事故車は廃車しなくてはならないよね。買ってくれるところなんてないだろうし・・・
確かに、「事故車を売る」なんて絶対に無理だと思いがちです。
大きな事故をしたり、見栄えが悪くなってしまった車を見てしまうと、「廃車だな・・・」という気持ちが出てきますよね。
ただ、あなたが廃車しようと思っている車、実は「買取」や「下取り」ができるということをご存知でしょうか?
廃車手続きを自分で行うと、非常に面倒で時間も手間もお金もかかります。
廃車・買取・下取りを比較すると、これだけの違いが。
比較項目 | 自分で行う場合 | ディーラーに依頼 | 買取業者に依頼 |
---|---|---|---|
廃車費用 | 約30,000円 | 無料 | 無料 |
もらえるお金 | なし | 車によってはアリ | 車によってはアリ |
やるべきこと | ①解体業者を選定して依頼 ②抹消手続きをする | ①下取りしてもらう | ①買取してもらう |
本当は買取や下取りができるかもしれないのに、無駄に廃車してしまうと、結果的に大きな損を被ることになりますよ?
確かに走らない車などについては、廃車しなくてはならない時もあります。
そんな時は自分で手続きをすることなく、業者に任せてください。
自分でやれば時間がかかりますが、業者がやれば一瞬で片付けることができますよ。
今回は事故車の廃車について、具体的な手続きの方法はもちろんのこと、廃車以外の選択肢について詳しく紹介していきます。
あなたの車が廃車すべきなのかどうかという「ボーダーライン」についても書いているので、手に余る事故車を持っている人は必見の内容となっていますよ。
売るより大変?自分の力で事故車を廃車する流れと費用
まずは自分の力で事故車を廃車にする流れと、費用について解説していきます。
事故車を廃車にするためには、以下の流れを実行していくことになります。
まず解体業者や、スクラップ業者を見つけ出して、解体を依頼することから始まります。
業者に解体をしてもらったら、廃車にするための手続きを実施します。
この手続きのことを「抹消手続き」と言い、それ相応の手間が求められますよ。
なお普通自動車の場合は「陸運支局」、軽自動車の場合は「軽自動車検査協会」で手続きをします。
各地の陸運局の場所:http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000034.html
各地の軽自動車協会:https://www.keikenkyo.or.jp/about/about_000074.html
すべての行程を完了させるには、およそ1週間ほどでしょうか。
とくに陸運支局または軽自動車検査協会は、平日の日中しか開いていないので、人によってはかなりハードルが高くなりますね。
仕事をしている人が自分で廃車手続きをするのは、相当に難しいと思って間違いありません。
自分で事故車を廃車にする場合に必要となる3つの費用
手続き的にも面倒な事故車の廃車手続きですが、お金もかかるという難点があります。
自分で事故車を廃車にするなら、費用として以下の3つを用意してください。
- 自動車リサイクル料(8,000円~10,000円)
- 解体費用(10,000円~20,000円)
- 抹消手続き費用(350円)
それぞれの費用について、サクッと解説していきます。
事故車を廃車にする費用1.自動車リサイクル料
自動車リサイクル料とは、事故車を解体してくれる業者に支払う料金です。
処分する事故車の「メーカー」「車種」「装備」によって、金額が変わるので要注意。
具体的な料金は「自動車リサイクルシステム」のHPにて、車台番号および登録番号を入力してチェックしてみてください。
ちなみに普通車が10,000円ほど、軽自動車が8,000円が相場と考えておけばいいでしょう。
事故車を廃車にする費用2.解体費用
事故車の解体を担当する業者に支払う手間賃は、相場として10,000~20,000円程度になります。
もし20,000円を超えるような金額を提示されてきた場合は「他の業者だと2万円を切ってきたのですが?」と言ってみてください。
高確率で解体費用を低くすることができるでしょう 。
事故車を廃車にする費用3.抹消手続き費用
先述したように車を解体した後は、陸運局(普通車の場合)または、軽自動車協会(軽自動車の場合)にて抹消手続きを行います。
抹消手続きをする際に「印紙代」として、350円を用意しなければなりません。
