冬になるとよく見られる車のトラブル「スタック」について、気になっていませんか?
スタックとは雪道を走っていると、タイヤがスリップしたり新雪にはまったりして動けなくなること
雪がよく降る地域ではいつも警戒しなくてはならない車のスタックですが、昨今では少し事情が異なっています。
特に雪が降らない地域でも突然大雪が降るため、対処法に慣れていない人が車スタックに見舞われることがあるのです。
スタックに慣れている雪国の人であればまだしも、1度も経験してない人からすると、とんでもないトラブルに遭ってしまったと思いますよね。
しかし実は車のスタックはきちんと対処法さえ知っておけば、何とかなる問題だということをご存知でしょうか?以下をご覧ください。
- ひたすら押す
- 周りの雪を固める
- 体重移動する
- タイヤと雪の間に物を挟む
- 砂箱を利用する
- タイヤの空気圧を下げる
- けん引してもらう
このように車スタックに遭ったとしても、何とかできる対処法がいくつか存在するのです。
もしこの事実について知らなければ、実際に車がスタックした時にとてつもなく焦ってしまい、思わぬ事故や二次災害を起こしていたたかもしれませんよ?
しかし、ご安心を。今回の記事では誰でもすぐにできる「車スタックを解決するための対処法」をばっちり解説しています。
これから車スタックに対して準備しておく人はもちろんのこと、現時点でスタックに見舞われている人向きのすぐに使える対処法も紹介していますよ。
車スタックについて何とかしたいと思っている人にとっては、必見の内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。
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車スタックから脱出するための7つの方法
雪道を走っていると、タイヤがスリップしたり新雪にはまったりして動けなくなる事があります。
この事を「スタック」と言うのですが、車がスタックした場合はどの様にして脱出すれば良いのでしょうか?
雪道で車が動けなくなると焦るでしょうが、落ち着いて対処すればスタックから抜け出す事ができます。具体的な対処法としては以下の通りです。
- ひたすら押す
- 周りの雪を固める
- 体重移動する
- タイヤと雪の間に物を挟む
- 砂箱を利用する
- タイヤの空気圧を下げる
- けん引してもらう
ではさっそく以下からスタックから抜け出す具体的な方法を見てましょう。
車スタック対処法1.ひたすら押す!
雪にはまってタイヤが動けなくなったときは、同乗者に降りてもらい後ろから思いっきり押してもらう事でスタックから抜け出せる事があります。
但し、雪の上は滑るので後ろから押す方も、滑ってこけないように注意が必要です。
車スタック対処法2.周りの雪を固める!
タイヤが滑って動けなくなってしまった場合は、ゆっくりと車を前後に動かして、タイヤの周りにある雪を踏み固めましょう。雪が固くなれば、タイヤは滑らずに走り出せる筈です。
なお、スコップがある方は、周りの雪を取り除いたり、スコップで雪を押し固めるのも良いですね。
車スタック対処法3.体重移動する!
FR車(前方にエンジンがある車)に乗っていてスタックした場合、同乗者に後部座席に移ってもらい、駆動輪のある後ろ側の荷重を高めると、スタックから抜け出せる可能性がありますよ。
車スタック対処法4.タイヤと雪の間に物を挟む!
タイヤと雪の間にスノーヘルパー(詳しくは後述)やフロアマット、布などを挟んでゆっくりとアクセルを踏むと、タイヤが滑らずに前に進む事ができます。
但し、タイヤと雪の間に物を噛ませると、アクセルを踏んだ際に噛ませた物が後方に勢い良く飛んでいく事があります。
後ろで押している人などに当たると大怪我になる可能性があるので要注意です。
なお、タオルやスノーヘルパーが無い場合は、汚れるのを覚悟で着ている上着などをタイヤの下に挟むという手もあります。
車スタック対処法5.砂箱を利用!
冬になると、毎年の様に雪がたくさん積もる地域では、道路の脇に「砂箱」が置かれている事があります。
これはスタックから抜け出す為に置かれている物で、駆動輪の周りに振りかける事でグリップ力を上げ、スタックから抜け出し易くなります。
車スタック対処法6.タイヤの空気圧を下げる!
タイヤの空気圧を下げると、タイヤの接地面積が増えるので滑りにくくなります。
但し、スタックから脱出したら適性な空気圧に戻す事を忘れずに!
車スタック対処法7.けん引してもらう!
