正しい運転姿勢・ドライビングポジションの取り方・合わせ方

車を運転する男性  
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運転するとき、正しいドライビングポジションを取っていますか?「急いでるから」と、パッと乗り込んでシートベルトだけ締めて走り出していないですか?

運転姿勢が正しくないと交通事故に遭遇する可能性が上がりますし、疲労も溜まり易くなりますよ。

そこで、ここでは正しいドライビングポジションの合わせ方について解説していきます。

運転時は、なるべく動き易い服装を心がけましょう。下駄やハイヒールは、アクセルやブレーキ操作を誤る可能性が有るので、避けた方が良いでしょう。また、袖や裾が長過ぎるとハンドル操作を誤る可能性が有ります。

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正しいドライビングポジション(運戦姿勢)とは?

運転時の姿勢

正しいドライビングポジションを取るには、以下の事項について調整・見直しをしていく事が必要です。

  • シートの座り方
  • シートの位置
  • バックレストの調整
  • ヘッドレストの高さ
  • ハンドル位置の調整

以下で1つずつ内容を見ていきましょう。

シートの座り方

シートに深く腰掛ける

まずシートに座るときですが、「腰掛ける位置」が重要となります。シートに座った際に腰とシートとの間に隙間が出来ない様に深く座りましょう。

腰掛け方が浅く、腰とシートの間に三角状の隙間が出来てしまうと、後述するシートスライドやバックレストなどを調整しても隙間は埋まりません。その結果、交通事故の際にサブマリン現象)の起きるリスクが高くなります。

:交通事故などで前方からの強い衝撃を受けた際に、車に乗っている人の身体がシートベルトからすり抜けて下に潜り込んでしまう現象。シートベルトやエアバッグの効果を失い、身体を車の各部にぶつける危険性が高いです。

また、シートに深く座っておかないと余計腰に体重がかかってしまい、腰痛の原因となります。

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シートの位置

シートに深く腰掛けたら、次はシートの位置(前後)を調整します。ブレーキペダルに右足を置いて強く踏み込んだ時に、膝が伸び切らない程度の位置が目安です。

膝が伸び切ってしまうと、足が突っ張った状態でブレーキをかける事になります。このまま衝突事故に遭うと、前方からの衝撃が足を伝って骨盤まで達し身体への影響が大きくなるので危険です。膝に遊びの部分が有れば衝突時の衝撃を和らげる事が出来ますし、ブレーキ操作もし易くなりますよ。

なお、アクセルやブレーキは正しく踏まないと危険です。正しい操作方法をおさらいしておきましょうね。

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バックレストの調整

前後のシート位置が調整出来たら、バックレスト(背もたれ)を調整しましょう。

家のイスやソファーなどと違い、走行中の車のシートは常に揺れ動いています。上体の位置が正しくなっていないと、止まっている状態では丁度いい感じに思えていたとしても、揺れ動いたりカーブ時の遠心力で身体が傾いた際に運転が不安定になる事が有るのです。

バックレストは、肩が浮かない様にシートに座った状態で、ハンドルを持って肘が少しだけ曲がる程度がベストですね。倒し過ぎると腕が伸び切ってしまって危険ですよ。

バックレストのNG例

上の写真の様に、シートと背中が離れているのは×ですね。しっかりとバックレストに背中が付く様に座りましょう。

ハンドルの中央部分から顔までの距離は、25cm程度は離す様にしましょう。最近の車は運転席(ハンドルの中央)にエアバッグが装備されていて、あまりハンドルと顔が近過ぎると、エアバッグが開いた際にその衝撃でケガをする可能性が有ります。

なお、シートの操作方法は車種によって微妙に異なりますし、最近の車は電動でシートを調整出来るタイプが多いです。自分の車の操作方法をしっかりと把握して、ベストな位置に調整する様にしましょう。

ヘッドレストの高さ

ヘッドレストの役割を知っていますか?「ヘッド=頭、レスト=休める」だから「頭を休める」ものと思うかもしれませんが、違います!

ヘッドレストは、英語で「head restraint」で意味は「頭部の拘束具」です。つまり、交通事故時に頭部を衝撃から守る為のものという事ですね。従って、事故に備えて正しい位置に調整しておく事が必要です。

ヘッドレストの高さは、左右の耳がヘッドレストの上下の中央線に来るくらいがベストです。この位置が保たれていれば、交通事故時の頸椎へのダメージを抑える事が出来ますよ。

ハンドル位置の調整

正しいドライビングポジションを取る上で、重要なポイントとしてハンドル位置が挙げられます。

ハンドル位置

ハンドル位置が近過ぎると、視界が一点に集中し易いですし、アクセルとブレーキ間の足の移動がスムーズに出来ません。一方で、ハンドル位置が遠過ぎると肘が伸びきってしまうので、ハンドルを切り損ねる可能性が有りますし、ブレーキペダルも遠くなるので踏み込みが浅くなってしまいます。

ではどうするか?ハンドルの位置(前後)に関しては、上記で説明したシートポジションが正しく出来ていれば基本的にはOKでしょう。

なお、最近の車はチルト機能やテレスコピック機能が標準装備されている事が多く、ハンドル位置を上下・前後に調整出来る様になっています。自分の体格に合わせて位置を決める事が出来るので、ベストな位置に設定する様にしましょうね。

ハンドル位置の微調整をする時の注意点~チルト機能やテレスコピック機能が有ると便利!

参考:基本的なハンドルの持つ位置は、ハンドルを時計に見立てて「9時15分〜10時10分」となる場所です(関連記事:車のハンドルの正しい握り方と回し方

シートベルトを正しく装着するのを忘れずに!

シートベルト

正しいドライビングポジションが取れたら、忘れずにシートベルトをしっかりと締めましょう。いくら運転時の姿勢が正しくても、シートベルトをしっかりと装着していなければ意味が有りません。

車が衝突事故を起こしたときの衝撃はとても強いです。例えば、時速40kmで走っている車が壁に衝突した際の衝撃は、ビルの3階から飛び降りたときの衝撃(体重の30倍以上の力)に相当します。

参考:体重が70kgの男性の場合は2.1t近くの衝撃が身体に伝わる事になります。

こういった衝撃から身体を守ってくれるのがシートベルトなのです。また、シートベルトを付けずに走行していると交通違反で取締りを受けます。自分の身を守る為にも、交通違反で取締りを受けない為にも、正しくシートベルトを締める様にしましょうね。

シートベルト未着用の違反点数と罰金~安全性確保のためにも必ず装着しよう

正しいドライビングポジションを動画で解説!

ここまで解説してきた「正しいドライビングポジション【運転姿勢】」について、分かりやすく解説している動画が有るので貼っておきます。是非参考にしてみて下さい。

最後に

いかがでしたか?普段あまり正しいドライビングポジション【運転姿勢】を意識する事が無いかもしれないですが、交通事故の際に正しい姿勢だったかどうかで被害の程度は変わる可能性が高いです。

これを機に、正しいドライビングポジションを心がける様にしましょうね。

なお、仮に運転姿勢が正しかったとしても、ドライバーの姿勢が崩れてしまうと意味が有りません。運転に疲れたという理由で肘を窓枠に乗せる方が多いですが、これは好ましくないです。また、狭い道等で緊張すると、顎が前に出易くなりますが、視界が制限され死角も生じるので危険ですよ。

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