遠方(県外)の中古車を購入した場合の車両の引取方法・費用・注意点まとめ

中古車購入  
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遠方の車

「県外の中古車を買ったけど、どうやって持って帰ろう。陸送業者に頼むべきか、それとも頑張って乗って帰るべきか・・・。」

「遠方の中古車をディーラー(もしくは個人売買)で買おうと思うけど、大丈夫かな・・・。」

遠方の中古車を買った方は、こういった悩みを抱きがちです。

近場だけでなく、県外まで射程範囲を広げれば、欲しい車が見つかる可能性が高くなりますし、安い車を見つける事もきっとできるでしょう。

ただ、自宅から近い場所で車を買ったのであれば、そのまま乗って帰る事ができますが、県外や地方の車を買った場合はそう簡単にはいきません。

「東京−大阪間」とかになるとさすがに乗って帰るのはキツいですよね・・・。

また、遠方の中古車を買うと何かとトラブルに巻き込まれやすいので、注意すべき点もいくつかあります。

そこで、ここでは県外の車を購入した際の車の引き取り方法や費用、注意点などについて見ていきましょう。

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【前提】そもそも遠方(県外)の中古車を購入したその日に乗って帰るのは可能?

鍵をもつ女性

車を買ったらすぐに乗りたいですよね。「何なら、買った日にそのままディーラーから乗って帰りたい」と思っている方も多いと思います。

そもそも県外の車を買った場合は、購入した日に乗って帰る事はできるのでしょうか?ディーラーで買った場合と個人売買で買った場合とに分けて見てみましょう。

ディーラーで買った場合

残念ながらディーラーで車を買ったその日にそのまま乗って帰る事は、通常は「出来ません」というか「しません」。

なぜか、それは自動車が登録制だからです。

自動車は所有者や使用者が車検証に登録されるので、車を買ったらすぐに名義変更をしなければなりません。

車検証

また、名義変更するには車庫証明が必要です。予め車庫証明を取って名義変更もディーラーにお願いできるのであれば、その場で乗って帰れる可能性はありますが、現実的ではないでしょう。

補足:車に乗るまでに任意保険の手続きを済ませておく必要もあります。

そもそも、中古車屋さんの多くは中古車販売で利益を得ているというより、付随する整備や登録手続き代行などの諸費用で利益を得ているケースが多いです。

「手続きは全部自分でするので車体だけ売ってください」という要望に応えてしまうと利益が出なくなるので、基本的に断られます。

従って、ディーラーで車を買った場合、「買ったその場で車に乗って帰るのは出来ない(しない)」と思っておいた方がいいですね。

納車まで2〜5日程度かかると考えておきましょう。

個人売買で買った場合

個人売買の場合は買主が名義変更手続きなどを自分でするという前提なら、お金を払ってそのまま乗って帰る事が可能です。

というより、むしろ買った日にそのまま乗って帰るのが一般的ですね。

従って、個人売買の場合は、車を取りに行く前に名義変更に必要な書類(車庫証明など)を取得して持参する必要が有ります。

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遠方(県外)で買った中古車を引き取る方法や費用は?

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通常、近場で中古車を買った場合、車の引き取り方法としては「納車日に電車などで車のある場所まで行って乗って帰る」か、「ディーラーの人に自宅まで持ってきてもらう」かのどちらかです。

しかし、遠方(県外)で車を買った場合は、自分で取りに行くという選択肢もあるにはありますが、遠すぎると無理なので他の方法も検討しなければなりません。

そこで、一般的に遠方(県外)の車を引き取る方法としては、以下の4つが考えられます。

  • ①陸送業者に頼んで自宅まで運んでもらう
  • ②【車検有り】遠方(県外)まで中古車を取りに行って名義変更し、運転して帰る
  • ③【車検無し】遠方(県外)まで中古車を取りに行って名義変更し、運転して帰る
  • ④レッカー車に運んでもらう

以下で、それぞれの方法と費用について見ていきましょう。

上述した様に、基本的にディーラーで中古車を買う場合は、名義変更等なしで車体だけを買って帰るという事はできません。従って、以下では「個人売買orディーラーで車体だけを買って帰る事ができる場合」を想定しています。

①陸送業者に頼んで自宅まで運んでもらう

キャリアカー(1台)

