自動車整備士(メカニック)に必要な資格や仕事の内容、年収・給料情報

自動車整備士  
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自動車整備士

整備工場などで愛車の点検・整備をしてくれる自動車整備士。自動車整備士にはどの様にすればなれるのでしょうか?また、どの様な仕事をしているのでしょうか?

ここでは、自動車整備士になる方法や仕事内容、年収などについて見ていきます。

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自動車整備士とは?仕事内容は?

自動車整備士は、自動車に関する専門的な知識や技術を駆使して、自動車の点検や整備をするのが仕事で、「メカニック」とも呼ばれています。

整備士の仕事

主な業務としては、車検に出された車や故障車、事故車などを整備工場で点検・整備し、問題の有る箇所を直して本来の能力が発揮出来るようにする事です。整備・点検する箇所は、動力系統から燃料系統、電気系統、電子回路など非常に多岐にわたります。

また、車は車種や年式によって構造や使用している部品が異なるので、整備士はそれぞれが専門分野を持ち、お互いに協力し合って点検・整備をするケースが多いです。

なお、自動車の点検・整備は、自動車ユーザーの快適な運転の為だけでなく、機械の不備などを原因とした事故を未然に防ぎ、有害な排気ガスや騒音を抑制する事にも繋がるので、社会全体に貢献する事になります。そういう意味では、やりがいの有る仕事と言えるでしょう。

自動車整備士は、事業用車両を10台以上保有している運送会社やバス・タクシー会社に設置義務の有る「自動車整備管理者」になる事も出来ます。

自動車整備士になるには?

自動車整備士は役職名ではなく、国家資格です。国土交通省の実施する自動車整備士技能検定(学科及び実技試験)に合格する事で自動車整備士と名乗れる様になります。受験資格として、工業高校や専門学校、職業訓練校、大学などで所定の科目を修了した事や、所定の実務経験が有る事が条件となっています。

なお、国土交通大臣の指定した一種養成施設で、所定の課程を修了すれば試験が免除されます。

実技試験

自動車整備士資格は、以下の様に大きく4種類・細かく12種類に分かれます。

区分種類水準
1級自動車整備士一級大型自動車整備士
一級小型自動車整備士
一級二輪自動車整備士
2級よりも高度な整備が出来る
2級自動車整備士二級ガソリン自動車整備士
二級ジーゼル自動車整備士
二級自動車シャシ整備士
二級二輪自動車整備士
自動車の一般的な整備が出来る
3級自動車整備士三級自動車シャシ整備士
三級自動車ガソリン・エンジン整備士
三級自動車ジーゼル・エンジン整備士
三級二輪自動車整備士
各装置の基本的な整備が出来る
特殊整備士自動車タイヤ整備士
自動車電気装置整備士
自動車車体整備士
各分野について専門的な知識・技能が有る

参考:受験資格は、試験の種類毎に定められているので国土交通省のホームページを参考にして下さい。

一般的に自動車整備士として求められるのは、「2級ガソリン自動車整備士」と「2級ジーゼル自動車整備士」です。なお、1級については実務上求められる事があまり無く、取得する人もそれほど多く無い様です。

これは、自動車整備士2級資格者が2人以上いれば整備工場を経営する事が可能だからでしょうね。但し、より専門的な知識を得たい方は1級に挑戦するのも良いですね。

自動車整備士の上級資格

上級資格を持つ整備士

自動車整備士の上級資格として「自動車整備主任者」「自動車検査員」が有ります。

自動車整備主任者は、1級か2級の自動車整備士資格を持つ者のうち、整備工場で自動車整備主任者として選任され、運輸局に届出された方の事を言います。上級資格と言っても試験や審査は特に有りません。

主な業務は、認証工場で分解整備を完了した車が保安基準に適合しているかどうかを検査する事です。なお、指定工場の場合は、受け入れ検査や中間検査をする事になります。

自動車整備工場(認証整備工場)と指定整備工場(民間車検工場)の違い

一方で、自動車検査員は、自動車整備主任者として1年以上実務経験を積んだ方に自動車検査員教習及び修了試験の受験資格が与えられるものです。

これをクリアすると、指定工場で車検を独自に実施する事が出来る様になり、検査場にわざわざ車両を持ち込む必要が無くなります。

自動車整備士の職場や年収・給料

自動車整備士は、主に自動車分解整備工場で働く事になりますが、メーカー系のディーラーにも整備工場が有るので、そこで働く方もいます。また、ガソリンスタンド内で整備士として働くケースも有ります。

整備工場

自動車整備士の資格は、整備工場を運営する為に必要な資格なので、資格を持っていなくても整備工場で「整備工」として働く事は出来ます。実務経験を積みながら試験に挑戦していくと良いでしょう。

なお、小規模の整備工場はベテラン整備士を採用する傾向が有るので、新卒の方や未経験者は大規模の整備工場を持つ会社やディーラーに就職した方が良いですね。

自動車整備士の給料についてですが、あまり期待しない方が良いでしょう。整備士は不足していると言われていますが、その理由の1つに給料が低いという点が挙げられるかもしれません。

年収は1年目で200万〜250万円程度で、経験に応じて給料は上がっていきますが、平均で400万円前後といった感じです。体力が必要で勤務時間も長いですが、サービス残業が殆どで給料には反映されないケースが多い様です。

但し、整備工場の規模や業績等に応じて給料は異なるので、中には年収600万円以上になる方もいる様ですね。また、国産ディーラーよりは外車ディーラーの整備士の方が給料は良い様です。

まとめ

いかがでしたか?自動車整備士は、整備工場を始めるのに必要な資格として見られる事が多いですが、車に関わる仕事をするのであれば是非持っておきたい資格です。

整備士としての仕事は、広い意味で社会貢献となるのでやりがいも有りますよ!

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