車の廃車費用について、どうすれば無料になるのかご存じですか?
大抵のことは、自分でやれば無料になるもの。誰かにやってもらうことなく自分で動くわけですから、無料になるのは当然です。
だからこそ、廃車に関しても自分でやれば、お金をかけずに手続きが完了できると思っていませんか?
残念ながら、その考えは間違いです。廃車手続きは、自分でやると手間暇かかるうえに費用もかかります。
廃車費用を完全無料にしたいのであれば、ディーラーや買取業者をうまく使う必要があるのです。
業者にお願いする場合と、自分でやった場合とでは廃車費用と手間はここまで変わってきますよ。
比較項目 | 自分で行う場合 | ディーラーに依頼 | 買取業者に依頼 |
---|---|---|---|
廃車費用 | 約30,000円 | 無料 | 無料 |
もらえるお金 | なし | 車によってはアリ | 車によってはアリ |
やるべきこと | ①解体業者を選定して依頼 ②抹消手続きをする | ①下取りしてもらう | ①買取してもらう |
今回の記事では自分で廃車手続きを行う際の流れや費用はもちろんのこと、廃車費用を完全に無料にする方法を解説していきます。
処分したい車がある人には必見の内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
廃車費用を無料にはできない?自分で廃車手続きをする流れと費用
まずは廃車費用を自分で行う場合の流れと、費用について解説していきます。
廃車をするためには、以下の流れを実行していくことになります。
まず解体業者や、スクラップ業者を見つけ出すことから始まります。
ネット経由で見つけることもできますが、本当に信頼できる業者を見つけることは至難の業となるでしょう。
また業者に解体をしてもらって、全てが完了ではありません。
陸運支局または軽自動車検査協会で「抹消手続き」を行う必要があります。
普通自動車の場合は「陸運支局」に足を運び、軽自動車の場合は「軽自動車検査協会」に行きましょう。
こう見ると、自分で廃車手続きをするのは、相当な手間がかかることがわかると思います。
自分で手続きをした場合に必要となる3つの廃車費用
かなりの手間がかかる廃車手続きですが、残念ながら、お金もかかります。
自分で手続きをするなら、廃車費用として用意すべきなのが以下の3つです。
- 自動車リサイクル料(8,000円~10,000円)
- 解体費用(10,000円~20,000円)
- 抹消登録費用(350円)
それぞれの廃車費用について、シンプルに解説していきます。
廃車費用1.自動車リサイクル料
自動車リサイクル料は、解体を担当する業者に支払う料金です。
所有している車の「メーカー」「車種」「装備」によって、1台ごとに異なるのが特徴です。
具体的な料金は「自動車リサイクルシステム」が運営する専用サイトで、車台番号および登録番号を入力すれば、把握することができますよ。
大体の相場としては、普通自動車が10,000円ほど、軽自動車が8,000円と考えてもらってOK
廃車費用2.解体費用
解体業者・スクラップ業者に支払う手間賃も必要です。
解体費用の相場としては10,000~20,000円程度になる
ただ、地方などは解体業者やスクラップ業者の絶対数が少なくなってしまい、相場を逸脱した金額になってしまうので注意が必要です。
しかし解体業者のために、わざわざ遠出するわけにもいかないのも正直なところ。
近場に解体業者がなければ、高い金額だとしても結局のところを使わざるを得ないというのが実情でしょうか 。
廃車費用3.抹消登録費用
車を廃車にするのであれば「抹消登録」という手続きが必要になります。
以下のモノを用意して、最寄りの陸運局(普通車の場合)または、軽自動車協会(軽自動車の場合)に足を運びましょう。
- 車検証
- ナンバープレート(フロントとリアの2枚)
- 印鑑証明書(車検証記載の所有者のもの)
- 現金350円(印紙費用)
陸運局(または軽自動車協会)へ行って、「抹消登録しに来ました」といえば申請書をもらえます。
各地の陸運局の場所:http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000034.html
各地の軽自動車協会:https://www.keikenkyo.or.jp/about/about_000074.html
申請書そのものは、持参した車検証を見ながらだと、記入できることでしょう。
わからないことがあれば、職員にサポートしてもらいながら書いていってください。
申請が完了したら、これで廃車の手続きはすべて完了となります。
下記記事にそれぞれの手続方法の詳細を説明しています。
廃車費用を無料にするならディーラーと買取業車に売るのが一番
廃車をしなくてはならないと思う車は、大抵ボロボロです。
だからこそ「どこも買取をしてくれないだろう」と思い、自ら廃車手続きをしなければならないと思うもの。
確かに昔は廃車寸前の車だとしたら、どこの業者も買い取りしてくれませんでした。
しかし今は車の部品のリサイクル方法の発達や、古い車のニーズそのものが上がっているせいか、ボロボロの車をとりまく環境は激減しています。
「廃車しか選択肢がない」と素人目線で思っている車でも、プロからすると喉から手が出るほど欲しいと思うことがある
このような事情もあって、現在ではディーラーや買取業者でも「廃車しなければならないと思っている車」を買い取りしてもらうことができるようになっています。
ではディーラーと買取業者、それぞれの実情について詳しく紹介していきましょう
ディーラーでの下取りで廃車費用を無料にする
状態の良い車でないと相手にしてもらえないと思いがちなディーラーですが、「下取り」として車を持っていけば、廃車手続きをしなくても車を手放すことができますよ。
下取りとは新車を購入する際に、古い車を引き渡して、新車購入の代金を割引きするという仕組みです。
