運転免許には、「普通免許」「中型免許」「普通自動二輪」など様々な種類が有ります。複数の免許を取得する人も多いです。
今回の記事では、これらの運転免許の取得年月日を確認する方法を紹介します。
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最初に取得した免許の「取得年」だけを確認する方法
運転免許証には12桁の番号が記載されています。下記画像の赤枠の部分ですね。
(出典:兵庫県警察)
この番号の3・4桁目は、最初に取得した免許の取得年を西暦(下2桁)で表しています。そのため、これらの数字を見れば、最初に取得した運転免許の取得年を確認する事が出来ます。
例えば、3・4桁目の番号が、「82」となっていれば1982年(昭和57年)、「03」となっていれば2003年(平成15年)に最初の運転免許を取得したと分かります。
ただし、運転免許の取り消しやうっかり失効で失効から6か月経過後に再取得した場合などは、新たな番号が記載され、3・4桁目の番号も再取得した「年」の西暦(下2桁)が表示されます。
なお、免許証からは“最初に取得した免許の年”しか読み取る事が出来ません。複数の免許を取得していても、2番目以降に取得した免許の取得年を確認する事は出来ません。また、最初に取得した免許の月日までは分かりません。
取得した年月日や複数の免許の取得年月日を確認したい場合は、以下の方法を利用してみて下さい。
運転免許の取得年月日を確認する方法
運転免許証の左下を見てみると、3つの区分とそれぞれの区分の横に年月日が記載されています。これらは各区分の中で最初に取得した免許の取得年月日を意味しており、ここを見れば取得年月日を確認する事が出来ます。
各区分と該当する免許の種類は以下の通りです。
- 「ニ・小・原」・・・大型自動車二輪・小型特殊自動車・原付など
- 「他」・・・大型自動車・中型自動車・普通自動車など
- 「二種」・・・大型自動車第二種・中型自動車第二種などの第二種免許
運転免許証には取得した免許の種類が略称で記載されています。その中の「大自二」と「普自二」は二輪車の免許を表し、上記の「二・小・原」に該当します。また、その他の「二」の付く免許は第二種免許を表し、上記の「二種」に該当します。
各区分毎で複数の免許を取得していなけば、免許証の左下を見ると免許の取得年月日を確認出来ます。しかし、同じ区分の免許を複数取得している場合は、全ての免許の取得年月日を確認する事は出来ません。
【参考】運転免許経歴証明書でも確認出来る内容は同じ
自動車安全運転センターにて「運転免許経歴証明書」という書面を発行してもらう事が出来ます。この書面は取得した免許の種類や取得年月日などを証明する物です。
しかし、取得年月日については、運転免許証に記載されている区分毎の最初に取得した免許の情報のみしか記載されません。「経歴」という単語が書類の名称に使用されているにも関わらず「全ての情報を把握出来ない」というお粗末な内容になっています。
そのため、取得した全ての免許の取得年月日を確認するためだけに、運転免許経歴証明書を取得してもあまり意味が有りません。
(出典:自動車安全運転センター)
ただし、運転免許経歴証明書には1つ有用な点が有ります。それは取り消された免許や失効した免許の取得年月日を確認出来る点です。運転免許証では現有の免許の情報しか確認出来ませんからね。ただ、この場合も取得していた免許のうち最初に取得した免許の取得年月日しか確認する事が出来ません。
全ての免許の取得年月日を把握する方法
運転免許証にはICチップが埋め込まれています。このICチップには全ての免許の取得年月日の情報が記録されています。IC免許証読み取り装置を利用すれば、全ての情報を閲覧する事が出来ます。
装置を利用するには、運転免許証を取得・更新した時に設定した2組の4桁の暗証番号が必要になります。暗証番号を忘れてしまった場合は、警察署に免許証を持参してその旨を伝えれば、再設定する事が可能です。
IC免許証読み取り装置は警察署や免許更新センター、市役所などに設置されている場合が多いです。利用する場合は前もって装置の有無を確認するようにして下さいね。
なお、IC免許証を読み取れるスマートフォンのアプリも有ります。これを利用すれば自宅でも取得年月日等の情報を確認する事が出来ます。ただ、アプリの安全性は確認出来ていないので、具体的なアプリの情報は載せません。自己責任でご利用下さい。
その他、警察庁にて運転者管理ファイルの開示請求をしたり、各公安委員会にて運転免許台帳の開示請求をする事で免許の取得年月日を確認する事が出来るようです。
ただ、IC免許証読み取り装置を利用する方が簡単・確実だと思います。そのため、わざわざこれらの方法で情報を確認する必要は無いでしょう。