(画像参照元:Wikipedia

遠方の車を購入した場合、最もオーソドックスな引取方法は「陸送業者に依頼する」です。陸送には積載車(キャリアカー)を使うので、車検があろうがなかろうが運んでもらう事が出来ます。

また、ドアtoドアサービスが基本なので、自分で何もする必要がなくとても楽な方法ですね。

ただし、楽という事はそれに見合う費用や時間が掛かるという事なので、注意が必要です。

陸送業者の運送費は、運送距離や車種によって異なるので一概には言えませんが、一応の目安としては以下のような感じとなります。

陸送・輸送区間陸送費用
隣接県
(東京―横浜間)
23,900円
東京―名古屋間35,100円
東京―大阪間39,600円
東京―福岡間56,500円

北海道〜鹿児島間など超長距離を運ぶ場合は、10万円を超えるケースもありますよ。

なお、陸送業者に頼んだ場合、依頼してから車が届くまでに近場で2〜3日程度、遠いと1週間程度はかかります。

北海道〜九州間などを自力で運転するのはちょっと非現実的なので、高くても陸送業者に頼んだ方が良いでしょうけど、隣接県などそれほど遠くない場合は、自分で運転して帰った方が費用面や時間面では好ましいですね。

参考:船や飛行機で運んでもらう方法もありますが、一般的に陸送よりもお金や時間がかかります(船等の場合は「輸送費」)。

ディーラーが陸送業車を手配してくれる場合は、予め陸送費がどれくらいかかるのか相場感を身につけておくと良いでしょう。悪質な販売店の場合は、本来の陸送費に上乗せしてそこから利益を捻出しようとしてくる事が有ります。

②【車検有り】遠方(県外)まで中古車を取りに行って名義変更し、運転して帰る

気楽に運転する女性

購入した車に車検が残っている場合は、自分で運転して帰る事が出来ます。

自分で乗って帰れば陸送費が掛からないですし、すぐに車が手に入るので「いち早く車に乗りたい!」という人にはオススメですね。

ただし、乗って帰る途中で名義変更をする必要があります。必ず名義変更に必要な書類を売主から貰って、購入した車に乗って管轄の陸運局に行きましょう。

なお、買主の住所が前所有者の住所と同じ都道府県内でナンバープレートが変わらないのであれば、名義変更に実車は必要ないケースも有りますが、県外の場合はナンバープレートが変わるので()、実車を陸運局に持ち込む必要が有ります。

:県外で中古車を購入した場合、購入者の住民票がある都道府県の管轄陸運局で登録手続きをする必要があります。

必要な費用は概ね以下の通り。

  • 行きの交通費(電車代等)
  • 名義変更手数料(全部で2千円程度)
  • 運転して帰る際のガソリン代や高速代等

③【車検無し】遠方(県外)まで中古車を取りに行って名義変更し、運転して帰る

仮ナンバー

車検が残っている車に乗って帰る方法について上で書きましたが、場合によっては車検が切れているというケースもあるでしょう。

「自力で乗って帰りたいけど車検が切れている」という場合は、仮ナンバーを取得して陸運局まで持ち込み、名義変更&車検をすれば運転して帰る事が出来ますよ。

:車検が切れた車に乗って陸運局まで行くのは、交通違反なので止めましょう(参考:車検切れの車を運転した場合の罰則

仮ナンバーを取得して自分で乗って帰る場合に必要な費用は、概ね以下の通りです。

  • 仮ナンバー取得費用として750円程度
  • 仮ナンバー申請時点からの自賠責保険料
  • 行きの交通費(電車代等)
  • 運転して帰る際のガソリン代や高速代等

④レッカー車に運んでもらう

最後に、この方法を実践する方は殆どいないでしょうが、参考までに紹介すると「購入した車をレッカー車で自宅まで運んで貰う」という方法も有ります。

レッカー車

レッカーと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、JAFや保険会社のロードサービスですよね。しかし、ロードサービスでレッカー移動してくれるのは、故障や事故の場合なので、「中古車を購入したので運んで欲しい」という依頼は出来ません。

ただし、中には故障ではなくてもレッカー車で移動してくれる業者も有るので、レッカー移動を依頼する事自体は可能です。

とはいっても、大体1km当たり1,000円弱の料金がかかるので、他県から運ぶとなるとかなりの料金になる事が想定されます。従って、あまり現実的な方法ではないですね。

ちなみに、北海道から鹿児島まで2,000キロ程度あるので、レッカー車に頼もうものなら約200万円かかってしまいますよ・・・。

遠方(県外)で中古車を買う場合の注意点

以下では、遠方で中古車を買う場合の注意点について見ていきましょう。

注意を怠ると事故車を掴まされたり、余計な費用を払わされたりしますよ!

