サスペンションの不具合を放置するのはいけません!
サスペンションは路面からの衝撃を和らげて、乗り心地を良くしてくれる部品です。乗り心地以外にも、他の部品への衝撃も防ぎ、車を長持ちさせてくれる効果が有ります。つまり、搭乗者にも車にも非常に重要な部品です。
サスペンションが、しっかりと機能するように交換時期の目安をチェックしておきましょう。加えて、交換費用の目安も紹介します。
サスペンションの交換時期の目安
サスペンションは、ブッシュ(ゴム製)とショックアブソーバーなどで構成されています。どちらも衝撃を吸収・緩和する役割が有りますので、どちらかが劣化してしまうと乗り心地は悪くなってしまいます。
これらの一般的な交換時期の目安は以下の通りです。
- ブッシュ・・・約10年
- ショックアブソーバー・・・約4年
約10年なので、同じ車に乗り続ける人以外は、そこまで気にしなくても良さそうです。しかし、中古車の場合は「初度登録から購入までの期間」または「前回の交換時期から購入までの期間」も交換時期の計算に入れる必要があります。
路面状況やスポーティーな走行方法などサスペンションに通常よりも負荷を掛けている場合は、交換時期が短くなります。
また、年数や期間ではなく、走行中に以下のような違和感や異音があれば、サスペンションの交換時期かもしれません。
- ゴキゴキ、コンコンなどの異音(ブッシュが劣化している場合に多い)
- ハンドルが振れる、車がふらつく
- タイヤの偏磨耗
注:サスペンション以外(ホイールバランスなど)が原因となっている時も有ります。
サスペンションの不具合が、車全体に与える影響は?
サスペンションの不具合によって、直ちに走行不能となる事は有りません。しかし、衝撃を吸収・緩和出来なければ、各部品に悪影響を及ぼします。
- ドアのたてつけが悪くなる
- ブレーキの効きが悪くなる 等
衝撃・振動は車を脆くしてしまうので、サスペンションに不具合を感じたら交換しましょう。では、交換に必要な費用はどれくらいでしょうか?
交換費用・工賃の目安
サスペンションの交換費用の目安は、10万円~20万円(部品・工賃・アライメント等)です。
ブッシュ・ショックアブソーバーの交換時期に差は有りません。そのため、同時に交換した方が工賃を抑える事が出来ます。
工賃は「作業点数×アワーレート」で計算します。
作業点数は、一般の整備士の必要作業時間を基準としています。そのため、お店によって、そこまで大きな違いはないでしょう。
アワーレートは、1時間の作業金額を表します。これは、お店によって異なります。一般的に、ディーラーのアワーレートは高めです。
【例】作業点数が3点でアワーレートが7,000円だった場合
作業点数3点×アワーレート7,000円=工賃21,000円となります。
ブッシュとショックアブソーバーは同じ箇所の作業なので、まとめて交換した方が、工賃は安くなるかと思います。
交換してもなお乗り心地が・・・
サスペンションを交換してもなお乗り心地が悪い場合は、タイヤの交換時期も到来している可能性が有ります。
タイヤは唯一直接地面に触れている部分なので、乗り心地に大きく影響しますよね。
タイヤが劣化し硬くなると、路面からの振動を直接サスペンションに伝達してしまいます。その振動をサスペンションが吸収し切れず、車内に伝わり乗り心地を悪化させます。さらに、劣化したタイヤはロードノイズの吸収力も落ちるので、車内に侵入しやすくなります。
タイヤの劣化は乗り心地だけでなく、スリップやパンクといった危険も伴うので、タイヤのチェックもしっかり行いましょう。
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