「下廻り検査」が終了し自動車検査票への印字を終えたら、あとは「制御室(管制ボックス)」にいる検査官の総合判定を残すのみです。検査ラインでの最後のステップとなります。
(出典:国土交通省)
なお、一連の検査のどれかで不適合の結果を受けており総合判定で合格を貰えないと分かっていても、総合判定自体は必ず受けなければなりませんので、勝手にどこかに行ってしまわないように注意しましょう(そもそも2回までなら当日中の再受験は無料ですからね!)
ユーザー車検の総合判定
検査ラインの最後の場所には「制御室(管制ボックス)」が設置されています。
ここで、車検の総合判定が下されます。(ちなみに、検査ラインの各検査機を制御する役割も有しています。)
(出典:国土交通省)
総合判定では、これまでの検査ラインの結果を総合的に判断した上で合否判定を下します。合格であれば、自動車検査票の「審査結果通知欄」の「適合」の箇所に判子が押され、不合格であれば「不適合」の箇所に判子が押されます。
各検査ラインの判定で全て「○」であれば合格と考えても良いでしょう。
(出典:国土交通省)
合格だった場合
合格判定以外にも、以下のチェックを受けます。
- 必要書類を紛失していないか
- 自動車検査票に不備(合格印の押し忘れなど)はないか
必要書類は、自動車検査票・車検証・重量税納税用紙・OCRシートなどです。自動車検査票は何度か印字の為に車から出し入れするので、紛失に注意して下さいね。
書類のチェックを受け、合格印を押されたら、車を駐車場のどこかに駐車し、継続検査の窓口に向かいます。窓口に必要書類を提出して、しばし待機します。その後、名前が呼ばれるので、窓口にて新しい車検証と検査票(車検証)ステッカーを受け取ります。
これでユーザー車検の手続きは完了です。検査票ステッカーを忘れずにフロントガラスに貼ってから帰宅して下さいね。
不合格だった場合
もし、不合格だった場合には、以下の説明を管制ボックスにて受けます。
- 不合格だった箇所とその原因
- 再検査の方法
ちなみに、同日の再検査は無料で2回まで受ける事が出来ます(軽自動車も)。再検査を受けるのは不合格とされた箇所のみです。
なお、検査手数料を再度支払えば、同日に4回目以降の検査を受ける事は出来ます。
その日のうちに再検査をするならば、部品の交換の為にカー用品店に行ったり、運輸支局の近辺に有る予備検査場で調整を行います。不合格となった原因を改善出来たら、再検査を受けます。
なお、再検査に予約は不要です。受付窓口及び検査ラインにて再検査で有る旨を伝えるだけで構いません。
後日再検査を受ける場合は、継続検査窓口にて「限定自動車検査証」を受け取ります。そして、車の整備後に再検査を受けます。
ただし、限定自動車検査証の有効期間は検査当日を含めて15日間です。この期間内に整備・再検査を行わなければなりません。
もし、この期間が経過してしまうと、一から検査を受けなければなりません。また、再検査の際に限定自動車検査証を提出しない場合も同様です。
なお、限定自動車検査証の有効期間が経過してしまった場合は、公道を走行する事が出来なくなります。再検査の際は仮ナンバーを取得するようにして下さい。
以下の動画は、ユーザー車検の全体の流れを紹介している内容となっています。参考にして下さい。