車盗難が心配だけど、さすがに鍵をロックしていたら盗まれる事なんてないよね?
確か盗難から車を守るためには、鍵さえかけておけば良いというイメージがあります。
しかし実はロックしていても、車盗難されてしまう事実をご存知でしょうか?以下をご覧ください。
上記のように、被害車両全体の25.5%がロックされた状態で盗難されています。つまり盗難された車の4台に1台は、ロックを突破されて盗まれているのです。
もしこの事実について知らなければ、「ロックさえしておけば大丈夫だろう」とタカをくくってしまい、大切な愛車が盗難されていたかもしれませんよ?
しかし、ご安心ください。今回の記事では最新の車盗難の実態を紹介するのはもちろんのこと、どうすれば車盗難を防止できるのかをわかりやすく解説していきます。
手っ取り早く盗難防止するための防犯グッズも解説していくので、愛車を絶対守りたいと思っている人には、必見の内容となっていますよ。ぜひ最後までご覧ください。
盗まれやすい車種は?最新の自動車盗難の実態
愛車を盗難から守るためには、まず車盗難の実態について知っておかなければなりません。
以下は2018年6月に警視庁が出した自動車盗難件数の年別推移です。ざっと目を通してみて下さい。
見ての通り、盗難件数は年々減っては来ていますが、ロックをかけた状態で盗難される件数は、そこまで勢いよく減少していません。
現在にいたっては、盗難件数全体の4分の1を占めるまで至っています。
ロックをかけておけば大丈夫という認識の人は多いでしょうが、車盗難を完全に防止したいと思うのであれば「ロックをかけたままでも危ない」という認識を持たなければいけません。
車種別の盗難台数及び盗難率
実は盗難されやすい車種がある、という事実をご存知でしたか?
日本損害保険協会は自動車盗難事故防止の目的のもとに「どの車種が最も盗難されているのか」という統計を毎年とっています。
最新のデータとなる2017年は、以下のような結果になっていましたよ。
プリウスが圧倒的な数字になっていますが、中古市場で高く売れるということもあり、盗難のターゲットになることが非常に多いです。
ワースト4車種で全体の52.3%を占めており、特定車種に盗難被害が集中しているそうだが、それにしてもなぜプリウスが最も狙われやすいのだろうか。
「東南アジアや中国では高級車として人気が高いのが要因のひとつに挙げられます。パーツのニーズが高く、特にバッテリーが高額なので狙われやすいのです。海外で修理しなければならなくなったときに、部品が高いので、部品がよく売れるらしいのです」(同・記者)
※出典:「株式会社日本ジャーナル出版」より
もしあなたが上記にある車種のユーザーであるなら、ロックをかけることだけで満足をせず、何かしらの盗難防止策を講じたほうがいいでしょう。
【補足】車盗難で狙われやすい場所と治安の悪さを見抜く方法
ここまでは車盗難で狙われやすい車種についている解説してきましたが、実は車盗難で狙われやすい場所も存在します。具体的には以下の通り。
- 一通りが少ない駐車場
- 大型駐車場
- 自宅の駐車場
- 田んぼ道の路駐
「人通りが少ない駐車場」や「田んぼ道の路駐」は狙われやすい場所としてイメージしやすいでしょう。
何故かと言うと、周りに人がいないせいで、犯行現場を目撃する人が少ないからです。
一方、「大型駐車場」や「自宅の駐車場」はあまり狙われにくいと思われてがちですが、日本損害保険協会がだした下記のデータを見ると、犯行現場の30%以上がそれら2つで構成されていることがわかります。
「自分の家だから大丈夫だろう」「たくさん人がいるから狙われないはず」という”気の緩み”を狙っているのではないかと思われます。注意してくださいね。
治安が悪い場所を見抜いて事前に車盗難を阻止しよう
治安が悪い場所は、いたずらや盗難することに頓着がない若者が多いですから、他の場所よりも盗難の危険が高まります。
だからこそ、治安のよし悪しを見抜く方法を知っておくのも重要ですよ。
筆者は恥ずかしながら福岡県の治安の悪い場所に住んでますが、住んでいる故に簡単に治安が悪い場所を見抜く方法を知っています。
それは「路上に落書きがあるかどうか」。
ガードレールや公園の壁、公共のトイレ、トンネルなど落書きが多い場所はら100%と言っていいほど治安が悪いです。
今 運転中に見つけた田川の落書き pic.twitter.com/YUULNPgg8Q
— テ・ヒラ (@hrokt2yk) March 29, 2016
あなたが今車を止めようとしている場所に落書きがありませんか?
