高速道路の料金収受員の主な仕事は、料金所で高速道路利用者から料金を徴収する事です。その他にも、ETC利用者のトラブル対応や道案内なども仕事内容に含まれます。
今回は「高速道路の料金収受員」の仕事について、色々と紹介したいと思います。
料金収受員に必要な資格や就き方
高速道路の料金収受員に必要な資格は、特に有りません。
料金収受員の仕事に就くには、高速道路の管理会社(NEXCO)やハローワークなどの求人に応募するのが一般的な方法です。料金収受員の仕事はとても楽そうに見えるので、応募倍率は高めに推移しているのでは無いか思います。
平均年収・給料
平均年収(給料)は、およそ200万~250万円です。
雇用形態は契約社員の場合が多いのが特徴です。また、「賞与の有無」は会社によって異なります。仕事が単純作業という事もあってか、給料はそれほど高く有りませんね。
実際の求人面を紹介(2016年1月度)
地元の新聞の折込チラシの中に求人情報が記載されていました。アイデムのチラシです。地域の違う方でも、ある程度は参考になると思いますので貼り付けておきます。画像をクリックすれば拡大出来ます。
(出展:しごと情報アイデム 神戸中央・兵庫周辺エリア版 平成28年1月17日(日)発行)
仕事の良い面
料金収受員のお仕事のメリットには主に以下の様な物が有ります。
- 残業がほぼ無い
- 交通量が少ない時間帯は暇 等
残業がほぼ無い
時間によるシフトを組んでいて、交代時間が決まっています。
勤務時間は「朝8時から翌朝9時まで」のシフトがほとんどで、出社してきた人と9時ごろに交代する事になります。そのため、残業をする事はほとんど有りません。
交通量が少ない時間帯は暇
交通量の少ない夜間などは、かなり暇です。仕事が無いのでラクですが、やる事が無いため、辛いと感じるかもしれませんね。
逆に、通勤の時間帯だと、1時間に数百台も捌かなければならないので、繁閑のギャップが激しい仕事です。ただし、ETCのある料金所では、通勤時間帯でもあまり忙しくなく、基本的に暇な時間が多いようです(携帯・ラジオ等は持ち込み禁止)。
仕事の悪い面
料金収受員の仕事の悪い面は、以下のような点です。
- 25時間勤務(実働は16時間)
- 騒音・排気ガス 等
25時間勤務(実働は16時間)
朝8時から翌朝9時までの「25時間勤務」が基本となっているので、体力的にはきつい仕事となっています。
ただし、同じシフトの人と交代制なので、ずっと料金所に入りっぱなしでは有りません。2、3時間ごとに交代する場合が多いようです。「料金所に入っている時間」と「事務所で待機している時間」が半々といった感じです。
また、休憩時間(待機時間とは別)と仮眠時間が約4時間ずつ設けられています。
なお、トイレに行きたくなった場合は、事務所で待機している人に連絡して交代してもらうようですね。
騒音・排気ガス
車両が自分のすぐそばを往来するので、「騒音」と「排気ガス」の中での仕事となり、体には非常に悪い職場環境と言えます。体に蓄積される排気ガスが、健康状態に悪影響を与えるのでは無いかと言われています。
空気がかなり汚れているので、鼻毛の伸びがかなり早いようです。
実際に高速道路の料金収受の仕事に付いていた人のブログはこちら
職種としての料金収受員の今後の動向
ETCの普及により、料金収受員の数自体はかなり減ってきています。
政府がETC非搭載車への高速料金の値上げを検討するなど、ETC普及率の向上運動はしばらくの間続きそうですし、その結果として、ETC普及率が100%近くになれば、料金収受員の仕事に就ける人は更に減るでしょう。
また、「料金所を全面ETC化した時のコスト」と「料金収受員を配置した時のコスト」を比較すると、全面ETC化にした方がコストはかなり抑えらえるという統計結果が出ています。高速道路の運営団体も採算性は意識しますから、コストの高い料金収受員はカットされる傾向に有ります。
しかし、料金所を全面ETC化したとしても「ETCの使い方が分からない人の対応」「不正走行車によるETCバーの破損への対応」などの仕事は必要です。これらの事から、料金収受員という職種自体の規模は小さくなっていくと思いますが、完全に無くなることは無いのでは?と思います。
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