自動車税は還付されるって聞いたけど、いくら戻ってくるの?自分で計算することはできる?
はい、確かに自動車税は、車査定をし、売却すると還付(返金)されます。ただし残念ながら、全額返金されるわけではなく、あらかじめ設定された計算式からはじき出された金額が還付されます。
なんとなく「計算」といわれると、めんどくさいイメージがあるんだけど…かんたんにはできないんでしょ?
確かに、その気持ちはよくわかります。しかし実は、還付される税金の計算方法は、意外とシンプルだということをご存知でしょうか?具体的には以下の通りです。
「年間税額÷12カ月×残存月数」(100円未満は切り捨て)
このように計算方法としては非常にシンプルであり、そこまで難しい計算をしなくても自動車税の還付金額をはじき出すことができるのです。
もしこの事実について知らなければ、還付をされる際に間違った金額を返金されて、それに気付けなかったかもしれませんよ?
しかし、ご安心ください。今回の記事では自動車税還付の計算方法はもちろんのこと、どうやって還付を受けることができるのかまで深掘りしています。
計算をしなくても、還付される金額が一発でわかる早見表もあるので、さくっと還付される金額が知りたい人にも役に立つ内容です。具体的な以下の通り。
排気量/抹消月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6,000cc以上 | 10,1700 | 92,500 | 83,200 | 74,000 | 64,700 | 55,500 | 46,200 | 37,000 | 27,700 | 18,500 | 9,200 |
4,501~6,000 | 80,600 | 73,300 | 66,000 | 58,600 | 51,300 | 44,000 | 36,600 | 29,300 | 22,000 | 14,600 | 7,300 |
4,001~4,500 | 70,100 | 63,700 | 57,300 | 51,000 | 44,600 | 38,200 | 31,800 | 25,500 | 19,100 | 12,700 | 6,300 |
3,501~4,000 | 60,900 | 55,400 | 49,800 | 44,300 | 38,700 | 33,200 | 27,700 | 22,100 | 16,600 | 11,000 | 5,500 |
3,001~3,500 | 53,100 | 48,300 | 43,500 | 38,600 | 33,800 | 29,000 | 24,100 | 19,300 | 14,500 | 9,600 | 4,800 |
2,501~3,000 | 46,700 | 42,500 | 38,200 | 34,000 | 29,700 | 25,500 | 21,200 | 17,000 | 12,700 | 8,500 | 4,200 |
2,001~2,500 | 41,200 | 37,500 | 33,700 | 30,000 | 26,200 | 22,500 | 18,700 | 15,000 | 11,200 | 7,500 | 3,700 |
1,501~2,000 | 36,200 | 32,900 | 29,600 | 26,300 | 23,000 | 19,700 | 16,400 | 13,100 | 9,800 | 6,500 | 3,200 |
1,001~1,500 | 31,600 | 28,700 | 25,800 | 23,000 | 20,100 | 17,200 | 14,300 | 11,500 | 8,600 | 5,700 | 2,800 |
1,000cc以下 | 27,000 | 24,500 | 21,000 | 19,600 | 17,200 | 14,700 | 12,200 | 9,800 | 7,300 | 4,900 | 2,400 |
このようにあなたが知るべき知識をぎゅっと詰め込んだ記事になっていますので、自動車税の還付金について気になっている人には、必見の内容となっていますよ。ぜひ最後までご覧ください。
【基礎知識】自動車税とは?なぜ還付される?
まずは「自動車税とは何なのか」という基礎知識について、紹介していきます。
なぜ還付されるのか、というところまで解説していくので、読み飛ばしてもらっても構いませんが、なるべくなら目を通しておくことをおすすめします。
自動車税とは?
自動車税とは毎年4月1日時点で自動車を保有する人に対して、都道府県が課税する税金のこと
納税すべき金額が車の大きさによって変わってくるのが特徴で、具体的には以下のようになりますよ。
項目 | 1.0L以下 | 1.0L超~1.5L以下 | 1.5L超~2.0L以下 | 2.0L超~2.5L以下 | 2.5L超~3.0L以下 |
---|---|---|---|---|---|
基本税額 | 29,500円 | 34,500円 | 39,500円 | 45,000円 | 51,000円 |
新車登録から13年を超えた普通車 | 33,900円 | 39,600円 | 45,400円 | 51,700円 | 58,600円 |
色々と区分分けされてはいますが、大抵の普通車は34,500円か39,500円になることが多いですね。
自動車税は毎年4月1日時点での普通車を所有者に対して、5月初旬に自動車税の納付書が届きます。ゴールデンウィーク明けごろに通知書がとどくと思っておけばいいでしょう。
なお、5月31日が納付期限であり、支払いは銀行・コンビニで行えるようになっています。
自動車税はなぜ還付される?
