ユーザー車検に落ちたとしても、がっかりする必要は有りません。再検査を受ければ良いだけです。しかも、車検当日ならば、1日2回までは無料で再検査を受ける事が出来ます。
当然、後日に再検査を受ける事も可能です。ただし、この場合は検査手数料が発生します。
不合格になった原因によって、当日又は後日に再検査を受ける事を決めれば良いでしょう。
なお、検査ラインの最終行程「総合判断」にて、検査官から”不合格になった箇所や原因を聞く事が出来ますのでそれを参考に再検査を受けましょう。
当日の再検査
比較的軽微な原因で不合格になった場合や検査ラインでの自身の操作ミスによって不合格になった場合は、当日に再検査を受けます。
例えば、ブレーキランプの電球切れや発煙筒の有効期限切れなどです。また、サイドスリップテストでハンドルを動かしてしまったり、ブレーキテストでブレーキの踏み込みが足りなかった場合などです。
部品交換が必要な場合は、最寄りのカー用品店に行って、部品交換後に運輸支局にて再検査を受けます。
再検査を受ける手順
再検査では、最初にユーザー車検を受けた時のように予約をする必要は有りません。受付窓口に行って、再検査で有る旨を伝えるだけでOKです。また、検査ラインにおいても、どの箇所の再検査で有るかを伝えるだけでOKです。
冒頭でも書いたように、2回までなら再検査を受けるのに手数料は必要有りません。
再検査では、不適合とされた箇所だけ検査する事になります。
前回までの検査で不適合とされた箇所に合格印を貰ったら、検査ラインの最後の完成ボックスで総合判定の合格印を貰います。そして、受付窓口に必要書類を提出すれば、新しい車検証とステッカーを貰う事が出来ます。これでユーザー車検は完了です。
後日の再検査
当日中に整備が完了出来ない物が原因で不合格になった場合は、後日に再検査を受ける事になります。例えば、足廻りなどの複雑な箇所です。
後日に再検査を受ける場合は、「限定自動車検査証」を受付窓口にて受け取ります。車検証などの必要書類を提出すれば受け取れます。
この限定自動車検査証は再検査を受ける為に発行されるものなので、有効期限が規定されています。その期間は発行日を含めて15日です。その期間内に再検査を受けなければ、一から検査を受けなければなりません。
なお、期間内に再検査を受ける場合でも限定自動車検査証が無ければ、一から検査を受ける必要が有ります。車検証の代りになる書類なので、忘れる事は無いと思いますが・・・。
後日に再検査を受ける手順
後日に再検査を受ける場合でも当日の再検査とほとんど同じ流れです。予約も必要無く、再検査を受ける箇所は不適合とされた箇所のみです。
ただし、手数料が発生するので受付する前に印紙を購入しましょう。その金額は1,300円です。検査を受ける箇所が限られているので、1回目の検査より安い金額が設定されています。
再検査で合格になったら、受付窓口に必要書類を提出して、新しい車検証とステッカーを貰います。ステッカーを車に貼って、ユーザー車検は完了です。
【参考】整備工場に再検査を依頼する手も有るが・・・
不適合となった箇所の整備と再検査を整備工場に依頼する手も有ります。しかし、この場合は検査手数料以外に代行手数料などの諸費用が発生します。これでは、車検費用を節約する為にユーザー車検を受けた意味が有りませんよね。
そのため、ユーザー車検で落ちた人が整備工場に再検査を依頼する事は滅多に有りません。
今後の車検の為にもユーザー車検を最後までやり遂げましょう。