車の走行キロ数が少ないとプラス査定・多いとマイナス査定

走行距離メーター  
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走行キロ数は査定金額を左右する1つの要素です。基本的に、走行キロ数が短いと査定で有利になり、走行キロ数が長いと不利になります。

今回は車の査定における「走行距離と加減点評価の大まかな関係」と「どれだけの走行キロ数ならプラス査定・マイナス査定になるのか」などについて紹介したいと思います。

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プラス査定orマイナス査定と評価される年間走行キロ数の目安

まず日本自動車査定協会(JAAI)が定めている査定基準を基に、プラス査定又はマイナス査定となる年間走行キロ数の目安を紹介します。

年間の走行キロ数とは、初度登録年月から現在までの「年間の平均走行キロ数」を指します。査定日の直近1年間の走行キロ数という意味では有りません。

その大まかな目安の表がこちら。サンプルなのでいわゆる「乗用車」の場合の目安を紹介しています。(査定金額と年間走行キロ数の関係性についての詳細は後述

初度登録年月からの期間プラス査定になる距離の目安マイナス査定になる距離の目安
1年5,000km以内10,000km超
2年7,500km以内12,500km超
3年約8,333km以内約11,666km超
4年7,500km以内10,000km超
5年7,000km以内10,000km超
6年約5,833km以内10,000km超
7年約5,714km以内約7,857km超
8年5,625km以内7,500km超
9年5,000km以内7,000km超
10年5,000km以内7,000km超

査定士が、JAAIの基準に厳密に従って査定をした場合、上記の年間走行キロ数がプラス査定又はマイナス査定の目安になります。

ちなみに、プラス査定とマイナス査定の間の走行キロ数なら査定金額に与える影響は0円です。つまり標準評価となります。(例えば10年の欄だと5,000km超7,000km以内の部分)

走行距離と査定

続いて、個別具体的に年間走行キロ数が査定金額に与える影響を見ていきましょう。

走行キロ数と査定の加減点との関係

査定基準では車のクラス(特AクラスやⅢクラスなど)ごとに、走行距離が査定に与える影響を数値化しています。

加減算される点数は、その他の査定項目の点数と合算されて、およそ「1点=1,000円」で金額に換算されます。

では、クラスごとの加減点の表を見てみましょう。

加減点表の見方

表中の数字は加減点を表わし、「+」が付されている数字は加点、「-」が付されている数字は減点を意味します。また、空白の箇所は「+-0」、つまり加減点無しとなります。

なお、実際の査定基準表では、期間は4ヶ月~6ヶ月毎、走行距離は5千km毎で区切られていますが、下記の加減点の表は表示上の問題で【期間を1年・走行距離を1万km】で区切っています。

そのため、おおまなか目安として利用して下さい。また、下記表はすべて「乗用車・ワゴン・オフロードタイプ」の車の場合の加減算表です。

特C・Bクラスの加減点数

代表的な車種は、センチュリーやGT-R、ディグニティ、セルシオ、シーマなどです。

特C・特Bクラスの加減点数

上表(以下も同じ)では、走行距離を11万kmまでしか表示していませんが、査定基準には15万kmまで加減点が規定されています。

そして、15万kmを超えると1,000kmごとに3点ずつ減点されていきます(特クラスは3点、Ⅰ・Ⅱクラスが2点、その他のクラスが1点の減点)。

特Aクラスの加減点数

代表的な車種は、マジェスタやGS、デボネア、NSXなどです。

特Aクラスの走行距離加減点数表

新車の乗用車なら初回車検の年度である「3年」の列を見てみると、2万km以内なら65点の加点になり、4万kmを超えると50点の減点となります。

Ⅰクラスの加減点数

代表的な車種は、クラウンやヴェルファイア、エルグランド、GTO、センティアなどです。

Ⅰクラスの走行距離加減点数表

どの表も同じですが、5万kmを超えると、基本的に走行距離で加点される事は有りません。

Ⅱクラスの加減点数

代表的な車種は、ハリアーや、スカイライン、デリカD5、オデッセイ、アテンザなどです。

Ⅱクラスの走行距離加減点数表

初度登録年から5年までは、「1年・1万km」のペースで走っていても減点されませんが、6年が経過するとそのペースで走っていても減点となります。「6年・6万km」で30点の減点です。

Ⅲクラスの加減点数

代表的な車種は、プリウスやセレナ、アコード、アクセラ、フォレスターなどです。

Ⅲクラスの走行距離加減点数表

新車で購入した乗用車の2回目車検の到来年度である「5年」の列を見てみると、3万km以内なら加点、6万km以上なら減点となります。

Ⅳクラスの加減点数

代表的な車種は、カローラや、キューブ、フィット、デミオなどです。

Ⅳクラスの走行距離加減点数表

このクラスになると、特クラスより加減される点数は小さくなります。

軽自動車クラスの加減点数

軽自動車は全車種がこのクラスに該当します。

軽自動車の走行距離加減点数表

軽自動車は、これまでのクラスとは少し傾向が異なります。まず、4万kmを超えると加点の対象にはなりません(クラスⅠ以上は5万km超)。

また、「軽クラス」以外のクラスは5年目までは「1年で1万km」というペースで走っていても減点となりませんが、軽クラスの場合は4年目にして減点対象となってしまいます。4年・4万kmで10点の減点です。

車は走ってなんぼなので気にするのはそこそこでOK!

車のクラス毎に走行距離・キロ数が査定金額に与える影響を細々した部分まで見てきましたが、車は走るためにある物です。個人的には走行距離を気にするのは5万キロとか10万キロなどの節目の数値だけで良いのかなと思います。

走行距離を気にしながら車を運転しても楽しくないですからね。それに、査定金額に影響を与えるのは走行距離だけでは有りませんので、あまり気にしなくても良いと思います。

そんな事よりも、査定前の洗車や車内掃除などを徹底した方が良いですよ!

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