自動車税は対象となる車を手放した時、還付(返金)される税金です。
なぜかというと、自動車税は決められた金額を、4月1日から次の年の3月31日までの「1年分」を車の持ち主が前もって支払う税金だからです。
車を売却すると、もう持ち主ではなくなるので、前もって払っていた税金が売却時に戻ってくるわけですね。
なお「軽自動車税」の場合、前もって支払うという仕組みではないため、自動車税と違って還付はありません。
意外とカンタン!自動車税還付の計算方法
ここまでは自動車税の基礎的な知識を紹介してきました。ここからは”本題”とも言える「自動車税還付の計算方法」について紹介していきましょう。
自動車税の還付は、売却したタイミングからはじきだした「残存月数」に応じて、還付されます。計算式にすると以下の通り。
「年間税額÷12カ月×残存月数」(100円未満は切り捨て)
「年間税額」は1年に1回請求される税額の事ですね。先述しましたが、大抵の普通車は34,500円か39,500円になります。
一方で注意しなければいけないのは、「残存月数」を算出する方法です。
残存月数は、4月から起算されます。そして売却後に名義変更が終わった月の翌月からが対象になります。
つまり、5月に売却(名義変更が完了)したのであれば、6月からのカウントになるので、残存月数は10ヶ月になる、というわけですね。
自動車還付の計算例
具体的にどれくらいの税金が返ってくるのか、例を挙げて解説していきましょう。
1年間に支払う自動車税が39,500円であるミニバンを、5月に売却したとします。
その場合、残存月数は「10カ月」となり、以下のような計算式になりますよ。
年間税額(39,500円)÷ 12カ月 × 残存月数(10カ月)=32,900円(100円未満切捨て)
実際に計算してみると、結構な金額が売却後に還付されることがわかると思います。なお、3月に車を廃車した場合、残存月数が「0」となり、還付金はないのであしからず。
自動車税が還付される金額が一発でわかる早見表
ここまでは、還付される自動車税の金額がわかる計算方法について紹介してきましたが、はっきり言って「計算するのがめんどくさい」と思いませんでしたか?
そこでこの章では、自動車税の還付される金額が一発でわかる早見表をまとめておきたいと思います。
まずは車検証で、お持ちの車の排気量を確認してみて下さい。(下記図の⑨に注目)
※出典:廃車買い取り専門店「ビッグエイト」より
もし1,500ccの車であれば、車検証には上記の見本のように「1.49」とちょっとだけ少なめに表記されているので、ご注意を。
排気量がわかれば、あとは早見表を見るだけです。下記の早見表にて「排気量」と「抹消月(廃車手続きをした月)」の交差したポイントを確認してください。そこがあなたに還付される金額です。
排気量/抹消月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6,000cc以上 | 10,1700 | 92,500 | 83,200 | 74,000 | 64,700 | 55,500 | 46,200 | 37,000 | 27,700 | 18,500 | 9,200 |
4,501~6,000 | 80,600 | 73,300 | 66,000 | 58,600 | 51,300 | 44,000 | 36,600 | 29,300 | 22,000 | 14,600 | 7,300 |
4,001~4,500 | 70,100 | 63,700 | 57,300 | 51,000 | 44,600 | 38,200 | 31,800 | 25,500 | 19,100 | 12,700 | 6,300 |
3,501~4,000 | 60,900 | 55,400 | 49,800 | 44,300 | 38,700 | 33,200 | 27,700 | 22,100 | 16,600 | 11,000 | 5,500 |
3,001~3,500 | 53,100 | 48,300 | 43,500 | 38,600 | 33,800 | 29,000 | 24,100 | 19,300 | 14,500 | 9,600 | 4,800 |
2,501~3,000 | 46,700 | 42,500 | 38,200 | 34,000 | 29,700 | 25,500 | 21,200 | 17,000 | 12,700 | 8,500 | 4,200 |
2,001~2,500 | 41,200 | 37,500 | 33,700 | 30,000 | 26,200 | 22,500 | 18,700 | 15,000 | 11,200 | 7,500 | 3,700 |
1,501~2,000 | 36,200 | 32,900 | 29,600 | 26,300 | 23,000 | 19,700 | 16,400 | 13,100 | 9,800 | 6,500 | 3,200 |
1,001~1,500 | 31,600 | 28,700 | 25,800 | 23,000 | 20,100 | 17,200 | 14,300 | 11,500 | 8,600 | 5,700 | 2,800 |
1,000cc以下 | 27,000 | 24,500 | 21,000 | 19,600 | 17,200 | 14,700 | 12,200 | 9,800 | 7,300 | 4,900 | 2,400 |
例えば、1,500ccの車を7月に廃車したなら、1,001~1,500の欄と7月が交差する場所をみましょう。すると「23,000円が戻ってくる」というのがわかるはずですよ。
どうやって返ってくる?自動車税の還付方法
ここまでは自動車税がいくら返ってくるのか、という具体的な計算方法について、解説してきました。
上記の早見表を使えば、自分の車を売却してもらった時、いくらの自動車税が返ってくるのか分かるでしょう。
では実際にどのような形で、自動車税は還付されるのでしょうか。
