もしお酒を飲むことが好きだったり、よく飲みに行く機会が多いのであれば、「飲酒運転」が頭をよぎりますよね。
ニュースを見ていると、重大事故という形で取り上げられる飲酒運転ですが、本当に知るべき知識はあまり解説されていません。
そのため、どこまでが飲酒運転になるのか、飲酒運転をしてしまうとどのような罰則を受けるのかは、理解が進んでいないのが現状です。
確かに飲酒運転が引き起こした悲惨な事故について知ることも重要ですが、飲酒運転の具体的な基準や処分・罰則も押さえておくべきです。
そこで今回、最低限飲酒運転について知っておくべき点をまとめてみました。以下の表をご覧ください。
状態 | 判断基準 | 違反点数 | 処分 | 欠格期間 | 刑罰 | |
---|---|---|---|---|---|---|
酒気帯び運転 | 0.25mg以上 | 呼気にアルコールが含まれているか | 25点 | 免許取消 | 2年 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 |
0.15~0.25mg | 13点 | 免停90日 | なし | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 | ||
酒酔い運転 | まっすぐ歩けない ろれつが回っていない | 35点 | 免許取消 | 3年 | 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金 |
このように飲酒運転は明確な判断基準があり、重い罰が下されます。
昔は飲酒運転でここまでの罰則がなかったため、未だにお酒を飲んで車を乗るクセが抜けてない人もはっきり言っています。
俺も飲酒運転がクセになっていたが捕まってからしなくなった。元々違反なんだから絶対にしてはいけない事、いま思えばあの時に飲酒運転で捕まり罰金を払っただけで済んで良かったと警察に感謝してる…もしあのまま、いい気になって飲酒運転をしていたらさっきの爺さんじゃないが止めていなかったかもな
— joy (@channeljoy) September 1, 2016
どんな理由でも飲酒運転は癖つくしダメだよって言ったら反抗してきたんだけど…笑
最終的に俺が謝るし😐— ちった (@Tomoki4200) September 25, 2017
もし具体的な罰則について知らなければ、50万円も支払って免停になるうえに、重大な事故を起こす可能性もあるのです。
今回の記事では飲酒運転について、ニュースでは取り上げられて重要知識を解説していますので、これを機会に飲酒運転への理解を深めてください。
飲酒運転で最低限おさえておくべき点を一覧表で解説
飲酒運転を理解するのであれば、様々な知識を押さえておかなければなりません。
ただ全てを理解するというのも難しいので、最低限理解しておくべき知識を一覧表にまとめてみました。以下の表をご覧ください。
状態 | 判断基準 | 違反点数 | 処分 | 欠格期間 | 刑罰 | |
---|---|---|---|---|---|---|
酒気帯び運転 | 0.25mg以上 | 呼気にアルコールが含まれているか | 25点 | 免許取消 | 2年 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 |
0.15~0.25mg | 13点 | 免停90日 | なし | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 | ||
酒酔い運転 | まっすぐ歩けない ろれつが回っていない | 35点 | 免許取消 | 3年 | 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金 |
では上記の表に書かれていることについて、さらに詳しい知識を解説していきましょう。
酒気帯び運転と酒酔い運転の違い
飲酒運転には「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」という2種類があります。
両者の違いについてシンプルに言及すると、「どれだけお酒を飲んでいるか」です。
具体的には、酒酔い運転の方がお酒をたくさん飲んで運転していることになります。
飲酒運転のチェックするとき、以下の動画のように警察が「呼気アルコール濃度」をチェックします。
https://www.youtube.com/watch?v=SnfFNj7wjy4
この際、アルコール濃度が0.15mg以上あると、「酒気帯び運転」になります。(0.25mg以上あると罪が重くなる)
一方、酒酔い運転は呼気のアルコール濃度の他に「ろれつが回っていない」「ちゃんと歩けない」などの状況が見られた場合に適用されます。
ろれつが回らないとなると、重大事故を起こす可能性が高まるため、酒気帯び運転ではなく、酒酔い運転として罪が重くなるのです。
飲酒運転をすると運転免許はどうなるのか
酒気帯び運転と判断されたうえで、呼気アルコール濃度0.15~0.25mgだと免停90日の処分が下ります。
もし呼気のアルコール濃度が0.25mg以上になると、免許は取り消しになり、取消から2年間は運転免許を取得することができません(欠格期間2年)。
一方、酒酔い運転と判断されると、問答無用で免許は取り消しです。そのうえ、取消から3年間免許の取得ができません。(欠格期間3年)
飲酒運転をすると受けることになる罰則
「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」では、罰則も変わってきます。
酒気帯び運転をすると刑事罰として「3年以下の懲役および50万円以下の罰金」が下されることでしょう。
一方、酒酔い運転になると、さらに刑事罰は重くなります。
具体的には「5年以下の懲役および100万円以下の罰金」と、一気に罪が重くなるので要注意です。
ちなみに、警察が行っているアルコール検査を拒否した場合も罪となります。