実車を必ずチェック!見れない場合は細部まで写った写真をもらう!

ネットなどで遠方の車を探して買う際の問題点、それは「実車を見ずに買う」という点です。

ネット上では、販売店等が撮った車の写真が掲載されていますが、写真だと細かいキズや凹みは見つけるのが難しいです。

また、悪質な場合だと、キズが写らない様に写真を撮ったり、さらに酷い場合は画像を加工してキズを消している事も有ります。

実車を見に行ける距離なのであれば、必ず自分の目で車の状態を確認し、見に行く事が出来ない場合は、販売店に連絡をして車の状態を細部まで確認する様にしましょうね。

:現車確認ができる場合は、必ず事前に見に行く日時を戦法に伝えておきましょう。

信用できる売主(個人・ディーラー)かをチェック!

信用

遠方の車を買う際に重要なのが「信頼できる売主」かどうか、という点です。

未使用車であればともかく、通常は全くキズや凹みの無い中古車なんて有り得ません。

売主が、素直に「○○にキズが有ります」など説明してくれるなら信用出来ますが、「全然キズが無いです!新品同様です!」なんて言う場合は、疑ってかかった方が良いでしょうね。

最近は、中古車の状態を第三者機関が鑑定し証明する事が増えて来ているので、ディーラーで買う場合は鑑定書が有るかどうかもチェックした方が良いでしょう。また、メーカーの認定中古車を選ぶのも手ですね。

一方で、個人売買の場合は鑑定書などは無いので、質問に対する対応や態度で判断していくしかないですね。

連絡がなかなかつかない様な場合は、やめておいた方が良いかもしれません。

キャンセルや保証関係で揉めない様に注意!

中古車を買う場合は保証に関しては必ず確認し、付いていない場合は付けてもらう様にしましょう。

遠方の場合は、販売店との関係が希薄になる可能性が高いので、保証面についてはしっかりと詰めておいた方が良いでしょう。

ただし、個人売買の場合はノークレーム・ノーリターンが基本なので、購入する前に気になる点は全てクリアにしておく必要があります。

ローン?現金?支払方法の確認を忘れずに!

代金の支払い

遠方の中古車販売店で車を購入する場合、「支払方法」を事前に確認しておく必要が有ります。

特に、現金で購入する場合は「どの時点でどの様にして支払をするのか」、ローンの場合は「遠方でもローンで購入する事は出来るのか」「審査手続はどの様に進めるのか」などを最初のうちに確認しておいた方が良いでしょう。

また、クレジットカードの利用を考えている方も、先に聞いておいた方が良いでしょうね。

なお、個人売買の場合は現金一括が基本です。支払いで揉めない様に、どのタイミングで払うのかという点については、特に注意しましょう。

個人売買(オークションを含む)で遠方の車を買うのはやめた方がいい!?

ストップ

遠方の車を買う際の注意点をいくつか書いて来ましたが、結論的には、遠方のディーラーから買うのはまだいいとしても、個人売買で買うのはやめた方がいいでしょう。

遠方で実車を確認するのが出来ないのであればなおさらです。

売主が、車の事を熟知していて売買の経験もあるのであればいいですが、ただの素人のケースもあります。

車の事をよく分かっていない方から購入すると、買ってすぐに故障する事もありますし、売買代金やどちらが登録手続きをするのかなどで揉める事が多いです。

遠方の個人からネットのオークション等で車を買うのは、どうしてもそこでしか手に入らない希少な車だけにした方が良いでしょう。

まとめ

遠方の中古車を購入する際の引き取り方法や費用、注意点などについて見て来ました。

結局のところ、自分で取りに行ける範囲なのであれば、陸送業者等に頼らずに自分で運転して帰った方が一番良さそうですね。

ただ、そもそも遠方の中古車を買うのはリスクが伴います。

実車を確認できるのであればまだいいですが、車の知識もあまりなく実車も見れないのであれば、近場で信頼できるディーラーで購入した方が良いでしょう。

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