結論から言いますと、車を売却した買取業者から、現金で返金されることになります。還付してくれるところは、税務署でも役所でもないのでご注意ください。
なお還付金は、売却した買取業者から返金される際、「これが還付金の金額です」とわかりやすく返されるわけではないのでご注意を。
具体的には、以下のような方法で返金されることになります。
会社名 | 還付方法 | 還付される税金額の提示 |
---|---|---|
ビッグモーター | 買取金額と一緒にして入金 | なし |
ガリバー | 買取金額と一緒にして入金 | なし |
オートバックス | 買取金額と一緒にして入金 | なし |
カーセブン | 買取金額と一緒にして入金 | なし |
ユーポス | 買取金額と一緒にして入金 | なし |
ラビット | 買取金額と一緒にして入金 | なし |
アップル | 買取金額と一緒にして入金 | なし |
T-UP | 買取金額と一緒にして入金 | あり |
上記のように基本的に大手買取業者は、買取金額と一緒に入金する形をとるのです。
いわゆる「コミコミ」という形で、自動車税の還付金を入金するようになっているわけですね。
以下はオートバックスの査定書ですが、赤丸のところに注目。
ちょっと見にくいですが、「左記見積もり金額には自動車税、自賠責保険料未経過相当額並びに消費税を含みます」と書いています。
売却金額にちゃんと還付金額が入っているか確認すべし
「コミコミ」での返金は、ハッキリいって非常に不明瞭で、元々の買取金額と自動車税の区別を説明してもらえません。
実際に各買取業者に「きちんと区別を説明していますか?」と聞いてみましたが、ほとんどの業者が明確な回答をしてくれませんでしたね。
「詳しくは本社に聞かないと・・・」といった回答が多く、具体性を欠く回答ばかりでした。
一方で、トヨタの中古車買取「T-UP」だけは、どの店舗でも買取金額と還付金の区別を、それぞれきちんと提示していましたよ。
しかし、このような例は非常にレアな例で、基本的には「コミコミ」という形が中古車業界の常識となっています。
この体質を私たちが変えるのは難しいですから、最低限、買取をしてもらった時にちゃんと「自動車税の還付が入っていますか?」と聞くことだけは、忘れないようにしてください。
もし還付金があるにもかかわらず、車査定の金額が0円だった場合は、その業者が不正をしていることになります。
その場合は「還付金が●●円あるはずなんですが?」と言えば、業者は焦って査定を見直してくれることでしょう。
だからこそ、車査定をするのであれば、まずは上記で解説した計算方法や早見表を使って、自分がいくら還付されるのか知っておくのが必要ですよ。
まとめ
今回は自動車税の還付の計算方法を主に解説してきました。具体的な計算方法としては、以下の通りです。
「年間税額÷12カ月×残存月数」(100円未満は切り捨て)
そして計算がめんどくさいという人は、以下の早見表を参考にすると良いでしょう。
排気量/抹消月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6,000cc以上 | 10,1700 | 92,500 | 83,200 | 74,000 | 64,700 | 55,500 | 46,200 | 37,000 | 27,700 | 18,500 | 9,200 |
4,501~6,000 | 80,600 | 73,300 | 66,000 | 58,600 | 51,300 | 44,000 | 36,600 | 29,300 | 22,000 | 14,600 | 7,300 |
4,001~4,500 | 70,100 | 63,700 | 57,300 | 51,000 | 44,600 | 38,200 | 31,800 | 25,500 | 19,100 | 12,700 | 6,300 |
3,501~4,000 | 60,900 | 55,400 | 49,800 | 44,300 | 38,700 | 33,200 | 27,700 | 22,100 | 16,600 | 11,000 | 5,500 |
3,001~3,500 | 53,100 | 48,300 | 43,500 | 38,600 | 33,800 | 29,000 | 24,100 | 19,300 | 14,500 | 9,600 | 4,800 |
2,501~3,000 | 46,700 | 42,500 | 38,200 | 34,000 | 29,700 | 25,500 | 21,200 | 17,000 | 12,700 | 8,500 | 4,200 |
2,001~2,500 | 41,200 | 37,500 | 33,700 | 30,000 | 26,200 | 22,500 | 18,700 | 15,000 | 11,200 | 7,500 | 3,700 |
1,501~2,000 | 36,200 | 32,900 | 29,600 | 26,300 | 23,000 | 19,700 | 16,400 | 13,100 | 9,800 | 6,500 | 3,200 |
1,001~1,500 | 31,600 | 28,700 | 25,800 | 23,000 | 20,100 | 17,200 | 14,300 | 11,500 | 8,600 | 5,700 | 2,800 |
1,000cc以下 | 27,000 | 24,500 | 21,000 | 19,600 | 17,200 | 14,700 | 12,200 | 9,800 | 7,300 | 4,900 | 2,400 |
以上「【早見表あり】自動車税還付の計算方法を完全ガイド!還付の方法も解説」でした。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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