内容としては「3カ月以下の懲役および50万円以下の罰金」と、検査を拒否しただけでも罰金が発生することを覚えておいてください。
一緒に乗っていた人(同乗者)も飲酒運転の罪に問われる
あまり知られていませんが、飲酒運転をすると一緒に乗っていた人(同乗者)も罪に問われます。
2007年に追加された法律なのですが、同乗者も一定の責任があるとして、罰則が設けられるようになりました。
自分がお酒を飲んでいなくても、ドライバーが飲酒運転で捕まると、以下のような罰則が発生します。
- 酒気帯び運転→2年以下の懲役および30万円以下の罰金
- 酒酔い運転→3年以下の懲役および50万円以下の罰金
ドライバーが追うべき罪よりは軽いですが、とても軽視できるレベルではないですね。
また同乗者が車の持ち主ではあれば、さらに罪は重くなります。
- 酒気帯び運転→3年以下の懲役および50万円以下の罰金
- 酒酔い運転→5年以下の懲役および50万円以下の罰金
飲酒運転をさせた罪は重いと言わんばかりに、ドライバーとほぼ同等の罰則を受けることになるのです。
飲酒運転中に重大事故を起こした場合の罰則
飲酒運転をしていて検問(※)で引っかかった場合に受ける罰則です。
しかし、飲酒運転は重大な事故を引き起こす可能性を秘めています。
死傷事故を起こした場合は、「危険運転過失致死傷罪」というさらに重い罰則が科される事になります。
事故により相手が負傷した場合は「15年以下の懲役」、相手が死亡した場合は「1年以上の有期懲役」となります。
なお。1年以上の有期懲役と言うと軽く感じるかもしれませんが、内容によっては20年の懲役刑が科される事も有ります。
飲酒運転では、起訴されて裁判となるか略式起訴とされ罰金で終わるかは、状況や事情によって異なります。最近は厳罰化の流れが有るので、罰金では済まない事が増えて来ている様です。
飲酒運転を未然に防ぐための2つの対策方法
ここまで飲酒運転を起こしてしまうと、一体どのような罰則が起こるのかという点を注力して深掘りしてきました。
飲酒運転がいかにリスクの高い行為なのかということを、理解していただけたと思います。
しかし問題なのは、いかに飲酒運転をしないようにするのかという点です。
「飲食運転しないぞ」と思っているだけでは、お酒好きの人などは飲酒運転の魔の手から完全に逃れることはできません。
何か抜本的な対策案を、キチンと把握しておくことが必要になってきます。
そこでこの章では、飲酒運転を未然に防ぐ効果的な方法について紹介していきます。具体的には以下の2つです。
- お酒がカラダから抜けるタイミングを理解しておく
- ハンドルキーパーを用意する
ただ単に「飲酒運転を我慢しろ」と言われるよりは効果的な方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
それではそれぞれの対策について、解説していきましょう。
対策1.お酒がカラダから抜けるタイミングを理解しておく
飲酒したあと、ずっと運転してはいけないわけではありません。早い話、お酒が抜けたら運転していいのです。
性別・体格・飲酒量・アルコールの種類・体調によって状況は変わってきますが、生ビールジョッキ一杯500㏄のアルコールは、5時間経過すると抜けます。
※画像出典:中国新聞社「広島県飲酒運転ゼロプロジェクト」より
またアルコールが抜ける時間は、飲んだアルコール量に比例しています。
つまりビール2杯なら10時間、3杯で15時間になるというわけ。
これらの時間を意識して、お酒の飲み方や飲むタイミングをコントロールすれば飲酒運転を未然に防ぐことができるでしょう。
なお、お酒が本当に抜けたか気になる人は、「アルコールチェッカー」を使うのもいいかもしれません。
- 商品名:「タニタ ブレスチェッカー グレー EB-100-GY」
- 価格:2,557円(税込み 送料別)
これを使えば息を吹きかけただけで、酒気帯び運転の基準値である0.15mgに達しているかどうか、自分自身でチェックできるようになっていますよ。
対策2.ハンドルキーパーを用意する
飲酒が考えられる会合や宴会があるなら、事前に「ハンドルキーパー」を用意しておきましょう。
最低でもひとりはお酒を飲まないで、車の運転をする担当(ハンドルキーパー)を残しておいてください。
シンプルな方法ですが、予防策としては効果抜群です。
もし参加者全員が一杯でも酒を飲んだのであれば、代行運転ができるハンドルキーパーを用意しましょう。
※画像出典:全日本交通安全協会「ハンドルキーパー推進ページ」より
上記のマークが付いた飲食店ではあれば、お店側が代行のドライバーを手配してくれますので、お願いしてみてください。
もしマークがついていない店なら、ネットでカンタンに代行業者を見つけることができます。
「NAVITIME」で検索してみてください。
各地域の運転代行業者を紹介したページが出てくることでしょうから、そこから問い合わせをしてみるといいでしょう。
まとめ
今回は飲酒運転について、絶対に知っておくべき知識について解説してきました。具体的には以下の知識は必ず押さえておきましょう。
状態 | 判断基準 | 違反点数 | 処分 | 欠格期間 | 刑罰 | |
---|---|---|---|---|---|---|
酒気帯び運転 | 0.25mg以上 | 呼気にアルコールが含まれているか | 25点 | 免許取消 | 2年 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 |
0.15~0.25mg | 13点 | 免停90日 | なし | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 | ||
酒酔い運転 | まっすぐ歩けない ろれつが回っていない | 35点 | 免許取消 | 3年 | 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金 |
飲酒運転がいかにリスキーな行為なのかということを、わかっていただけたと思います。
お酒が好きな人、よく外でお酒を飲む機会が多い人は、是非参考にしてみてください 。