ちなみに抹消手続きで必要なものは、印紙代の他にも以下の通り。
- 車検証
- ナンバープレート(フロントとリアの2枚)
- 印鑑証明書(車検証記載の所有者のもの)
事故車も無事故車も廃車の手続きと流れは一緒
ここまで事故車を廃車にする手続きに必要な流れと費用について解説しましたが 、事故車だけの特別な流れや費用ではないことを補足しておきます。
つまり、無事故の車だろうが、事故車だろうが、廃車まで流れは同じなのです。
事故を起こしたとしても、廃車するまでに特別な手続きは必要ないということを覚えておいてください。
事故車はなぜ売るべきかなのか?3つの軸で比較検証
ここまで事故車を廃車するための手続きについて紹介してきましたが、本当にあなたの事故車は廃車にすべきなのでしょうか。
車を処分する方法としては廃車以外にも、車を売り渡す「買取」、新車購入のための代金の一部として車を引き渡す「下取り」があります。
この章では事故車の処分方法として考えられる「廃車」「買取」「下取り」という三つの軸で様々な項目を比較していきます。
実際にディーラーと買取業者に聞き取り調査を行って作成した比較なので、非常に参考となる結果になっていますよ。
気になる比較結果は、以下の通りです。
比較項目 | 自分で行う場合 | ディーラーに依頼 | 買取業者に依頼 |
---|---|---|---|
廃車費用 | 約30,000円 | 無料 | 無料 |
もらえるお金 | なし | 車によってはアリ | 車によってはアリ |
やるべきこと | ①解体業者を選定して依頼 ②抹消手続きをする | ①下取りしてもらう | ①買取してもらう |
それでは聞き取り調査の詳しい内容について、詳しく紹介していきましょう。
事故車の「廃車」についてはすでに前章で解説しているので、「買取」「下取り」について解説していきます。
方法1.「買取」
事故車における買取の実態について詳しく知るために、買取業者の代表として大手買取業者「ビッグモーター」に聞き取り調査を行ってみました。
事故車であっても、買取そのものが可能かどうか訪ねると、「可能」であり、場合によっては数十万円から数百万円もの金額がつくとのこと
買取ができるかどうかのポイントになるのは「エンジンがかかるかどうか」という点。
エンジンがかからない車に関しては、基本的には金額がつきません。
また事故車であれば、査定のチェックも厳しくなる傾向が強く、エンジンの継続性やハンドル操作に問題は無いのかという点をしっかりと見ます。
そのため、1時間ほど査定に時間を取られることも。
通常の査定であれば、10分~20分で終わることが多いため、この差は結構大きいですね。
ボディーの傷は大きなマイナスポイントとなる
また事故車の買取金額を左右するのは、「走れるかどうか」だけではありません。
仮にしっかりと走れる状態だったとしても、ボディーにどれだけ傷が入ってるのか、凹みがあるのか、欠落はしてるのか、という点でマイナス査定になります。
マイナス査定の付け方としては、買取後の再販するときにどれだけの修理費用がかかるのかという点が重視されます。
修理費用の他にも修理の手間賃を差し引いた金額になるため、いかに走れる車であったとしても、傷やへこみだらけだと大幅な減額になります。
もし年式が古く、走行距離が多かったりと、「もともとの買取金額」が低いクルマであれば、そこまで買取金額がつかないでしょう。
場合によっては査定額は0円という結果にも十分なりえます。
方法2.「下取り」
事故車における下取りの実態について詳しく知るために、トヨタのディーラーに聞き取り調査を行いました。
ディーラーの下取り(新車購入の割引価格とするための車の引き取り)に関しても、事故車が対象となっていましたよ。
査定は基本的に買取業者と同じ基準で見ており、「エンジンがかかるかどうか」「走れるかどうか」を重要視しています。
もし「エンジンがかからない」「走らない」のであれば、金額は限りなくゼロに近づくことになります。
1万円も値がつけばいい方なのだとか。
なお、下取りは「ボディーが大丈夫かどうか」というマイナスポイントに関しては、買取よりも寛容といった印象でした。
最終的に自社の新車を買ってもらえると言うこともあり、そこまで厳しくマイナス査定をしてないそう。
つまりは「走れるかどうか」という点を重要視しているため、ボディーの損傷だけで済んでいる事故車などの場合は、下取りを使ったほうが結果的にお得になるでしょう。
