運転免許証を紛失したり盗難された場合、悪用されない様にする為に、すぐに警察署に遺失届や盗難届を出す必要が有ります。
参考:警察に届出をしていなくても、免許証の再交付手続は自体は可能です。但し、悪用されない為にも必ず届出はする様にしましょうね。
そして、免許証を再発行(再交付)してもらう事になるのですが、ここでは免許証の再発行手続の流れや必要書類などについて解説していきます。
免許証の再発行手続
免許証を再発行するには、どの様な手続が必要なのでしょうか?以下で、手続場所や必要書類などを見ていきましょう。
免許証の再交付手続きは本人がしなければならないので、代理人による手続は認められていません。
手続をする場所・受付時間
免許証の再発行手続は、住民登録をしている地域を管轄している警察署の運転免許課や運転免許センター、運転免許試験場で出来ます。
手続は基本的に平日しか出来ず、土日・祝日・年末年始はお休みとなっています。また、受付時間は地域によって異なり(概ね午前9時〜午後5時)、警察署では手続が出来ないという地域も有ります。詳細は事前に問い合わせる様にしましょうね。
免許証の有効期間内であれば、いつでも再発行をしてもらう事が出来ますが、免許証の有効期間が残り1ヶ月以内になると、再発行ではなく免許証の更新手続きとなります。
必要書類
免許証の再発行手続には、以下の書類が必要となります。
- 運転免許証再交付申請書
- てん末書
- 申請用写真1枚(3.0cm×2.4cm・過去6ヶ月以内に撮影したもの)
- 印鑑(認印可)
- 免許証(汚損・破損の場合)
- 再発行手数料
- 身分証明書
- IC免許証の暗証番号
参考:免許証に明らかな損傷が無いにも関わらず、ICチップが読み取れない場合や、暗証番号を書いた用紙を紛失するなど、不特定多数の方に暗証番号を知られる恐れが有る場合にも再発行が出来ますが、この様な状態を「き損」と言います。
「運転免許証再交付申請書」は、警察等に置いているので、その場で記入すればOKです。また、免許証を紛失した日時や場所等を記載する「てん末書」の提出を求められます。これは、書面として提出を求められる場合や、サインをすればいいだけの場合などが有るので、担当者の指示に従いましょう。
免許証の再交付時には、免許証用の「写真」が必要となります。運転免許センターや運転免許試験場であればその場で撮影してもらう事も可能ですが、費用がかかる上に納得のいかない仕上がりとなったという方も多いので、予め撮って行った方が良いでしょう。
持ち込みする場合、表情や背景などに色々と制約が有るので、条件を満たす写真を用意する必要が有ります(関連記事:運転免許証の写真は変更可能か?持ち込み写真の場合どこまで認められる?)
「身分証明書」には、健康保険証や学生証、パスポート、預金通帳などが使えます。なお、マイナンバーカードも使えますが、通知カードは使えません。
最後に、現在新しく発行される免許証は「IC免許証」なので、再交付する場合は暗証番号(数字4桁×2組)を考えておく必要が有ります。
再発行と同時に住所や氏名等を変更する場合は、住民票の写しや新住所宛の郵便物などが必要となります。(参考記事:免許証の住所変更・氏名変更手続きに必要な書類や流れ)
再交付手数料
免許証の再発行に必要な手数料は、3,500円です。
再発行までの期間
運転免許証の再発行は、運転免許センターと運転免許試験場であれば当日交付が可能(2〜3時間程度)です。
一方で、警察署で再発行手続をすると、2〜3週間程度かかります。なお、再発行までの期間中は、仮の免許証の様なものは発行されません。免許を持たずに公道を運転をすると違反になるので、注意が必要です。
免許証不携帯の罰金・違反点数と紛失中に運転した場合の取り扱い
また、再交付をしてもらった後で免許証が見つかったとしても、すでにその免許証は失効しています。速やかに警察署に返納する様にしましょうね。
まとめ
いかがでしたか?再発行手続自体は簡単なので、免許証を無くした方はすぐに手続をする様にしましょうね。
なお、免許証の再発行をすると、再発行の回数に応じて免許証番号の下一桁が1ずつ増えて行きます(最初はみんなゼロです。)あまり下一桁の数字が多いと恥ずかしいので、無くさない様に気をつけましょうね。