夏になると、絶対に起こってしまうのが車内の高温化です。車に乗る時にモワっとして不快ですが、なんとかならないのでしょうか?
真夏になると、朝でも車内の暑さがひどくなります。出勤や通学前にムダに汗をかくのは、どうにか避けたいものですよね。
しかし実は車内に溜まってしまった暑さは、簡単に対処することをできることをご存知でしょうか?以下をご覧ください。
対策方法 | 手軽さ | 即効性 | 持続性 |
---|---|---|---|
ドアを開け閉めする | ○ | ○ | × |
エアコンを付ける | ○ | △ | ○ |
水をかける | × | ○ | × |
濡れタオルで拭く | × | × | × |
このように、夏特有の車の暑さは、4つの方法によって解決することができます。
正直言って完璧な方法はないので、「これだけやっていれば大丈夫だ」という最強の方法はありません。
しかし、いくつかを併用してやれば、すぐに車内が冷えて、そのまま暑くならないという状況を作り出すことができるでしょう。
もし上記の解決方法を知らなければ、暑い車内をずっと運転し続け、汗だくになるという事態になってしまうでしょう。最悪の場合は、熱中症にかかることだってありえます。
しかし、ご安心を。今回の記事では、夏の暑さ対策について正しい知識を解説しているので、夏特有のモワッとした「あのツラさ」を味わうことがなくなりますよ。
よく運転する人にとっては、必見の内容となってますので、ぜひ最後までお読みください。
どれが一番効果的?モワッとする車の暑さ対策4選を徹底比較
夏になると、車内に熱がこもってしまうのは、強い日差しがフロントガラスから入ってきて車内の温度を上げてしまうからです。
また直射日光によってボディー全体が暖められ、車内全体をサウナ状態にしてしまうというのも原因の1つです。
詳しくは後述しますが、夏の車内は、50度を超えます。車の暑さをそのままにしてしまうと危険なので、車のドアを開けてモワッとしていたら、すぐに解決が必要ですよ。
具体的な解決方法としては、以下の4つが代表的です。
対策方法 | 手軽さ | 即効性 | 持続性 |
---|---|---|---|
ドアを開け閉めする | ○ | ○ | × |
エアコンを付ける | ○ | △ | ○ |
水をかける | × | ○ | × |
濡れタオルで拭く | × | × | × |
なお、4つの方法を今回は「手軽さ」「即効性」「持続性」という3つの項目で比較しました。各項目のポイントは以下の通りです。
- 手軽さ→特に手間をかけなくても、サクッと対策ができるかどうか
- 即効性→対策方法を実施したら、すぐに車内温度が下がるかどうか
- 持続性→車内温度が下がった後、そのままずっと下がり続けているかどうか
ではそれぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
夏の暑さ対策1.ドアを開け閉めする
筆者も個人的に夏になると毎日やっている方法が、ドアを開け閉めする方法です。
トランクを含む車のドアというドアを全て開け、片側からのサイドドアをパタパタと開け閉めすると、明らかに熱が出ていくのを感じることができます。
つまりはドアを巨大なうちわに見立てて、車内にある熱気を外に吹き飛ばすというわけ。仕組みとしては、非常にシンプルです。
ちょっとやり方は違いますが、イメージとしては以下の動画が参考になりますよ。
何か道具を使うことなく、一気に車内の温度を下げることができるため、非常に重宝される方法です。
しかしドアを一気に開けるということから、周りの車に気を遣ってやらなければならないという弱点もあるので、注意してください。
また中の熱気を逃して運転をし始めたとしても、いずれはまだ熱気が溜まりますので、エアコンをつけることをお忘れなく。
夏の暑さ対策2.エアコンを付ける
車内の暑さ対策といえば、エアコンが真っ先に思い浮かぶ人もいるでしょうが、ここまで車内にモワっとした空気が溜まっていると、普通に使ってもそこまで効果はありません。
もしエアコンを使うのであれば、まずは「外気導入モード」にしてください。下記の画像が外気導入モードのマークです。
※画像出典:日産自動車「エアコンを上手に使おう」より
外気導入モードにした上で、温度設定は18度から19度にし、風力も最大でエアコンをつけてください。
エアコンの出力があがるため、車への負担は増大しますが、ここまですれば社内のモワッとした暑さに対抗することができるでしょう。
しかし大抵の車が、すぐに18~19度の冷気が出てこないため、なかなかすぐに車内が涼しくならないという弱点もあります。
エアコンの使い過ぎはバッテリー上がりになる
夏は運転中にエアコンを常に付けている事が多いですよね。
エアコンの使い過ぎはバッテリーあがりの原因としてトップです、使い過ぎには注意しましょうね。
また、エアコンを強くした状態で渋滞に捕まり、低速走行を続けていると、エアコンから排出された熱がエンジンルームに籠る事が原因で、オーバーヒートになる可能性が有ります。
水温計の針は、通常は「C=低温」と「H=高温」の真ん中近辺を指していますが、これが「H」に大きく振れる様であれば危険サインです、暑い日は水温計にも注意する様にしましょうね、異音や異臭がする場合も要注意です。
夏の暑さ対策3.水をかける
暑くなりすぎたボディーを冷やしてあげると、車内の温度も下がります。てっとり早くボディーを冷やすべく、外から水をザブンとかけてあげましょう。
車内の温度は一気に下がるので即効性は非常に高いのですが、何せ水を用意しなければならないという問題があります。
自宅では用意できますが、外出先で水を準備することができないため、なかなか手軽にできない方法といえるでしょう。
また、水をかけることによって、思わぬ弊害も出るので要注意。
https://twitter.com/doitter_v2/status/727277697206902784
このようにボディーが水アカだらけになるという弊害もあるので、なかなかおすすめできない方法です。
夏の暑さ対策4.濡れタオルで拭く
車内をタオルで拭き続けるというのも、夏の暑さ対策の1つとして挙げられます。
冒頭でもお伝えしましたが、ハンドルやダッシュボードなどが日差しで熱せられていることが、車内が暑くなっている原因の一つです。
そのため、これらの原因を取り除けば、車内の温度が下がるというわけ。
しかしそこまで温度を下げることもできないうえに、手間暇も非常にかかるので、実用的な方法といえないでしょう。
もちろん、暑すぎてハンドルが持てないというときには、役に立ってくれますよ。
【結論】「ドアの開け閉め」と「エアコン」を併用するのが一番
手軽さ・即効性・持続性と全てを兼ね備えている方法は、残念ながら存在しません。
そのため、いくつかの方法を併用して対策していくのが、ベストといえるでしょう。
具体的には、ドアの開け閉めをした後に、エアコンをつける方法が最も効果的です。
ドアの開け閉めによって車内の温度を一気に下げたら、エアコンの効果も高まるため、出力を高めなくてもすぐに車内が冷えます。
どちらか一方だけ使っていても、即効性または持続性の一方が欠くため、ドアの開け閉めとエアコンを併用して使うことが、夏の暑さ対策としては最強の方法といえるでしょう。
残念ながら水をかけたり、濡れタオルで拭いたりする方法は、実用性に乏しいため、実施しないことをおすすめします。
夏のドライブに最適な服装・アイテム
夏は暑いのでどうしても薄着になりますが、ドライブ時に適している服装や役に立つアイテムはあるのでしょうか?