ただ、下取りは先ほども紹介した通り、基本的には新車購入の割引価格になります。
売却代金が現金で手に入ることもないですし、新車を購入しなければいけないという前提条件があるため、誰でも使える方法ではないと言うことをお忘れなく。
事故車を廃車にすべきかどうかのボーダーライン
ここまで紹介してきた比較を見ると「自分の車が廃車すべきかどうか」というボーダーラインが浮き彫りになってきます。
具体的には「エンジンがかかるのか」「走れるのかどうか」というところが大きなポイントになってくるでしょう。
もしエンジンがかからず、走らないのであれば、仮に買取業者や下取りに持っていったとしても値段がつく事はありません。
そうなれば、おとなしく廃車手続きを実施するしかないでしょう。
事故車の廃車をサクッと終わらせるたった1つの方法
「走れない車は廃車すべき」と紹介してきましたが、先述したように、はっきり言って自分で廃車手続きをするのは非常にめんどくさくて大変です。
もし廃車をしようと思っているのであれば、自分ですることはオススメできません。
事故車を廃車するのであれば、「買取業者」を使うようにしてください。
買取業者なら事故車を無料で廃車にしてくれる
買取業者は無料で廃車手続きをしてくれます。
「廃車手続き代行」というわけではなく、廃車すべき車を無料で引き取りしてくれると言った方が正しいでしょう。
廃車をお願いする際の手続きも非常に簡単です。
大手業者の「ビッグモーター」の場合は、印鑑証明を取得した後、事故車となる車を店舗まで持っていくだけ。
その場で車を引き渡して、手続き終了となります。
その後ビッグモーター側がしっかりと廃車手続きをしてくれるので、効率性も時短性も段違いですよ。
もし運転できないレベルの事故車の場合は、ビッグモーターが車を保管している場所まで取りに来てくれます。
取りに来てもらって車の状態をチェックしてもらった後、印鑑証明を渡して、そのままレッカーしてもらうといった流れになります。
業者側は相当な手間暇をかけてレッカーしますが、レッカーに対しての手間賃や上に関しては一切かかりません。
買取業者は喜んで事故車を廃車にしてくれる
買取業者がなぜここまでして廃車すべきレベルの事故車を引き取りしてくれるのかと言うと、「走らない事故車でも十分価値があるから」です。
事故で走らなくなったとしても、内部の部品は良い状態のままであるのはよくあること。
しっかりと回収すれば、他の車に使える修理用のパーツになったりします。
つまり廃車すべき車の中にあるものを使って、業者は売り上げを上げることができるのです。
無料でもらった車の中にお金を生み出す要素があるのですから、業者としてはこれほどお得なものはありません。
それに、廃車をしてもらう方からしてもメリットがあります。
上記で説明したようなめんどくさい手続きを全て行ってくれるので、うまくウィンウィンの関係になれるわけです。
だからこそ「エンジンがかからない」「走れるかどうかわからない」などの事故車なのであれば、迷うことなく買取業者を使うようにしてください。
まとめ
大きな事故をしたり、見栄えが悪くなってしまった車を見てしまうと、「廃車だな・・・」という気持ちが出てきますよね。
ただ、あなたが廃車しようと思っている車、実は「買取」や「下取り」ができるということをご存知でしたか?
廃車と買取・下取りを比較するとこれだけの違いが出てきますよ。
比較項目 | 自分で行う場合 | ディーラーに依頼 | 買取業者に依頼 |
---|---|---|---|
廃車費用 | 約30,000円 | 無料 | 無料 |
もらえるお金 | なし | 車によってはアリ | 車によってはアリ |
やるべきこと | ①解体業者を選定して依頼 ②抹消手続きをする | ①下取りしてもらう | ①買取してもらう |
本当は買取や下取りができるかもしれないのに、無駄に廃車してしまうと、もったいないですよ。
結果的に大きな損を被ることになるので、注意してください。
ただ走らない車などに値がつかないので、廃車することになるでしょうが、自分で手続きをすることなく、業者に任せてください。
自分でやれば時間がかかりますが、業者がやれば1円も払うことなく、一瞬で片付けることができますよ。
以上「「事故車は廃車」なんて嘘!実は「売る」のが一番いいって知ってた?得する処分方法とは」でした。
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