高速道路の本線への合流は、運転の初心者が悩むポイントです。教習所では1回(2時間連続)しか高速教習は無いでしょうし、その時は教官に言われるがままにアクセルを踏むので自分で高速道路に入ったという実感が無い方も多いのでは?
そこで、ここでは高速道路での本線合流のコツや注意点について紹介していきます。高速道路の本線合流が難なく出来る様になれば、車での行動範囲も一気に広がりますよ!
高速道路での本線合流のコツと注意点
ここでは、本線合流のステップ毎にコツや注意点を紹介します。
加速車線では一気に加速!
本線合流時の一番のポイントは「ためらわずに一気に加速する事」です。
高速道路の本線では渋滞時を除き、車は時速100キロ近いスピードで走っています。その中にゆっくりと本線に合流する車が有ったらどうでしょう?とても危険ですよね。
従って、合流する際には、本線を走る車との速度の差を可能な限り縮める事が必要なのです。
なお、加速車線で先行する車がある場合は、車間距離を十分に確保して安全を確認しながら加速する様にしましょう。
また、自分の車よりも先に後続車が本線に合流する事が有ります。その場合は、本線に入った後続車が死角になりやすいので注意が必要です。
合流のポイントを決める!
加速車線の走行中に、本線のどこに合流するかを決める必要が有ります。加速車線が長ければいいですが、短い場合は早めに合流ポイントを決めて動き出さないと、行き詰まってしまうので注意が必要ですね。
まずはドアミラーを見て、本線を走る車をチェックしましょう。
1度ドアミラーに写った車を見て、少ししてからもう一度ドアミラーでその車をチェックし、その車との距離が広くなったか縮まったのかを確認しましょう。
距離が広くなったのであれば、自分の車の方が速いのでそのまま安全を確認しながら本線に合流する事が出来ます。
一方で、距離が縮まっている場合は本線の車の方が速いので、その車の後に合流する事になります。後方をさらに速い車が来る事も有るので、しっかりと安全を確認して合流する様にしましょう。
死角を確認!
本線のどこに合流するかが決まったら、合流する前に死角の安全を確認する必要が有ります。
視界やサイドミラーで車が確認出来ない場合でも、すぐそばに車が走っている事が有ります。必ず目視で右斜め後方を確認してから合流する様にしましょう。
注:本線に合流する際にはウィンカーを点滅させるのを忘れずに!
仮に合流する前に停止してしまったら?
文章で書くのは簡単ですが、実際には毎回そう簡単に本線に合流出来るとは限りません。思う様に合流する事が出来ずに、車が立ち往生してしまう事も有るでしょう。
上述した様に、本線を走る車はとても速いです。車が止まった状態からスムーズに高速道路の本線に進入するのは、よっぽど加速力の有るスポーツカー等でなければ難しいでしょう。
合流前に止まってしまった場合は、焦らずに目視(若しくはサイドミラー)で後ろを見ながら、車の流れが途切れて安全に合流出来る様になるまで待ちましょう。問題なければそこから一気に加速して合流して下さい。
渋滞していたらどう入ればいいか
本線が渋滞している場合は、本線を走る車はゆっくりなので合流は簡単です。
合流場所を決めたら、早めにウィンカーを出してそこにゆっくり向かっていきましょう、合流場所の後ろの車が気を利かせて間に入れてくれるでしょう。
但し、渋滞時は本線を走っているドライバーはイライラしている事があり、思う様に間に入れてくれない事も有ります。無理矢理入ろうとするのではなく、少し待って間に入れてくれるタイミングで合流する様にしましょう。
混雑時に加速車線を最後まで走り、ギリギリの所で本線に合流する方がいます。
もちろん禁止されている訳では無いのでどこで合流するかは自由ですが、周りの方からすると混雑を抜けてギリギリで合流されると、なんとなく嫌な感じがしてしまいますね。単に人間の感情的な問題かもしれないですけどね。
コラム:合流して来る車を見かけた場合(合流は本線が優先!)
この記事では本線に合流する際のポイントを解説してきましたが、逆にあなたが本線を走っている際に、高速道路の入り口やサービスエリア・パーキングエリアの出口付近では車が合流してくる事も有ります。
高速道路で合流する場合は、日本では「本線優先」がルールとなっているって知っていますか?道路交通法75条の6では、高速道路での本線への合流に関して以下の様に規定されています。
自動車(緊急自動車を除く。)は、本線車道に入ろうとする場合(本線車道から他の本線車道に入ろうとする場合にあつては、道路標識等により指定された本線車道に入ろうとする場合に限る。)において、当該本線車道を通行する自動車があるときは、当該自動車の進行妨害をしてはならない。ただし、当該交差点において、交通整理が行なわれているときは、この限りでない。
つまり、高速道路を走っている車は、合流して来ようとしている車を見かけたら、スピードを調整したり追越し車線に移ったりして、スムーズに合流出来る様にしなければならない、という事ですね。
合流して来る車は基本的に自分の走っている車より遅いので、合流しようとしている車を確認したら、速度を落として合流しやすくしてあげるか、車線を右側に変更して合流するスペースを作ってあげる様にしましょう。
参考:合流する車と横並びになってしまった場合は、(スピード違反とならない程度に)速度を上げて先に行くのも1つの手です。状況に応じて使い分けましょう。