最近、ようやく表舞台に登場してきた電機自動車ですが、その歴史はガソリンエンジン車と同じくらい長い事を知っていましたか?なんと、誕生したのは19世紀末なんですよね。
長い間表舞台に出て来なかったのは、フォードがガソリン車の大量生産を成し遂げたからです。また、電池の製造コストの高さ、充電インフラの未整備なども理由として挙げられます。
参考:ヘンリー・フォードを大金持ちにしたフォードの大量生産方式とは
しかし、近年環境問題を重要視する中で「電気自動車」に注目が集まり、各自動車メーカーは「電気自動車」の開発・生産・販売に乗り出しました。
高性能なリチウムイオン電池の登場や政府が充電インフラの整備に積極的になり始めた事も、電気自動車の市場の拡大を後押ししています。
そこで、充電インフラに関する様々な情報(「充電時間」や「充電スタンドの整備状況」など)を紹介していきたいと思います。
各電気自動車の充電時間一覧
充電には「普通充電」と「急速充電」が有ります。急速充電は普通充電よりも大きい電流を用いるので、充電時間を短縮する事が出来ます。
■主な電気自動車の充電時間
電気自動車 | 充電時間 |
---|---|
リーフ(日産) | 普通充電:約8時間 急速充電:30分 |
e-NV200ワゴン(日産) | 普通充電:約8時間 急速充電:30分 |
アイ・ミーヴM(三菱) | 普通充電:約4.5時間 急速充電:約15分 |
フォーツー エレクトリックドライブ(スマート) | 普通充電:約8時間 急速充電:非対応 |
i3(BMW) | 普通充電:約8時間 急速充電:約30分 |
e-up!(フォルクス・ワーゲン) | 普通充電:約8時間 急速充電:約30分 |
普通充電時間は満充電に要する時間、急速充電時間は80%充電に要する時間です。
アイ・ミーヴM(航続可能距離:約120km)の充電時間が他車(航続可能距離:200km前後)より短くなっていますが、航続可能距離に対する充電時間はどの車種ともほとんど差は有りません。
ちなみに、アイ・ミーヴMは航続可能距離1kmに対して約2.33分(普通充電)、その他の電気自動車は1kmに対して約2.4分(普通充電)です。
全国の充電スタンド数
2016年6月現在の全国の充電スタンドの数は「GoGoEV」によると以下の通りです。
- 普通充電スタンド・・・13,119箇所
- 急速充電スタンド・・・6,920箇所
ガソリン車が給油するガソリンスタンドの数は3万箇所以上あるので、整備状況はまだまだといった所でしょうか。
充電料金
充電スタンドでの充電には、基本的に「認証カード」が必要になってきます。そして、カード発行費用や充電料金などは各発行カードによって異なります。その内容は以下の通りです。
認証カード無しでも充電出来る充電スタンドも有りますが、料金設定は割高なので、特に理由が無ければ、認証カードを発行した方が良いでしょう。充電の都度、クレジットカードの登録が必要らしくめんどくさいです。
参考:GoGoEV
これらの認証カードはNSCネットワークの充電スタンドでのみ上記料金で利用する事が出来ます。また、各自動車メーカーの認証カードは、他メーカーの充電スタンドでは「割高なゲスト料金」となります。
NSCネットワークが最大のネットワークなので、上記認証カードのいずれかを発行すれば良いのではないかと思います。その中で、三菱オーナーは「三菱の認証カード」、日産オーナーは「日産の認証カード」が料金的にはお得になるでしょう。
それ以外のオーナーの人は、「NSCカード」か「JTBおでかけカード」が良いと思います(トヨタの認証カードは普通充電のみ対応なので)。
なお、充電スタンドによっては、駐車料金に充電料金が含まれている場合が有ります。
■詳細は各認証カードサイトへ
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