車査定で提示された買取金額には、有効期限が有る事を知っていましたか?
全ての中古車買取店が「査定日から何日後までなら提示した金額で車を買い取ります」といった感じで、買取金額に有効期限を設定しています。
この記事では、買取店が設定する買取金額の有効期限の目安に加えて、なぜ有効期間が設定されるのか?について見ていきます。
買取金額の有効期限・期間はいつまで?
買取金額の有効期限は、最短で当日、最長でも2週間程度です。1ヶ月や2ヶ月など、長期間の有効期限を設けている買取店はまず無いでしょう。
有効期限が過ぎてしまうと、当然提示された査定金額では売却出来ません。売却する為には再度査定を受ける必要性が生じますし、時間の経過による査定金額の低下は避けられません。
また、一度査定をした買取店が【時間の経過による減価】というもっともらしい理由で【時間の経過による減価以上に買取金額を値下げ】してくる可能性も有ります。
買取金額の有効期限は、買取店によって異なるので、査定を受けた際に必ず有効期限を確認するようにして下さいね。
なぜ有効期限が設定されているのか?
買取店は、買い取った中古車のほとんどを業者オークションに出品して、落札価格と査定金額の差額から利益を得ています。そのため、査定時のオークション相場を基準にして、査定金額を算定します。
基準となるオークション相場は、中古車の需要などの影響を受けて、日々変動します。1ヶ月先の相場が、今と全く違う相場になっている事も有り得るわけです。
たとえば、愛車のモデルチェンジ情報が出たりすると、旧モデルの愛車の買取金額は一気に下がってしまう可能性が有ります。
もし、査定金額に有効期限を設定しておかなければ、最新のオークション相場とは全くリンクしていない売却金額を支払わなければならなくなります。
そのため、買取店はなるべく査定金額とオークション相場が乖離しないように、短めの有効期限を設定しているんですね。
【参考】査定当日に売却すると買取金額が高くなるかも
売却予定日が少し先の場合には、買取店はオークション相場の変動を考慮して、買取金額を少し低めに提示せざるを得なくなります。
一方、査定当日に売却する場合は、相場変動のリスクを買取金額に反映させる必要が無くなるため、買取金額が高くなる可能性が有ります。
ただし、複数の業者に査定してもらい、その結果を吟味する時間は必要です。そのため、査定当日に焦って売却を決めてしまわないようにしましょう。
【参考】下取り金額の有効期限は長い
ディーラーの下取り金額に対する有効期限はかなり長めです。しかも新しい車が納車されるまでの間、旧愛車に乗り続ける事が可能です。
通常、走行距離が長くなればなるほど、下取り車の売却までの時間が先になればなるほど、車の価値は下がっていくはずです。でも、下取り金額が下げられる事は基本的にありません。
なので、ディーラーの下取り金額の有効期限は【新車が納車されるまでの一般的な期間】であれば問題なく継続されると考えて良いでしょう。(*1)。では、なぜディーラーの下取り金額は買取店の買取金額のように厳密な有効期限が設けられていないのでしょうか?
*1 納車までの期間が3ヶ月、4ヶ月あるいは半年以上かかる人気車種の場合は、納車の少し前に下取り査定が実施される場合も有ります。この辺はディーラーの考え方次第という面が有ります。
理由①:時間経過による減価を見越して下取り金額を算出しているから
先程も書いたように、車を下取りに出す場合、新しい車が納車されるまでの期間は旧愛車を自由に使って良いことになっています。
従って、ディーラーの査定担当者が納車までの期間を逆算して、最初から低めに下取り金額を算出しているから、というのが理由の一つ目です。
時間経過による減価を見越して下取り金額を算出する・・・という事は【査定士の予想】が多分に入ってくるので、金額算定が曖昧になってしまう可能性は大いに有ります。
理由②:ディーラーの主目的は新車を売ること
ディーラーにとっては、下取りした中古車を業者オークション等に出品して利益を得る事よりも、新車の販売によって利益を得る事の方が大事だからというのが理由の2つ目です。
下取り車は新車値引きの調整に使われる事も有りますし、ディーラーが下取り車をそこまで重要視していないというのは大きな理由ですよね。
最近は、ディーラーも下取りした車を如何に高く売るか?という部分に力を入れているようですが、それ専門でやっている車買取専門店に比べればまだまだ在庫回転スピードは遅いというのが現実のようです。
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