家の駐車場でも出先ででも起きる可能性の有る車のトラブルとして、バッテリー上がりが有ります。バッテリーが上がるとエンジンがかからなくなり、身動きが取れなくなるので困りますよね。
平成27年度にJAFが出動したトラブルで最も多いのは、以下の様にダントツでバッテリー上がりです。バッテリー上がりで困った経験の有る方が、とても多い事が分かりますね。
順位 | 出動内容 | 件数 | 構成比(%) |
---|---|---|---|
1 | 過放電バッテリー | 735,326 | 33.69 |
2 | タイヤのパンク バースト エアー圧不足 | 324,665 | 14.88 |
3 | キー閉じ込み | 214,838 | 9.84 |
そこで、ここでは車のバッテリーが上がってしまったときの対処方法や、ブースターケーブルの使い方について紹介していきます。
バッテリー上がりの原因
バッテリーは車を走らせる事で充電されます。従って、車が止まった状態で電気を使用し続けると、充電した電気が減少し、最終的にバッテリーが上がってしまいます。
よくあるバッテリー上がりの原因としては、以下のようなものが有ります。
- 夏の暑い日に、停車したままエアコンをかけっぱなしにしていた。
- 室内灯やウィンカーを点けたまま、一晩駐車していた。
他にも、長期間車に乗らずにいると自然放電が起こり、バッテリーが上がってしまう事が有ります。
また、忘れてはいけないのが「バッテリーは消耗品である」という事です。正しい使い方をしていたとしても2〜3年で寿命がきてしまいます。
「エンジンのかかりが悪い」「ライトがいつもより暗い」と感じたらバッテリー上がりの兆候なので、注意が必要です。ある日突然バッテリーが上がって困らない様に、早めにバッテリー液を補充するか交換をする様にしましょう。
バッテリー上がり時の対処(ブースターケーブルの使い方)
バッテリー上がり時の対処法として最もスタンダードなのが、ジャンピングスタートと言われるもので、他の車から一時的に電気を分けてもらってエンジンをかける方法です。
ジャンピングスタートを行う場合、まずは救援車を電話等で呼びましょう。なお、通りすがりの車にお願いするのでも構いません。
救援車が来たら、両車ともエンジンを切り、両車のボンネットを開けて、バッテリー(ブースター)ケーブルを繋ぎます(繋ぎ方は下記参照)。
ケーブルを繋いだら、救援車のエンジンをかけてアクセルを踏み、回転が少し高い状態で保ちます。続けて自分の車のスターターを回すと、エンジンがかかります。
なお、他の方法として、JAFに救援を依頼したり保険会社に付帯しているロードサービスを利用する事も可能です。
ブースターケーブルは自分の車のバッテリーが上がった時だけでなく、バッテリー上がりで困っている車がいたときに助けてあげる事も出来るので、是非車に積んでおきたいですね。
ブースターケーブルのつなぎ方
ブースターケーブルは、赤(+)黒(−)の2本で1セットです。つなぐ順序は決まっており、間違えると発火の可能性が有りとても危険なので、絶対に間違えない様にしましょうね。
つなぐ順序は、以下の通りです。
①故障車の+端子に赤ケーブル
↓
②救援車の+端子に赤ケーブル
↓
③救援車のー端子に黒ケーブル
↓
④故障車のー端子に黒ケーブル
ブースターケーブル外し方
無事にエンジンがかかったら、ブースターケーブルを外しましょう。外す順序も決まっており、以下の様につないだ時と反対の順序となります。
①故障車のー端子の黒ケーブル
↓
②救援車のー端子の黒ケーブル
↓
③救援車の+端子の赤ケーブル
↓
④故障車の+端子の赤ケーブル
エンジンがかかり、ブースターケーブルを外した後は通常通り走る事が可能です。
但し、これが一時的なバッテリー上がりであれば問題無いですが、バッテリーの寿命や破損によるものだった場合は、エンジンを停止するとまた始動出来なくなる事が有ります。
その様な場合は、ディーラーや整備工場等で点検をしてもらった方が良いでしょう。