警察署のホームページで確認する様にしましょう。

講習等が免除される事も有る?!

駐車監視員資格を取得するには、上記の講習を受ける必要が有りますが、以下の様な一定の経歴条件を満たす方は、講習が免除され試験のみとなります(参照元:警視庁

(1)道路交通関係法令の規定の違反の取締りに関する事務に従事した期間が通算して3年以上である者
(2)確認事務における管理的又は監督的地位にあった期間が通算して5年以上である者
(3)前1及び2に掲げる者と同等以上の経歴を有する者

試験に合格した後は、一般の方と同様の手続を踏んで資格者証の交付を受けます。一般の方で、この条件を満たす方はなかなかいないでしょうが、参考までに。

駐車監視員の給料は?

駐車監視員の給料

駐車監視員の給料は、業者によってバラバラです。都会では月20万円くらいの事も有りますし、地方では月14万円程度の事も有ります。

固定給なので、たくさん違反車両を見付けたからと言って給料が上がる訳でも無く、逆にノルマも無いので、違反車両を見つけられなかったとしても減給になる訳でもありません。

参考:公式のノルマは無いですが、「1台も違反車両を見付けられなかったら仕事をしたと思ってもらえない」、という暗黙のプレッシャーの様なものは有るかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?駐車監視員は、警察の方の様な感じはしますが実際は民間企業にお勤めしている方です。駐車監視員の仕事に就くのはそれほど難しくないですが、給料面や体力面などと相談して目指すかどうかを決める様にしましょう。

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