下取りを使えば、廃車手続きや費用支払いをしなくても、車を処分できるでしょう。
新車を購入が前提にはなりますが、今いらない車を廃車手続きして新車を買おうと思っているという人にとっては、最適の方法と言えるでしょう。
実際に筆者は廃車しなければならないと思っていたボロボロの「マーチ」(日産)を、トヨタで下取りしてもらえましたが、下取り金額10万円ほどの金額がつきました
結果として新車購入した「ヴォクシー」の金額が元々の購入金額よりも10万円割引されるという恩恵を得ることができたのです。
もしボロボロのマーチを廃車手続きしていれば、上記で紹介したように相当な手間と数万円のお金をかけただけでした。
しかしトヨタで下取りしてもらったことによって、廃車の面倒な手続きをする必要もなく、費用をかけることもなく、新車購入の費用が一気に安くなったのです。
「こんな車は絶対に売れないだろう」と思うような状態だったのですが、びっくりする下取り金額になってくれましたね。
新しい車のために廃車するつもりだという人は、ディーラーの下取りを頼ることをお勧めします。
買取業者なら廃車費用を無料にしてお金をもらうことも可能
新車に購入するので、今まで乗っている車を廃車したいと思っているのであれば、ディーラーの「下取り」が良いでしょう。
「車を売ったあとは次の車を買う予定はない」または「ディーラーで買うつもりはない」と思っている人にとっては、ディーラーの下取りは不向き
そんな人におすすめなのが、「廃車業者」や「買取業者」を使うこと。
廃車業者のオススメについては、下記記事を参照ください。
買取業者を使えば、廃車しなくてはならないと思っていたような状態の悪い車でも、買い取りをしてもらうことができますよ。
昨今の買取業者は、販売業態も多様化しており、買い取った車をそのまま売却するというビジネスモデルだけではありません。
買い取った車を解体してパーツごとに売却したり、ヴィンテージカーとして海外に輸出したり、様々なビジネスモデルがあります。
そのため、「廃車しなくてはならない」と素人が思うような車でも、買い取りをしてくれるのです。
買取業者に売却をすれば、車を手放すことができるうえ、面倒な廃車手続きをすることなく、廃車費用も一切かかりません。
ディーラーの下取りと違って、車の購入代金の割引になることもないため、歯医者一払うどころか自分の手元に現金まで手に入ることができるでしょう。
車一括査定サイトの利用で効率的に買取業者が見つかる
買取業者を使ううえで、ひとつだけ問題があります。
それは「どの買取業者を使えばいいのかわからない」ということ。
買取してくれる業者が多くなったとはいえ、全ての業者がボロボロの車を買取対象にしているわけではありません。
そもそも、せっかく売却するのであれば、最も高い金額で買ってもらえる業者を見つけたいと思うのが普通ですよね。
このような希望をかなえようとすると、買取業者を探すだけで相当な時間かかります。
一社一社回って査定を受けていても、なかなか納得する買取業者を見つけることはできないでしょう。
そこでおすすめなのが「車一括査定サイト」の利用です。
車一括査定サイトとは、インターネット経由の申し込みで複数の業者に買取査定ができる便利なサービス
1回の申し込みによって、複数の業者から査定をもらうことができるため、廃車しなくてはならないと思うような車でも、高価買取する業者を効率的にあぶり出すことができます。
最強の車一括査定サイトは「カーセンサー」
もし廃車しなければならないと思うような車を査定してもらうのであれば、提携している業者数が1,000社と圧倒的に多い「カーセンサー」を使うことをオススメします。
提携している業者が多ければ多いほど、廃車すべき車を求める業者が見つかる確率が増えます。
そう考えると、他の車一括査定サイトよりも提携数が多い「カーセンサー」を利用するのは、最も賢い選択と言えるでしょう。
順位 | サイト名 | 提携会社数 | 入力項目 | 最大同時査定数 |
---|---|---|---|---|
1位 | カーセンサー | 1,000社以上 | 12項目 | 30社 |
2位 | MOTA車買取 | 400社以上 | 13項目 | 20社 |
3位 | ユーカーパック | 8,000社以上 | 9項目 | 8,000社以上 |
3位 | ズバット車買取 | 200社以上 | 8項目 | 10社 |
4位 | カービュー | 300社以上 | 10項目 | 10社 |
6位 | ナビクル車査定 | 100社以上 | 9項目 | 10社 |
実際にカーセンサーの方でも。廃車手続きをする前にぜひ使ってほしいとアピールしているほど。自信のほどがうかがえます。
※画像出典:カーセンサー「廃車引き取りページ」より
「自分で廃車をしなければならない」と思う車があるなら、カーセンサーをまず使ってみることをおすすめします。
まとめ
大抵のことは、自分でやれば無料になるので、廃車に関しても自分でやれば、お金をかけずに手続きが完了できると思ってしまいがち。
しかし廃車手続きは、自分でやると手間暇かかるうえに費用もかかります。
廃車費用を完全無料にしたいのであれば、ディーラーや買取業者をうまく使う必要があります。
業者にお願いする場合と、自分でやった場合とでは廃車費用や手間はここまで変わってきますよ。
比較項目 | 自分で行う場合 | ディーラーに依頼 | 買取業者に依頼 |
---|---|---|---|
廃車費用 | 約30,000円 | 無料 | 無料 |
もらえるお金 | なし | 車によってはアリ | 車によってはアリ |
やるべきこと | ①解体業者を選定して依頼 ②抹消手続きをする | ①下取りしてもらう | ①買取してもらう |
処分したい車がある人には、今回紹介した知識を是非参考にしてみてください。
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