もしスプレーで書かれた落書きを発見したのであれば、ガラの悪い若者がこの近辺を根城にしている可能性大なので、車盗難に合いやすいですよ。
なるべく、その近辺には駐車しない方が良いでしょう。別の場所に駐車するようにしてください。
車盗難防止のための便利グッズ5選
ここまでは車盗難の最新事情について紹介してきました。
鍵をロックした状態でも盗難されることが非常に多くなっているので、きちんとした車盗難防止の対策をすべきだと理解しただけだと思います。
では一体、何をすればいいかというと、悪質な車盗難から愛車守ってくれる便利グッズを使えばいいのです。具体的には以下の通り。
- ハンドルロック
- タイヤロック
- 警報装置
- GPS機能付位置探査装置
- イモビライザー
それぞれのグッズについて、簡潔に紹介していきましょう。
車盗難防止グッズ1.ハンドルロック
ハンドルロックは、ハンドルに固定してキーでロックし、ハンドル操作が出来ないようにする装置です。
車の外からもハンドルロックが付いている事が分かるので、盗難防止に役立ちますよ。
なお、ハンドルロックには、様々な種類が有り値段もバラバラです。安いものを買って、犯人に簡単に取り外されてしまっては意味がありません。
だからこそ、少し値段は高くなりますが、以下のような「ディンプルキー付き」にすれば、防犯効果がより高まりますよ。
- 商品名:「加藤電機 ホーネット(HORNET) カーセキュリティ ハンドルロック LH-10R」
- 価格:4,750円(税込み 送料込み)
車盗難防止グッズ2.タイヤロック
タイヤロックは、タイヤに固定して車が動かないようにする装置です。自転車に付けるカギの自動車版といった感じですね。
タイヤロックはタイヤのサイズによって適応する車種が分かれます。購入する前に、自分の車で使えるかどうかを必ず確認するようにしましょう。
なお、ハンドルロックとおなじく、少し値段は高くなりますが、以下のような「ディンプルキー付き」にすれば、防犯効果が高まりますよ。
- 商品名:「HORNET タイヤロック LT-50R」
- 価格:8,618円(税込み 送料込み)
車盗難防止グッズ3.警報装置
最近の車は、盗難防止のための警報装置が標準装備されています。
ガラスを割られたりカギをこじ開けようとした際の衝撃に反応して、警報が鳴る仕掛けです。
警報装置が付いていない車も、市販の警報装置で安くて良いものがあるので、ぜひ取り付けておきましょう。
- 商品名:「ユピテル Aguilas VE-S37RS」
- 価格:11,019円(税込み 送料込み)
なお、警報装置は誤作動を起こす事があり、誤作動すると、何も無いのに大きな音が響き渡り迷惑なので、すぐに止められるようにしてください。
車盗難防止グッズ4.GPS機能付位置探査装置
GPS機能付位置探査装置は、車が盗難された際に車の位置情報を取得し、GPSで探す事ができる装置です。
車に載せておく事で、離れた所からでも車の位置をパソコン等で確認出来るので、警察の捜査時に役に立ってくれますよ。
- 商品名:「GPSロガー i-gotU GT-600」
- 価格:8,600円(税込み 送料込み)
車盗難防止グッズ5.イモビライザー
イモビライザーは、キーに内蔵された電子チップのIDと車に組み込まれているコンピューター内のIDとを照合し、一致すればエンジンが始動するという装置です。
つまり専用のキーがないとエンジンがかからないので、車の盗難防止に役に立つ、というわけ。
なんらかの手段を使って鍵をこじ開けたとしても、エンジンがかからなければ意味がないですからね。
イモビライザーがあれば、既存のピッキング離脱ではエンジンをかけることができませんよ。
なお、最近の車には標準装備されているので、自分で求めて取り付けなくてもオッケーです。
しかし標準装備されていれる故に、イモビカッターと呼ばれる「イモビライザー封じの悪徳技術」も生まれてしまっています。
もし犯人がプロであれば、イモビカッターは必ずに持っているので、カンタンに突破されてしまうでしょう。
だからこそイモビライザーがついてるからといって安心するのではなく、今まで紹介した物を併用して愛車を守るようにしてください。
【総評】愛車を守るために車盗難防止の意識を持とう
ここまでは車盗難を防止するためのグッズについて紹介しましたが、100%愛車を守りたいと思うのであれば、グッズを使うだけではまだ足りません。
犯罪者に付け入る隙は与えないため、もっともっと車盗難防止の意識を高める必要があります。以下をご覧ください。
日本損害保険協会が出したデータが示すように車盗難は、半数近くが自宅の駐車場で行われています。
グッズなどでセキュリティ対策を万全にしていても、自宅の駐車場はちょっとした気のゆるみが出やすい場所。
ハンドルロックやタイヤロックをかけ忘れる日があるかもしれません。
窃盗犯はそんな「かけ忘れ」を狙っているので、ロックをしただけで満足せず毎日必ず策を講じることを忘れないでください。
そして、窓をきちんと閉めるなど、基本的なことをきちんと意識しておきましょう。
まとめ
今回は車盗難を防止する車ために必要な知識を紹介してきました。
最近は車盗難防止グッズも多種多様ですが、自らの防犯意識を高めることも大事です。
愛車を盗まれてからでは取り返しがつかないので、対策が十分でない人は、今回の記事を参考にしてすぐにでもセキュリティ強化を図りましょう。
以上「鍵をかけても4台に1台が盗難!車盗難の実態と5つの防止グッズ」でした。最後までお読みいただき、ありがとうございます。