どうしても自力でスタックから抜け出せない場合は、他の車に助けを求め、近くに車が通っているのであれば、けん引ロープを使ってけん引してもらいましょう。
もし近くに車が通っていないのであればロードサービスを使って牽引してもらうしかありません。
キチンと自動車保険に入っているなら、付帯するロードサービスによって無料でレッカーしてもらえますよ。
もし自動車保険に加入していないなら、「JAF」に自己負担にてレッカーを依頼することになるでしょう。
入会金2,000円・年会費4,000円でJAFに加入していれば1.5Kmまでならレッカー費用が無料になりますが、加入していないとで以下の金額がかかるので要注意。
会員でない場合 12,880円+けん引料(昼間)
※部品・油脂・燃料代は実費
※けん引料は1km毎に720円※出典:JAF「ロードサービス」より
ただ大抵の場合は、自動車保険に加入しているでしょうから、付帯するロードサービスを利用することで手出しなしで解決できるでしょう。
車スタック脱出に役立つ5つのアイテム
ここまでは実際に車スタックに遭ったときの対処法について紹介してきましたが、以下ではスタックから脱出するのに役立つアイテムをいくつか紹介していきます。
具体的にスタック脱出に役立つアイテムは、以下の通りになっていますよ。
- スコップ
- バスタオル
- スノーヘルパー
- けん引ロープ
- 土のう
それではそれぞれのグッズについて、さくっと解説していきましょう。
車スタック対処グッズ1.スコップ
上述した様に、タイヤがスリップして動けなくなった場合、スコップを使って周りの雪を押し固める事ができます。
また、雪の壁に突っ込んで抜け出せなくなった場合に、スコップで雪を掘る作業もできます。
園芸用の小さなスコップでは作業効率が悪いので、雪かき用等大きなスコップを持っておく様にしましょうね。
車スタック対処グッズ2.バスタオル
バスタオル(特に厚手の物)は、タイヤが滑って空回りする場合に役に立ちます。
タイヤと雪の間に挟んでタイヤのグリップ力を上げれば、スタックから抜け出し易くなりますよ。
なお、下で紹介するスノーヘルパーがあれば、バスタオルは特に必要はありません。
車スタック対処グッズ3.スノーヘルパー
- 商品名:「スタックステップ/スノーヘルパー 砂/雪路の脱出に!」
- 価格:1,955円(税込み 送料別)
雪のよく降る地域ではお馴染みのグッズですが、雪のあまり降らない地域に住んでいる方は見た事が無い、という方も多いかもしれませんね。
スノーヘルパーは、上で紹介したバスタオルと用途は同じです。タイヤと雪の間に挟んで、タイヤの空回りを抑制する働きがあります。
折りたたみも可能なので、収納場所にも困らず便利ですよ。
車スタック対処グッズ4.けん引ロープ
- 商品名:「メルテック のびのびけん引ロープ 普通乗用車~ワンBOX/4WD 重量3t 張力6.3t Meltec RP-50」
- 価格:3,327円(税込み 送料別)
けん引ロープは、身動きが取れなくなった車が、他の車に引っ張ってもらうときに使うロープです。
雪以外にも、泥や溝にはまった場合の救出にも使う事ができるので、持っていると便利です。
なお、けん引をしてもらう場合は、アクセルを軽く踏んで引っ張られる方向に力をかけると、スタックから抜け出し易くなりますよ。
注:けん引ロープは便利ですが、引っ張る車が四駆で力のある車でないと、一緒になって滑ってしまう可能性があります。
車スタック対処グッズ5.土のう
上でも書きましたが、FR車は後方に荷重がかかっていないとスタックから抜け出せず、タイヤが空転し易いです。
そこで、予め砂の入った土のうを重しとしてトランクに積んでおくと、タイヤの空転を防ぐのに役に立ちます。
また、実際にタイヤがスリップしてしまった際には、タイヤの周辺に撒く事で摩擦を増やして、タイヤを回り易くする事ができます。
【総評】突然の車スタックのために準備をしておこう
ここまで車スタックについて様々な知識を紹介してきましたが、はっきり言って何も準備してない状態で車スタックに遭う事が1番問題アリです。
突然アクセル踏んでも車が動かないという経験はなかなかないものですから、雪国など日ごろから雪に慣れてない限り、とてつもないパニックに陥ってしまうことでしょう。
昨今では雪国でなかったとしても、突然の大雪によって雪が積もることがよくあります。
だからこそ「自分は関係ない」なんて思わずに、ある程度「車スタックに対する対処法」を事前に講じておくべきです。
事前に車スタックの対象グッズを用意しておこう
具体的にすべきこととしては、ここまで紹介した車スタックの対処法頭の片隅に入れておき、できる限り以下のグッズを備えて車の中に乗せておくべきでしょう。
- スコップ
- バスタオル
- スノーヘルパー
- けん引ロープ
- 土のう
グッズを車の中に乗せておけば、車スタックが起きたとしても「何とかできる」という心構えができるので、そこまでパニックに陥ることもありません。
もし現時点でまだ車スタックに遭っていないのであれば、事前準備としてグッズの準備をお勧めします。
まとめ
以上、今回は「車のスタック」について紹介してきました。
「もうどうにもならない」とパニックに陥ってしまいがちな車のスタックですが、きちんと準備をして心構えをしていれざ適切な対処ができるとご理解いただけたと思います。
もし車スタックについて困っている・気になっているのであれば、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。