日焼け止め・サングラス
女性にとって夏場の運転で気になるのは、やはり日焼けですよね。
日焼け止めを塗ってしっかりとUV対策をしましょう。
また、サングラス(※)は太陽の光から目を守るだけでなく、視界(特に西日に向かって走る際)を確保するという点でも役に立ちます。
※:色の暗過ぎるサングラスは、逆に視界を悪くする事も有るので注意が必要です。また、サンバイザーを付ける事自体は違反では有りませんが、付ける事で視界が遮られる場合は、安全運転義務違反となる可能性が有ります。
UVカット手袋
運転時に特に日が当たるのはハンドルを持つ手ですが、最近はUVカット手袋も販売されており、手だけでなく腕の大部分を守る事が出来ます。
但し、指まで覆ってしまう手袋は危険です。指先が出る物か、滑り止め加工がされている物を選ぶようにしましょう。
ビーチサンダルは×
夏場はビーチサンダルを履く事も多いでしょうが、かかとが固定されていない履物で運転するのはとても危険です。
しかも、公安委員会遵守事項違反(道路交通法第71条)として違反キップを切られる事が有るので、運転時はしっかりとした靴を履く様にしましょう。
参考:余談ですが、地域によっては和服での運転が違反となる事も有る様です。
【番外編】車の「暑さ対策」も重要だけど「暑さ予防」も重要
そもそも、モワッとした車内にならないのが一番です。ドアを開けたときのモワッとした感じは不快ですから、対策だけでなく予防にも力をいれておくといいですよ。
もっともカンタンな予防方法が、フロントガラスにサンシェードをかけることです。以下のような商品が販売されていますよ。
先述したように車が熱くなるのはいくつか理由がありますが、その1つは車内に太陽光が入ってしまい、ハンドルやダッシュボード等が熱されてしまうことにあります。
もちろんボディー全体が熱されてしまって、車内が熱くなる原因もあるため、サンシェードをつけるだけで、全てが解決されるわけではありません。
しかし、効果はある程度保証できますよ。実際の効果は、以下の動画がわかりやすいでしょう。
またロードサービスでお馴染みの「JAF」も、実験によってサンシェードの効果を実証しています。
※画像出典:JAF「ユーザーテスト」より
このようにサンシェードありとなしでは、かなりの差が出るのです。
実際にネットの口コミを調べてみると、サンシェードのおかげで車内の暑さが緩和されたという声があがっていますよ。
冬になると車のフロントガラスに氷や霜が張ることがあるわよね。一瞬、熱湯をかけてサッサと出発したい衝動にかられるけどガラスが割れる可能性があるから熱湯はNGよ。効果的な対処法として「凍結防止のカバーを装着」「事前に解氷スプレーをかけておく」「前日に酢をスプレーする」など。お試しを♪
— conohanahime (@conohanahime) December 17, 2014
https://twitter.com/zarenbourgmomo/status/941055170250604544
サイドガラスのサンシェードは道路交通法違反になる
但し、サイドガラスに付けるサンシェードは、後部座席は問題無いですが、走行中に運転席若しくは助手席に付けていると、道路交通法第55条2項違反として取締りを受けるので注意が必要です(違反点数1点、反則金は普通車の場合6千円)。
(乗車又は積載の方法)
第五十五条
1(省略)
2 車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。
また、夏場は車に乗るときに感じるでしょうが、車内が非常に熱くなり、暑い日には車内温度が60度近くにも達します。
化粧品やお菓子など、熱に弱いものは車内に置いて出ないようにしましょう。
日中に車外に出る時は、フロントガラス用のサンシェードを使うのを忘れずに!
まとめ
今回は夏になると頭を悩ますことが多い「車の暑さ対策」について深掘りしてきました。
具体的な対策方法としては、以下のようになります。
対策方法 | 手軽さ | 即効性 | 持続性 |
---|---|---|---|
ドアを開け閉めする | ○ | ○ | × |
エアコンを付ける | ○ | △ | ○ |
水をかける | × | ○ | × |
濡れタオルで拭く | × | × | × |
夏場によく車に乗って移動するのであれば、ぜひ今回紹介した対策方法を使うようにしてください。